黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

関カレ・関東女子大学リーグ 日体大優勝

2008-11-02 20:44:44 | 女子サッカー
第22回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部リーグ
兼第17回全日本大学女子サッカー選手権大会関東地区予選

〔最終節〕
日体大 2-0(1-0、1-0) 早大

得点者 前半15分伊藤美菜子1、後半28分秋葉夢子1 ←時間は適当ね






今年の関カレ、勝った方が優勝という大一番を観戦する。

試合前に日体大の小林麻衣子(元アルビレックス新潟レディースU-18のエースFW)からパンフレットを購入。
今年のカレッジリーグでは尚美学園大の土屋樹里(アルビレックス新潟レディースU-18初代主将)とマッチアップしたそうだ。
ようやくアルビレックス新潟も女子サッカー界に人材を輩出できたということだろう。頑張れ。

現在、日体大は63名の部員を抱え、男子と合わせると日体大の運動部の中では陸上部に次ぐ大所帯になるそうな。
今年は健志台グラウンドに人工芝も敷かれ、ますます練習環境が良くなった。
既に2試合を残し今年の第14回関東女子サッカーリーグ優勝を決めている。

そんな関東では無敵さを発揮する日体大であるが、先週の第30回全日本女子サッカー選手権関東予選決勝で早大に2-4で敗れている。
特待生制度で全国から有望選手を集めている早大は関カレ2連覇を目指している。
日体大としてはあるべき栄光を自身で手繰り寄せたいところ。




○数字は学年
[早大]

      GK岸④
  島田③ 米津① 寺澤③
杉山③ 高畑①  堂下④ 澤④
      藤本④
    小山②  大滝①

(交代)
後半 藤本④ → 有町②
後半 澤④  → 原②
後半 杉山③ → 鶴田②

FWの大滝は横須賀シーガルス時代にアルビ吉田瑞季選手のパートナー。
FW小山は日ノ本学園高時代にアルビ塩谷真里選手のパートナー。GK岸は1年生の時の3年生。
澤は牧野選手の村田高時代の後輩。
島田選手は元日テレ・メニーナの主将で全日本ユースの覇者。
寺澤はルネサンス熊本OG(元なでしこリーガー)
男子も含めてアルビと早大には縁が無い。



[日体大]

     落合④ 堀②

井手上③ 山崎② 池田④ 伊藤④
         
平野④  上田③ 草苅③ 木田④
      GK一谷②

(交代)
後半 落合④  → 河合①
後半 井手上③ → 秋葉④
後半 堀②   → 佐藤④
後半 山崎②  → 山田③
後半 河合①  → 有吉③

堀は常盤木学園高でアルビ與山このみ選手の同期。
伊藤美菜子は横須賀シーガルス出身で神村学園高ではアルビ口木選手の同期。井出上・有吉は1年下の後輩。
上田はアルビ塩谷真里選手の日ノ本学園高時代の1年先輩。
池田は牧野選手の村田高時代の後輩。
アルビ大友・中村・深田・大堀・藤巻選手は日体大OG。


ここらへんのクラスになると業界が狭いなって感じになるね。







試合の方は、天候にも恵まれ、風も無く、気温も程ほどの絶好のサッカー日和。







試合は日体大がボールを支配し、早大がカウンターで逆襲をする展開。
有吉がベンチスタートの分、伊藤美菜子がこのピッチ上では数段上の実力を見せる。
1・2年生中心の早大に対し、3・4年生中心の日体大だが、それはプレーにも表れている。
が、タレント揃いの早大が日体大ゴール前にボールを放り込むと大滝を中心に破壊力のある攻撃を見せる。
日体大のディフェンスがここ数年の中で一番怪しい。GK一谷の問題というより、CBに入っている上田と横の関係が今一。
早大の島田がディフェンスラインに的確に指示を与えているのとは対象的だ。

先制点は日体大。
右サイドの伊藤美菜子が素晴らしいゴールを放つ。今日の伊藤美菜子は良い伊藤美菜子。

早大にバンバンシュートを撃たれたり、CKでやばそうな時もあったけど、GK一谷のナイスキャッチとかDF草苅のナイスカバーで前半終了。

早大は追いかけなければならないが、流れでもセットプレーでもゴール前での精度が無い。

日体大も堀と落合の突破力で早大ゴール前まで行くのだが、最後に島田らの上手いプレーと岸の安定した守備でなかなか追加点が奪えない。

ちょっと伊藤美菜子とマッチアップする寺澤がつらそう。(このルネサンス熊本出身の寺澤、ますます体格が全体的に大きくなって当りには負け無そうだが、伊藤美菜子のテクに振られてしまう。)



後半はメンバー交代無し。

攻守入れ替わる忙しい展開。

日体大が仕掛ける。

井出上を秋葉に交代。矢野監督は勝っているから時間稼ぎの意味合いもあって交代カードを切ったと思われるが、井出上は直ぐ横のサイドラインに出てしまう。
「頭を使え」とベンチから大きな指示というか注意が飛ぶ。足元の技術は持っているのだが、その辺のところを試合中ずう~っと指示を出されていた。

その秋葉が交代直後にCKを直接ゴールへ放り込んで待望の追加点。

これで勝負有り。

日体大は唯一の1年生河合を投入するなど、余裕の采配。
最後に現在の大学女子サッカー界の女王に君臨する有吉が投入されて、早大はどうしようも無くなる。

そのまま試合終了。



矢野監督、結果を出しているよなぁ。この大人数の監督は大変そう。


惜しくも伊藤美菜子の得点女王はならず。大滝が今年の得点女王になった。




なでしこリーグ1部と比べると当然ながら試合内容としては両チーム共に今一つ。
たぶんボールキープというか止める技術が大学サッカーの方が数段劣る。
なので多少当りが弱くとも体の入れ替えでボールが奪えてしまうので、組織的な守備とかをしなくとも良い感じになる。
この試合の前に男子の早大-駒大の若手の試合を見ていたので、よけいにそう思った。
何だかバタバタした感じなのである。個々の選手の技術はそれなりにあるのだろうが。
大学サッカーなんて、男子も女子も未完成さが魅力と言えば魅力なんだけどね。

あと気になったのは、両チーム共に足の速い選手がいなかったこと。
というか、去年まではアルビ中村早樹選手がいたんでずば抜けていただけという話なのかもしれない。
もちろん彼女達全員が高校時代の体育の成績は抜群であったに違いない。あくまでもなでしこリーガーとの比較の上の話。





これで関カレも終わり、関東女子サッカーリーグもあと2試合を残すのみ。

年明けに行なわれるインカレで今年の4年生は最後となる。

今年は春からJヴィレッジなどで日体大の試合を見ていたので、感慨一入。

日体大と早大、大学女子サッカーをリードする両校の4年生も卒業すればほとんど全員が競技生活を終える。

勿体無いな、と毎年思う。

そういう受け皿としての国体は有りかなとも思うし、なでしこリーグへの道が何とか開けることをただただ願うばかりだ。



ジェフ千葉の日体大OGが大挙応援に駆けつける。

ジェフ千葉は今年も日体大OGの受け皿になるんだろうか?

それはそれで素晴らしいことだと思うのだが。

伊藤美菜子にはもちろん卒業後も選手生活を続けてもらいたいし、できればアルビに来てもらいたい。落合なんか即戦力として使いたいチームはあるだろうに。もちろん他の4年生も。




横須賀シーガルス出身の早大の堂下と日体大の伊藤美菜子のマッチアップもそろそろ見納めだと思うと何だか寂しいな。

できればなでしこリーグの舞台でも見てみたと思うが、早大出身の選手の東京電力以外のなでしこリーグ入りは難しいかな。

GK岸のプレーを見ているとサッカーを続けてみて欲しいと思うのだが。

本人や家族の考えもあってのことだから、決断は難しいだろうけど。

日ノ本高出身なので関西や西日本で続けられる方法があったら続ける気はあるのかな?