アメリカ人の父って、ふつう、子供に絵本を読んでやるでしょ？

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私は、アメリカ人の父ってのは、子供に本を読んでやるのが
当たり前だと思っていた。

ほら、よくアメリカの映画とかであるでしょ？
小さな子供用ベッドにフカフカの枕。
娘が枕に頭をしずめてて、父が絵本を読んであげてる。

「じゃーそろそろ電気を消すよ」って父が言いながら
娘におやすみのキス。

「おやすみダディー」と、娘がかわいく毛布にくるまる。

ママ友アユミさんのご主人も、娘に読んであげてるそうだ。
「アイちゃんにトミーが本を読んでやってるから
英語をおぼえたかなぁ～。レイはデニスに読んであげないの？」

「どうだろうねぇ～・・・」レイが読んであげてるかなぁ～と
考えてみる。

たいていレイは「デニスがどんどんページをめくるから読めないよ」とか、
「英語の本じゃないと、日本語の絵本だとわからないよ」とか、
本を読んであげないことに言い訳。

そして、デニスも成長したのである。

デニス、今日は、ばっちり本を読んでもらう態勢でいどんだ。

トーマスの英語の本、たしかにちょっと長かった。けどさ、
「まだトーマスは続くのか？」絵本を読んでる途中で
レイは、残りの厚さチェック。

「ちょっと～まだデニスが聞いてるでしょ」
私は、横からダメだし。

「もう、面倒くさいなぁ～」

すでに棒読みになってるし。
デニスも下手な読み方で、退屈そう。

「もっと気持ちをこめて読んであげてよ」
「しょうがないなぁ～」

で、私に文句いわれながら、
ようやく最後まで読み終えたのだった。

こんなじゃー、次の回は、なさそうだ。

そういえば、子供のころって母にはよく本を読んでもらってたけど、
父に読んでもらったことないなぁ～。

デニス！レイは日本の父なのだよきっと。
（今どきの日本の父は絵本読んであげるのかもしれないけど）

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