黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

淡々と粛々と

2008-11-23 23:24:12 | 女子サッカー
11/23になでしこリーグよりTASAKIペルーレFCの移管先が見つからなかった旨が発表された。

第21回(2009年)リーグ戦はディビジョン1・ディビジョン2共に8チームで行なわれることとなった。

24日以降、なでしこリーグで来季以降もプレイ続行を望む人はリーグもチームを斡旋するようだ。(リストを提出後)

交渉は続けていたみたいだけどね。

実際問題、サッカーを生業としているヴィッセル神戸にダメって言われればどうしようもなかったんだろうね。
田崎真珠で今いる選手の雇用は面倒みるって言っているのに、拒否されたってことは兵庫県サッカー協会の活動にも疑問符だし、結局は神戸には女子サッカーが根付かなかったことなんだろうね。バニーズの時も感じたことだけど。
はっきり言えば、兵庫国体も終ったし、もう用済みってことなんだろうな。宮城国体のYKKの時と根本的に構造は変わらないかな?


女子サッカーの世界は極々狭いので、人伝に所属チームを探していく方が多いんじゃないかな。

今年の新卒選手くらいはリーグで面倒見てあげるべきだろうな。


このチームは神戸の一市民クラブから出直すという選択肢を初めから持たなかった。
私見だが、田崎真珠自体が積極的に移管先を見つけようとしていたとは思えない。
むしろタイムリミットを設定して、最初から時間切れを待っていたように感じる。
結果的に創業者の残した負の遺産(経営的に)は処分できたわけで、買収した韓国系ファンドとしてはやれやれということなんだろう。
もしアルビが新潟で同じような状態になれば、市民クラブとして生きのびようと可能性を探るサポーターの行動がきっとおこるはずだ。
応援団の構成員もまた一企業人という特殊事情。
これが企業チームとクラブチームの風土の大きな違いなんだろうな。





新潟は国体の関係もあり、積極的に選手獲得交渉をできるか微妙なところだけど、受け入れ先企業さえ見つかれば何とか交渉することぐらいはできるんじゃないだろうか?

特にTASAKIの選手にはアルビの選手の高校・大学・ユースの頃のチームメイトが多いので、新潟の受け入れ体勢次第という面が大きいと思う。

新潟市・聖籠町・新発田市周辺で選手受け入れをしても良いという企業を増やす為にはもう少しアルビ側が積極的に働きかけないと難しいのだろうな。

これは来季の新卒にも言えることだが。

もちろん大口スポンサーが付いてくれることが一番バックアップとしては大きいのだが、この経済情勢ではさらに難しい。むしろ小口スポンサーを足しげく通って増やしていくしかない。

これはTASAKI一社提供のチームが崩壊したことで実証された。

国体後も睨み、もう一度、チームのサポート体制を固めないとせっかく呼んだ選手をTASAKIの二の舞にしてしまうことになる。

でもリーグ戦を戦う上で補強が必要なことはこの1~2年の結果ではっきりしている。

表には見えないが、アルビの裏方さんの頑張りどころである。

残留争いから抜け出せず

2008-11-23 20:14:29 | アルビ
J1 新潟 2-2 大宮

残念ながら観戦できず。

ブラジル人と日本人には気質の違いがあるから、助っ人外国人として活躍できる。

日本人の感性から言えば、何やってるんだよう!なんだが、それがブラジル人と言われればそうだよなと納得してしまう。

totoが関係している試合なので、得点にも試合結果にも影響を与えたわけなので、後にリーグから事情聴取があっても文句は言えない。実は大金が絡むからやっかいなことにならなければ良いのだけど。もちろんアルビというクラブは無関係であるのは明白だが、所属選手のしたことなので、責任問題になる可能性はある。

退場があったからこそ、思い切って守備的にできたのかもしれないが、それにしても大きな敗因だとは思う。負けてはいないのだが。

天皇杯といい、マルシオを交代でピッチからいなくなると失点しちゃうのは、それだけマルシオのキープ力が高いってことだろうな。

来季、お金は掛かるだろうが、絶対に必要な人材だと思う。

代理人との交渉中だろうが、何とか新潟の予算枠内で契約に持ち込んでほしいところ。



9/23(火・祝)の東北電スの神戸戦に3-2で勝った以来、リーグ戦6試合、約2ヶ月間、勝ちが無い。

11/30(日) の味の素ス・FC東京戦ではこの状態で苦しいのは百も承知で勝ち点をゲッドしたい。

幸い、監督のプランは当たっているようなので、後は選手とサポーターがどれだけJ1残留の想いが強いかどうかだ。

お互いに出場停止選手を出しているので、特にアルビの場合は、FWとCBに入る選手が今まで聖籠アルビレッジでどれだけ自分を追い込んできたかに掛かっている。

プレナスなでしこリーグ 第21節 INACレオネッサ戦 「ブラジル人にまたもやられる」

2008-11-23 18:33:38 | アルビレディース
2008プレナスなでしこリーグ 第21節 2008年11月23日(日)13:00K.O 長居第2陸上競技場 深野悦子主審

アルビレックス新潟レディース 2-4(0-0、2-4) INACレオネッサ

得点 48分失点(PK)、49分失点、65分菅澤1、77分上尾野辺1、82分失点、84分失点


深野悦子主審は第1節対浦和レッズレディース戦(駒場競技場)以来。今シーズンの最初と最後をこのJFA勤務の主審に裁いて貰うことになる。



会場である長居第2陸上競技場はJリーグも開催可能な競技場。ちなみに第2というネーミングではあるが、レーンは9つで、競技場のレベルとしては新潟市陸以上である。



長居スポーツ公園は陸上競技場2つの他にもサッカーのできる球技場(人工芝)や大規模な庭球場なんかもあって、こんな駅前の市街地によくぞ作りましたね、大阪市さん、ていうくらいのこれでもこれでもかという立派な施設だ。


メインの陸上競技場。大阪のマラソンの時にテレビに映るね。


照明付きの人工芝球技場


コンピューター制御された噴水。施設以外でも走路や芝生でたくさんの人がいろいろなスポーツを楽しんでいた。目の見えない人のマラソン練習を見ていて凄い速くて驚いた。


東京都や埼玉県にも障害者専用の体育館等はあったけど、これだけ広くて多種目対応の障害者スポーツ施設は珍しいな。新潟市にはまだ無い施設の一つだね。


新潟市も赤塚の最終処分場跡地の公園化計画(ビッグスワン7個分)があるようだけど、新潟市はまず芝生の公園を作ってみたらどうかな。






今回は会場の問題もあったのだろう、INACは兵庫県を離れて大阪府内での開催となる。

この1万5千人収容の施設に総入場者数 358人はいくらなんでも寂しすぎる。

それもINACの観客席には少年サッカー団の小学生しかいないのだから。

まあ自分達の下部組織を動員することはよくあることだが、それにしてもだ。

TASAKIももちろん観客動員という面では企業チームだからほとんどいなかったのだけど、INACは何がしたいのだろうか?



兵庫県サッカー協会の人の姿ももちろん見られず、会場はINACのスタッフのみのように感じた。

今時珍しく経済的には頑張っているチームなんだけど、昇格争い以来会場の様子は全く変化が無い。




[INACレオネッサ]

       海堀
角田  藤村  山岸  ジナ

    那須  原

プレチーニャ 鈴木  米津 川澄

SUB:根本、田村、澤井、宮迫、櫨
監督:田渕径二


この試合を勝つと浦和レッズレディースの結果次第で2位浮上の可能性があるINAC。
開幕戦当時の超攻撃シフト4トップを仕掛けてきた。
スタメン11人の内移籍組が6人〔元伊賀の主力が4人(原・那須・山岸・藤村)、元田崎真珠が1人(鈴木)、元高槻が1人(海堀)〕、外国人が2人(プレチーニャ・ジナ)、日体大から2人(角田・川澄)。
生え抜きは米津1人だけ。多国籍軍というか、リアルサカつくの世界だ。お金があればやってみたいが、それはこのクラブだから可能なんだろう。

「伊賀と高槻が入替戦を行なうのも当然かな?」っと思ってしまったりする。

※選手紹介時、根本が間違って表示されていた。自分のチームの選手の名前は間違えちゃいかんでしょ。エチケット。




[アルビレックス新潟レディース]

    
      中島 野村
上尾野辺  牧野     斎藤
      江橋     
山本 詫間 東山 川村
      諏訪

SUB:大友、井上、波佐谷、口木、菅澤
監督:奥山達之


スタメンは前節同様。
GK大友選手がリザーブに入る。ガチガチに固めているが動きは悪くは無い。こんなに早く試合メンバーに選ばれるとは思っていなかったが良い傾向だ。
リザーブの波佐谷選手はCBの他にボランチも練習していた。
なでしこリーグのようにリザーブが5人しか入れられないとボランチが出来ることがベンチ入りの条件なのかなっと思ったりする。
井上選手もハーフとしての練習をしてたりするので、特色と多様性が要求されているのだろう。
波佐谷選手に目処が立ってきたのが今シーズンの明るい材料だ。元々U-17日本代表に選ばれるくらいの才能は持ち合わせている選手なのだけど。



地元の人もポカポカ陽気を感じるくらいの青空の中、強風を考え、INACは風上を選択。
超ベテランブラジル人選手のプレチーニャのスタミナを考え、最初からスパートをかけてくるのは予想がつく。
九州、関西、名古屋、東京、関東そして新潟と全国各地からオレンジの戦闘服に身を包んだ老若男女様々なサポーターが集結した大阪府下長居第2陸上競技場、今年1年の思い出が走馬灯のように頭を過ぎり長いシーズンの最終戦は定刻13:00K.O。





試合は風上を取ったINACのペースで始まる。
超攻撃的モードになっているのでアルビゴール前まで一直線。
今日も東山が全開モード。巧みな技とタイミングでヒョイっと相手ボールを奪う。
アルビもがら空きの中盤でボールを奪えるので、一気にカウンターを仕掛ける。
野村選手が中島選手が惜しいシュートを撃っていく。野村選手、今回も動きは良い。積極的にプレスをかけていく。
本当に本当に中島選手のポスト直撃は惜しかった。カキーンという金属音を鳴らしたボールが反動で向きを変えてゴール方向にコロコロと向かったが、惜しくもきれる。

試合は15分が経過しても得点が動かず。30分が経過しても動かず。

時折、ゴール前でフリーでプレチーニャらに強烈なシュートを撃たれるのだけど、この日のGK諏訪選手は何か神が宿ったようにことごとくシュートを弾いていく。
特に足で何本も防いだシーンではアルビサポの歓声と小学生のため息が交差した。

行けそうだという自信が出だしたアルビサイド。風下にも関わらず裏を左右・真ん中どこからも取っていけた。

ただ相手もGKも日本代表の海堀。そうそうやられはしない。自慢の飛び出しでアルビのチャンスを防ぐ。

そのまま前半終了。風上の前半に先制したかったINACのプランは崩れる。



ハーフタイム中、場内に浦和レッズが伊賀に0-1で負けているという放送が流れる。

当然、INACは死に物狂いで勝ちにくるのは予想された。

後半、アルビは野村選手に代え切り札菅澤選手を投入。風上になったことで今度はアルビが攻撃を仕掛ける。

が、ここで試合の流れを決定付けるファールが生まれる。

アルビのペナルティエリア前まで侵入したINACの選手にアルビが押したと言う判定でPK。

アルビサポの目の前だったので(主審は裏側になっていたと思う)、何でPKになったのか不可解な思いでPKの結果を待つ。

自分で倒れたとしか思えないのだが、判定は覆らない。

後半3分、プレチーニャがPKを決め、INACが先制。これで試合が動く。


気持ちが切り替わらないのか、直後にプレチーニャのマークが振り切られ追加点。こういう個人技はブラジル人は凄い。これまで組織で押さえてきただけにこの一瞬の失点は勿体無かった。


得点しなければならないアルビは右サイドの斎藤に変えて口木選手を投入。

そして次第にアルビの攻撃になり、後半20分、菅澤選手が相手DFを振り切りシュート。さすがのGK海堀も対応できず。アルビが1点差に追いつく。


ピンチとチャンスが交差しながら、アルビが中盤を支配できるようになる。

後半32分、菅澤選手のアシストを受けた上尾野辺選手が振り抜いた左足からまたしても強烈な弾道がゴールにきれいに弧を描いて突き刺さる。

場内、大絶賛。会場の半分を占めたアルビサポは大喜び。


これで行けそうな感じを持ったところで、たまらずINACは攻撃力のある川澄を中盤の守備力と攻撃力を併せ持つアメリカ留学経験のある澤井に交代。

これが効いた。中盤でボールを拾えるようになったINACは再び第2列から飛び出して、アルビゴール前に襲い掛かる。

それでもアルビDF陣が凌いで、オフサイド(戻りオフサイド)を取ったと思ったがそのままプレー続行。

後半37分、それを地域リーグからの生え抜き米津に決められ決勝点。

直後、後半39分、2点目と同じような感じで個人技でプレチーニャに抜かれ駄目押し。

残り6分とロスタイムを追いかけるアルビと選手交代などを使い逃げ切るINAC。

そのまま試合終了。



2位が確定したINACは大喜びだった。



これでAFCは日テレ・ベレーザとINACの女王決定戦になったわけだが、本当に開催するんだろうか?
また来季のアルビの開幕戦はINACとのアウウェー戦ということも確定したと思う。開幕戦はたぶん神戸になるだろう。




プレチーニャにハットトリックを決められて今回も敗れる。おそらくGK諏訪選手が当たっていなかったらもう3~4点は入っていただろう。

試合後、泣いていた諏訪選手だが、内容的にはむしろ良かったと思う。



問題はプレチーニャを押さえることが出来なかったことだ。

今シーズン、1回目の対戦は2-2の引き分けだがその時に1ゴール、2回目の対戦は0-3で敗戦だが、その時も1ゴール。そして今回は2-4の敗戦で3ゴール。
INACからの3試合9失点の内、実に5点はこの助っ人外国人選手によるものだ。
このブラジル人選手が入団してからINACには1度も勝てない。
アルビの越さなければならない壁はこの高い個人技を持つセレソン、このブラジル人を完璧に押さえ込むことである。

逆にアルビにこのレベルの選手がいれば試合結果は逆になっていたとも思える試合内容だった。




12月の全日本女子サッカー選手権、アルビは3回戦を勝ち抜けば間違いなくINACと神戸ユニバで対戦である。
もう一度、今年中にリベンジのチャンスがあるわけだから、何とか糸口を見つけ出したいところである。




この試合で今年の特別指定選手の期間を終える菅澤優衣香選手。サポーターからもこの日、試合終了後、感謝のコールが起こった。
このJFAからの研修生は日本でトップレベルの対戦の中シーズン通算2ゴールという立派な成績を挙げる。
JFAアカデミー福島を修了し、来春、新たな進路に臨むわけだが、是非、なでしこリーグという道を選んでもらいたいと思う。
新潟へ来てくれるなら大勢の人が大歓迎で迎えるんだけどな。
高校3年生でFW、それもポストプレー(たぶんアルビレディース史上一番上手いポストプレーヤーだった。)をしていたので、まだ体力や身体が発育しきれていない部分もあったのだろうが、それを感じさせないくらいの立派な成果を残してくれた。