シャルル・デュトワ&大フィル定期演奏会二日目も大盛況のうちに終了。
あの広いフェスティバルホールが、クラシック音楽会で満席になることは稀。開演前にはキャンセル待ちに並ぶ長い列まで出現。それほど初日の評判が良かったということで、まことに喜ばしいことです。
大フィル合唱団の共演した「ダフニスとクロエ」について言えば、初日よりも全体に柔らかな声、オーケストラに溶け込む声、物語の情景を想わせる声を目指し、かなりの水準で達成されていたと思います。皆さん、マエストロの魅惑の棒に導かれ、よく頑張りました。
カーテンコールでのデュトワ先生の振る舞いは誠にスマートで、これほど気持ち良く合唱と合唱指揮者を舞台上で立ててくれるマエストロも、そうそうありません。そんなことにも感激させられました。
別れ際、舞台袖で謝辞を述べるわたしに、
"No chorus in Salome, Sorry!"
と言い残して立ち去るお姿も、実に粋なものでした。男性をも痺れさす魅力の持ち主ですね。
というわけで、デュトワ&大フィルの「サロメ」公演も、宜しくお願いします(かく言うわたし自身、渡独中のため伺えないのが、本当に無念)!