日本のスポーツ界に寒風

北京五輪で金メダルと取った女子ソフトボール。

実業団のルネサス高崎なんかは新聞にも出るようになったので有名だと思うのだが、一般にその他は知られていない。

もしかしたら、女子サッカーよりもマイナーな競技なのかもしれないと思ってしまう。

高校総体にも認められているし、体育の授業にも組み込まれているので、女子サッカーよりは文部科学省的には優先順位は高そうなのだが。

厚木はソフトボールの強豪高校があったり、埼玉でも強豪高校の監督と知り合う機会があったので、実は女子ソフトボールとは何気に縁があった。


「日本ソフトボール協会」

この競技は日本の球技には珍しく立場が男低女高だ。


【第41回 日本女子ソフトボールリーグ　１部】

豊田自動織機
レオパレス21
ルネサス高崎
太陽誘電
デンソー
日立ソフトウェア
Honda
佐川急便
トヨタ自動車
シオノギ製薬
戸田中央総合病院
日立マクセル

立派な実業団リーグである。こういう感じで並べられるとなでしこリーグが日本のスポーツ界で異色であることがよく分かる。

戸田中央総合病院という病院のチームが参加している珍しく、昔、この病院に行った時に「随分ガタイの良い真っ黒な受付のお姉さんがいるな」と驚いたことがある。

【第41回 日本女子ソフトボールリーグ　２部】

靜甲
大鵬薬品
島根三洋電機
東海理化
三島中央病院
平林金属
TOETECK
YKK
伊予銀行
日本精工
NECアクセステクニカ
東芝北九州
甲賀健康医療専門学校
松下電工 津
湘南ベルマーレ
大和電機工業
カネボウ化粧品小田原
日本ウェルネススポーツ専門学校

Jリーグ関連で湘南ベルマーレのソフトボールチームが参戦している。NPOの方の湘南ベルマーレ。湘南ベルマーレは地域スポーツクラブとしては理想的な進化をしているように感じる。女子ソフトボールはホーム地域である厚木がめちゃくちゃ盛んで中学・高校が強いので連携できれば将来的にもっと上位になるだろう。

さらにこちらにも三島中央病院という地方の病院が参戦してた。

参戦していたというのは、残念ながら平成20年末をもって廃部が決定。

今年の第48回全日本実業団女子ソフトボール選手権大会の優勝チーム。

所属選手１４人のうち看護師４人、看護助手７人、介護助手３人。

このチームも異色のチームではあったが、昨今の小泉改革による医療費削減の煽りを受けての経営上の理由で廃部だそうだ。

女子サッカーもそうだけど、女子ソフトも、北京五輪で成果を出したのにも関わらずチーム撤退が相次ぐ。

日本の団体スポーツの構造が変化してきているということなんだろうか？