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福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

三浦しをんさんに褒められる

2014-12-28 12:05:17 | レコード、オーディオ


名古屋駅の在来線ホームで、きしめんを食べている最中にスマホの呼び鈴。
誰か思ったら、文春新書の共著者である中野雄さんからだ。

福島さんは新聞は何をお読みで? と訊かれるので、東京新聞ですと答えると笑われて、今朝の朝日新聞の『この1年に出会った本~書評委員が選ぶ「今年の3冊」』のコーナーで、三浦しをんさんが、我らの「クラシックCDの名盤 大作曲家篇」を二番目に採り上げてくれているとのこと。

早速、駅のキオスクで購入すると、あった、あった、ありました。

嬉しいなぁ。
大好きな三浦しをんさんに読んで頂いていること。三浦しをんさんには、その魅惑の諸作品はもちろん、同じ「まほろ市民」としての親しみもあって、歓びも一入!
いちど、アサノのカツカレーをご一緒したいものた。


愛知祝祭管ブルックナー8 CD試聴会!

2014-12-27 22:45:04 | レコード、オーディオ


今朝の「マタイ受難曲」厚木支部をもって、年内の最後のレッスン!
男声4名、女声2名というご見学者が皆さん入団なさるなど、景気のよい歌い納めとなりました。男声の増員でハーモニーが分厚くなったのは嬉しいですね。

午後は、愛知祝祭管のブルックナー8
CDの試聴会のため、名古屋へと駆けつけました。



すると、固定センターカメラのみの未編集バージョンながら、Blu-rayが間に合ったとのことで、急遽映像付きの視聴会となりました。

佐藤団長とボク以外の団員諸氏は、この録音をはじめて聴くというだけに、会場にはピンと張りつめた緊張が。演奏が始まると水を打ったように静まるほどでしたが、全曲が終わると自然に沸き起こる大拍手。皆さん、ホントに満足げな笑顔となりました。
アマチュアゆえ、いろいろありますが、良い CDが出来上がったと思います!!

クリスマス・イヴに第8位に返り咲く「ブル8」

2014-12-26 00:06:34 | レコード、オーディオ

http://tower.jp/classic

福島章恭&愛知祝祭管のブルックナー第8番(かもっくすレーベル)。

12月24日付けの予約ランキング・クラシック部門、第8位に返り咲いた。

クナのブルックナー8のリマスター盤とマゼールの初期録音集の間に挟まれているとは、なんと畏れ多い・・・。

家人には、AKB48でもあるまいし、いちいちランキングなど気にするな、と咎められるけれど、気にするなと言う方が無理な話。

どこにも相手にされないと思っていたCDを「どうぞ、我が社で!」と拾ってくれた代理店=アルブレーさんに面目が立ったということだけでも、ホッとしている。

しかし、発売まであと1か月もあるというのに、どうなってしまうのか?

なんだか、恐ろしくなってきた。

 


CDというフォーマットの限界に挑んでいるか?

2014-12-25 21:24:06 | レコード、オーディオ



「我が祖国」に引き続き、エリシュカ&札幌響のCD3枚が届いた。

ドヴォルザーク#8、 #9「新世界より」とチャイコフスキー「悲愴」。

早速、ドヴォルザーク「8番」を再生してみたけれど、うーん、何かが足りない。否、演奏の善し悪しではなく、音質についてである。ついでに、帯のデザインも、もう少し何とかして欲しいが・・。

何と言おうか、市販の大手レーベルにありがちな精気のない「所謂CDの音」なのだ。少なくともCDというフォーマットの限界ギリギリに挑んだ形跡は感じられない。マスターテープ、マスタリング、或いはプレスのどこに原因があるのだろうか?

その点、手前味噌ではあるけれど、愛知祝祭管とのブルックナー#8のCDは、その限界を極めようという心意気の感じられる録音であり、マスタリングである。

自主製作のかもっくすレーベルではあるが、録音とマスタリングは、優秀録音で知られるWAON RECORDS(ワオンレコード)の小伏和宏氏による。

ワオンレコード:http://waonrecords.jp

演奏会当日、会場に於けるマイクのセッティング、及び撤収時間が各々30~40分ほどしかない、というムチャクチャな条件でお願いしたところ、ワンポイント録音でいきましょう! との運びとなり、それが見事に功を奏して、極めて自然で伸びやかな音質に仕上がった。もちろん、大オーケストラをワンポイントで録るというのは勇気のいることだし、エンジニアに相当のセンスと腕前がなくては不可能だ。それが見事に成功している。

補助マイクのない分、捉えられた音はありのまま。オーケストラの技術の足りない部分への補正はない。

さらに、今回のCD化にあたって、1音たりとも、リハーサルからの差し替えは行わなかった。
本番一発の勝負。しかも長丁場。楽員の諸氏には、不本意な小節も少なからずあろうが、差し替えようにも、当日は通し稽古をしていないし、部分的に行った稽古も本番とのテンションが異なり過ぎるため、繋ぐことは不可能。もう修正なしのありのままに腹を括った。さらには、イコライジングなどの小細工も一切なし。

日本のプロ・オケはもちろん、ベルリン・フィル級のオーケストラ録音でも、製品化にはリハーサルからの編集が当たり前になっている昨今、愛知祝祭管の録音は破天荒と言えるだろう。

そんな意味からも、福島章恭&愛知祝祭管のCDをお楽しみ頂けると幸いだ。


大魔神に感動

2014-12-25 02:31:39 | レコード、オーディオ

さわりだけ観ようとうっかり再生した「大魔神」。

真夜中だというのに、最後まで観てしまった。

話自体は、込み入った話ではない。ステレオタイプの勧善懲悪のお話だ。ツッコミどころがないとは言わない。

しかし、絵が美しく、人が美しい。何より、伊福部昭の音楽が最高だ。

昔、ブラウン管のテレビで観たときからは想像できないほど、映像が美しいのにも感心した。

この作品はブルーレイで観る価値が十二分にある。否、ブルーレイでなければならない!

もしかすると、今の世の中にも大魔神は必要なのではないか? 観終えたいま、そんなことを感じてたりしている。

もう午前2時半をまわっているため、詳細な感想や批評は控えるが、ただリアルタイムでの感動を綴らずにはおれなかった。


説明不要! 大魔神 Blu-ray BOX

2014-12-24 16:33:12 | レコード、オーディオ



昭和の人間には、説明不要でしょう。

不朽の名作「大魔神」シリーズ。その3作品を収めたBlu-ray BOX。

とはいえ、最後に観てから、既に30余年。あの時と同じ感動が蘇るかには些かの不安もあり。

お正月の楽しみとしよう。

■収録作品
『大魔神 Blu-ray』
『大魔神怒る Blu-ray』
『大魔神逆襲 Blu-ray』

■映像特典(各巻に収録)
「大魔神」特典約32分
「大魔神怒る」特典約34分
「大魔神逆襲」特典約32分
●BD撮りおろしインタビュー「キャメラマン森田富士郎に聞く~大映京都の特撮を支えた男 (聞き手: 松本肇「平成ガメラシリーズ」視覚効果他担当)、 特報・予告篇、スタッフ&キャスト紹介、宣材、メイキング、フォトライブラリー

■封入特典:縮小大映作品案内

1966年/日本/本篇84分、79分、88分+特典32分、34分、32分/カラー/片面1層/日本語リニアPCMモノラル/スコープサイズ

(C)1966 角川映画

帰宅して調べたら北米盤2枚組ブルーレイだと割安だったことが判明。まあ、良いでしょう。


年末の現実逃避 ~ エリシュカの「我が祖国」を聴く

2014-12-24 13:48:45 | レコード、オーディオ


ひさびさの在宅。本来なら仕事部屋をはじめ、我が家の大掃除をしなくてはならないのだが、いまは気付かないフリ。

現実逃避に、エリシュカ指揮札幌響のスメタナ「我が祖国」を聴いている。先日、テレビで鑑賞したブラームス2がとても美しかったので、このコンビのCDを纏めて注文したのである。

SACDなら更に良かったのだが、CDとしての音質は上々。自分のブルックナー8も予算の都合でSACD化できなかったことを思うと、強いことも言えない。

しかし、札幌響、良い音してるなぁ。エリシュカの人徳の滲み出る名演だ。
やはり、まずはその指揮者なりオーケストラの固有の音が魅力的かどうかは大事であることを再確認させて貰った。

「クラシックCDの名盤 大作曲家篇」 自分で購入!

2014-12-19 14:13:54 | レコード、オーディオ


いよいよ本日発売となった文春新書「クラシックCDの名盤 大作曲家篇」。とりあえず自分用に50冊購入しました。もちろん、無料じゃありませんよ。

アマゾンでの売り上げも、あくまで、文春新書の中でのお話ながら第4位、発売早々に健闘しております。池上彰&佐藤優、阿川佐和子らに次いでの順位だから誇ってよいでしょう!

皆様、引き続きのご声援を宜しくお願いします!

クラシックCDの名盤 大作曲家篇(文春新書) 本日発売!

2014-12-19 00:37:04 | レコード、オーディオ

http://www.amazon.co.jp/クラシックCDの名盤-大作曲家篇-文春新書-1002-宇野/dp/4166610023/ref=zg_bs_2220224051_9

いま、何気なくアマゾンのページをクリックしたところ、もう発売されてました!

日付変更とともに発売開始とは凄い。知らなかった。

これじゃあ、街の本屋さんは大変だ。

と思いつつも、この便利さ、ついつい利用してしまいますね。

お馴染みの本屋さんで買うも良し、アマゾンでポチッとするも良し。

どうぞ、ご贔屓にお願い致します。

追記 都内の某ショップでは、二日前よりのフライング販売もあったとか! 気が付かなかったなぁ。

恐るべきラインスドルフのワルキューレ

2014-12-18 00:07:34 | レコード、オーディオ

本日は都内で新しいお仕事の打合せ。
長岡混声のレッスンが大雪のため中止になったお蔭で、ゆっくり語り合うことができたのは怪我の功名、と言っては怒られるかな? 期間は約4か月間と長くはないけれど、やりがいと責任あるお仕事を頂けて、身の引き締まる思いだ。

さて、帰りには久しぶりにお茶の水に寄り道。ディスクユニオンにて3つのLPボックスを購入。

ひとつは、ラインスドルフ指揮ロンドン響によるワーグナー「ワルキューレ」全曲。

ジョン・ヴィッカーズ(ジークムント)
グレ・ブロウエンスティーン(ジークリンデ)
ジョージ・ロンドン(ヴォータン)
ビルギット・ニルソン(ブリュンヒルデ)
デイヴィッド・ウォード(フンディング)
リタ・ゴール(フリッカ)
エーリヒ・ラインスドルフ(指揮) ロンドン交響楽団
 
 録音時期:1961年9月
 録音場所:ロンドン、ウォルサムストゥ
 録音方式:ステレオ(セッション)

プロデューサーにエリック・スミス、エンジニアにケネス・ウィルキンソンといえば泣く子も黙るデッカの黄金コンビ。RCAとデッカの提携時代の名録音のひとつである。しかし、クナのワルキューレ第1幕、ショルティの指環全曲録音の影に隠れ、脚光を浴びることの少ない不遇の録音とも言える。

かくいうボクも、この録音の存在は知っていたが耳にしたことはなく、今回が初対面なのである。店頭の試聴機で汗が出るほど驚いた。スケルトンの精密時計を眺めるような緻密なアンサンブルと明晰なバランス感覚。それでいて、サウンドは雄大で、そこに冷たさは皆無。

歌手陣も上記のラインナップのごとく、悪くない。
ニルソンが若いとか、ロンドンが軽いとか、いろいろ言う人があるけれど、ラインスドルフによる音楽的な設計が超一流なので、ボクは気にならない。この見事な演奏の前では、「リング」全曲録音はショルティでなく、ラインスドルフで行うべきだったった、とさえ思いたくなる。

入手したのは、米RCAのSORIA SERIESの1組でレコード番号はLDS-6706。つまり、アメリカ・プレス。これでも、背筋が震えるほどの高音質なのだが、デッカ・チームによる録音となれば英プレスも聴いてみたくなるのが人情というもの。もし今後、出会いがあるなら、手にしたいと思う。 残る2つのボックスについては、気が向いたときにでも・・・。