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マンハッタンには、星の数ほどレストランがある。
イタリアン、フレンチ、インドのカレーはもちろんのこと、
ジャパニーズ、チャイニーズ、コリアンなどアジア料理も充実、
ジャマイカンやスパニッシュ、ブラジル、グリークなど
日本ではあまり見かけない料理も、ふつうに親しまれている。
ところが、
レイ弟の妻、ジョアン(フィリピーノ)とつきあうようになってから思ったのが、
マンハッタンではフィリピン料理をだしてくれるレストランを見たことない。
だからフィリピン料理ってなに?えっ、食べたことも見たこともないよ。
???マークが三つも頭にならぶのだ。
ついでにシンガポールの料理もシンガポールスリングってカクテルくらいしか
知らん(って、これはシンガポールと関係ない?)
ジョアンに聞けば、フィリピン料理のグロッサリーやレストランは、
クィーンズにはたくさんあるらしい。
それはきっとフィリピーノがたくさんいるエリアがあるのだろう。
で、フィリピン料理はどんなもの?ってジョアンに聞くと、
「豚のカツレツ(トンカツやね)なんかをよく作るわ。カリカリしていて
おいしいのよ」
それにしても、どうしてフィリピン料理のレストランがマンハッタンには
ないのだろう?謎は深まるばかり。きっと、フィリピン料理ってマズイのかな?
夫のデービッドに聞けば、
「フィリピンレストランにクィーンズで行ったけど、おいしかったよ」
そしてその謎が、とけたのは今日。
ジョアンとランチをうちにて、お互いの
夕食の残りを温めなおして食べていた。
私はカレーをデニスのためにレンジでチン!
ジョアンがにおいを嗅ぎつけて「ヒロエ、カレーのいい匂いがするわ。
私も食べてみたい」と言ったのだ。
そういえば、彼女が私の食べてるものに関心をしめすのは
珍しい。
ついでにこっちも試してみれば?と冷凍シューマイをチンしてあげた。
ところが、
「私、めったに新しいものは食べないの」とジョアンが食べない宣言!
「え?そんなこと言わずに、食べてみなよ」
「やめとく・・・」と苦笑いするジョアン。カレーも食べたいっていったわりに、
スプーン一杯だけ。
「日本人だったら、どんなものでもとりあえず試しに食べてみる人が
多いけどね。うちの母なんて、グリークのジャイロ食べて、ウハウハ喜んでたり、
ベルギー料理のマッスルも日本じゃ~こんなにプリプリしたムール貝は
食べられない!って興奮してたし。
フィリピンの人たちって、新しい味や料理に挑戦しないの?
それとも、それはジョアンだけ?」
「そうねぇ~、フィリピンの人たちって、決まったものを食べる人が多いかも。
うちの両親も、決まったものを食べてるわ。
だから家族でいくレストランも、限定されてて、一つの場所ばかり行って、
その上オーダーするものも同じ。シェフが変わってしまうと
味が変わるから、それだけでそのレストランからは足が遠のくの」
キラキラキラリーーーン!
私の頭の上で、星が光った。とうとうフィリピンレストランの謎が
とけたのだ。
私のロジックは、こういうことだ。
「だからフィリピンのレストランをマンハッタンで見たことないんだぁ~。
だって新しいレストランを怖がってフィリピンの人が行かなければ、
フィリピンレストランをつくっても客がこないもの」
「そうかもしれないわねぇ~」ジョアンが気のない返事。
「シンガポールの人もそうなのかな?」
「きっとそうかもしれないわよ」
それ以上ジョアンは答えてくれなかったけど。
ちょっと気分を害したのかな?
本当は、もっと聞きたかった。
「もしかして、フィリピンにもフィリピン料理のレストランは
少なかったりする?」
レイも同じく、珍しい料理などは怖がる。だから、私の料理のレパートリーは
限定されている。
ニラ玉なんて、ぜったいに食べない。
ほうれん草もおひたしなら食べるけど、ガーリック炒めにすると食べない。
だから、食べられるメニューを日替わりで
つくる。牛肉の炒めものとか、カレーライスに、餃子やチャーハン。
ロールキャベツなんて、私は大好きなのにレイが食べないから
作らない。クリームシチューは、私とデニスだけ食べる。
はやく子供たちと、いろんなものが食べたいなぁ~。
そしたら、
レイには、手をぬいて、同じものばかり与えるぜ。
猫まっしぐらの猫缶でも食べさせておこうっと。
うぉ~~~!ランキング2位。あと一歩で1位じゃないか
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NYフリーペーパーDaily Sunに隔週土曜日、私のコラムを執筆中です。
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いつもこのクソ暑いシンガポールから楽しく読ませてもらってます。
シンガポールフードの謎をここで一挙解明・・・とまではいきませんがご説明させていただきましょう。
それは、こちらでは人口のほとんどがチャイニーズ、その他マレーシアン、インディアン、ユーラシアン(主にスペインとかポルトガルとのミックスの子孫達)。なので一概にシンガポール料理と言えるものは無いのです。強いて言えば”チキンライス”かな。鶏のだし汁で炊いたタイ米と蒸した鶏肉をチリソースや甘ダレにつけて食べるものです。
こっちの人たちはなんと言っても食べる事に執念を燃やしてるので、狭い国中食べ物屋さんだらけ。香港のように外食がほとんどで家庭にキッチンが無い家も・・・。家にも食べ盛りの坊主達が居ますが、ラテン系シンガポーリアンの彼らの胃袋には日本料理などフラットな味は受け付けられないようです(涙)。
きっと美味しいレストランがたくさんあるんだろうなぁ~。
わたしは香港に13年ほど住んでいるTJと申します。
うちには、子供が生まれた6年前から住み込みで働いてくれているフィリピン人のお手伝いさんがいます。
わたしも幾度となく、彼女に私たちが食べているモノを勧めるのですが、かたくなに拒否し食べようとしません。それは遠慮とは違い、いつもと違うモノは食べたくないという感じに思えます。
南国で育ち、外国人に統治されることが当たり前だった彼らのどこかに、現状を容認するというか、多くを望まないというような、雰囲気を感じます。でもそれはあきらめというよりはTake it easy 的な感じです。故に悲壮感は感じません。
そういった現状容認のライフスタイルが、同じモノを食べ続けるという習慣に出ていると思います。
#余談ですが、10年前は同じように貧乏だった中国が恐ろしい勢いで発展しているのを見る一方、フィリピンは、良い意味でも悪い意味でも30年後も今と変わらないだろうなぁと思う今日この頃です。
14丁目のお店は、外はデリなんだけど、
中がテイクアウト専門フィリピン料理屋。
それぞれ1回ずつ行ったことあるんだけど、場所がはっきり思い出せない。今度近くに行ったら調べてきます。