抱腹絶倒!NY育児日記

ご存知ハーレム日記の弘恵ベイリー、NY郊外で育児とライター業に大奮闘!NY関連の執筆、調査依頼いつでも可能です。

レイのボロ車は振動

2005-01-11 04:16:54 | ぜ~んぶ見せます!
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てきぱきした看護婦さんが、「エレベーターは、裏口の方を使っておりてくださいね、
スタッフに言えば連絡してくれるから」とチャイルドシートに双子をのせ、レイが
二つを抱えて裏口へ。ブラックのエレベーターガールがのってる快速特急エレベーター
に乗るのだった。

相変わらずエレベーターガールは、だるそうにイスに座ったまま電話をとったり
している。ま、エレベーターガールっていってもショートカットの40代くらいの女性。
耳にはブラックの女性がたいていつけている、金色の大きなピアス。

1階についたけど、レイがエレベーターを降りた後に、右に行くのか左に
行くのかマゴマゴしていたら、エレベーターガールがエレベーターから降りてきて

「左側に行くのよ」と親切に教えてくれた。

NYUメディカルセンターの入り口で、レイが車をまわしてくるのを待っていると、
金髪美人な母娘が、「あら、双子ちゃんねぇ~男の子女の子?ここで産まれたばかりなの?」
と聞いてきた。「ここで昨日産まれた女の子です」と答える。

「まぁ~っかわいいわねぇ~」と二人が通りすぎる。いやはやまるで映画に
出てきそうな、ベージュのコートに着こなすニューヨーカーな美人母娘だった。
レイがしばらくすると入口にやってきた。レイのフォルクスワーゲンゴルフは、

小さい車なせいかガタガタと振動が、お尻に直で伝わってくる。
レイはエアーマットを尻の下に敷いてるほどだ。こんなガタガタの車に産まれたばかりの
子を乗せるなんて・・・。道路もマンハッタンは、ガタガタなので速度はスローで

ハザードをつけっぱなしで走る。スローに行くので後ろの車に追い越してもらうためだ。
それでも双子が舞い上がりそうなくらいに、車ははねまくる。
2倍の時間を要して、家についた。あぁ~疲れた。

私の車は、前の日記に書いたとおり、ラジエターがイカれてオイルのような臭いがする
ようになった。「こんな妙な臭いのする車に、新生児を乗せることはできない!
新車を買うのだ」とレイが突然に新車購入を提言したのだった。

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いよいよNYUメディカルセンターから帰宅

2005-01-11 03:16:50 | ぜ~んぶ見せます!
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隣のユダヤ人女性と会話はまだまだはずむ。
「6人も育てるなんて、ナニー911ってテレビ番組で6人育ててるって家族のパニック状態
を見てて、大変だなぁ~って思ってたけど・・・知ってる?」
「その番組は、知らないけど、うちは母が同じ家の下のフロアに住んでるから大丈夫。

それに、お掃除やお洗濯してくれる人を雇ってるの」
「だったら、育児に専念できるし問題ないわね。うちの方こそ、夫がナニーを雇う
のはイヤだっていうから、双子と上の子を一人で育てるのに、これから大変だわ」

「たしかに大変そうねぇ~」
彼女は、ブルックリンに住んでるらしい。ユダヤ人の人たちって、家政婦を雇う
ほどリッチなのだなぁ~。それにしても6人の子供を育てるのって手伝いがいても
目がまわりそうだ。

この日に、私はドクターと話して退院させてもらうことにした。
ホリデーが終わったせいか、かなり病院のスタッフも増えていて、てきぱきと
した看護婦が退院のための世話をしてくれた。テレビを出して「Shaken Baby Syndrome

のビデオを見てください」と言われた。そのビデオを見たという書類にサインまで
させられた。Shaken Baby Syndromeとは、ベイビーを激しく揺することによって
脳に異常をきたすことだ。育児でイライラしたあげくにベイビーを前後などに激しく

シェークしてしまう人がいるらしい。ベイビーの脳はやわらかいから、振動とともに
前後に激しく動いてしまうのだとか。ビデオを見終えたころにレイがやってきた。
いつもベイビーをつれてきてくれているナーサリーのオバちゃんが、バッグに詰まってるミルクや
オムツのサンプルを持ってきてくれた。

え?でも双子なのに一人分?「あ、ちょっと待っててね、もう一人の分も用意してくるから」
と言われて待っていた。しかしバッグどころかベイビーもつれてこない。
仕方ないので、ナーサリーへ取りに行った。看護婦さんが二人しかいなくて、忙しそうに
している。

「今から帰るので、ベイビーを連れにきたんだけど」
一人の看護婦さんが、早足で双子のかたわれを連れてきた。「オムツやミルクのサンプル
が入ってるバッグは?一人の子には頂いたんだけど、双子だけど、一つしかサンプル
はないの?」と、がっつく私。

「ちょっと待っててください」と、もう一人の先輩看護婦のほうへ知らせてるらしく
奥へ入っていった。強面のブラックの看護婦さんが出てきて、面倒くさそうにバッグを
持ってきた。「ありがと」と私はバッグを持って部屋へ戻ったのだった。

いやはやアメリカは言わないと損だと、いつも思うのだが、ここでも同じく。

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