最近読んだ本、「見たことのない普通のたてものを求めて」 宇野友明
今まで著名な建築家の本を買って、難しい理屈や思想をパラパラっと読んでは「あの人の本を読んだ!」とカッコつけていた節がある。
ようするに達観した感性に、言葉が全然入ってこないのだ。
腕自慢の大工の先輩に何やってもダメだしされる感覚に似ている。
この本はまず、タイトルがとてもいいので購入しました。
著者である宇野さんの生い立ちや建築理念、ご本人が感じてきた劣等感みたいなものがとても共感できる本でした。
読みやすいし♪
中でも私が最近感じていた事と同じことが掛かれていたので抜粋
~安心安全への極端な希求は、心の病を誘発する。
夢と希望は安心安全の世界の住人ではないからである。
安心安全な環境には、相応の自然が必要である。
それが建築である。~
そこに住まうご家族が安全に安心して過ごすことは勿論大事なんだけれど、それだけを探求してしまうと行き先が違ってきてしまうという事なんですよね。
家族が病気やケガをしては大変なので檻に入れて一歩も外に出しませんという環境は果たして安心、安全なのか?という事と同じです。
不安や恐れが行き過ぎてしまうと、本来の家族環境の理想とかけ離れていくんだと思います。
今、先行きの見えない世の中で今春着工予定の新築物件が、私個人の一番の夢と希望です。
今後さらに状況が見えにくくなる中で、自分たちの住処を安定させて仕事に育児にと夢を持っている御家族の家づくりに携われるのですから、どうしたってワクワクしてきます
宇野さんのように、周りからどう思われても施主さんにだけは満足していただける家づくりを目指していきたいですね。
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