お遍路 K 秋ちゃん・・・きのうの晩ごはん、 おやじの田舎家庭料理・・・

素朴でシンプルな健康晩ごはんです。田舎のおやじが、頑張って毎日作っています。

発心の道場阿波一国参り4日目

2014年08月30日 | 札所巡り

 準備万端で6時出発。昨日打ち終えた藤井寺奥の院の薄暗い階段と、その入り口にある第12番札所焼山寺の看板がくっきりと浮かび上がっている。焼山寺までは約13㌔の道のり。通称「遍路ころがし」と呼ばれている険しい急坂が待っている。

 12番札所焼山寺へ

  気合を入れながら一段目の階段に。急な山道の階段を上り終えて一旦道路と交わった所で地元の人に出逢う。息を切らせていると、「まだまだこの先歩けばわかります、頑張って」と言われまた上り坂に。息を切らせながら「南無大師遍照金剛」「六根清浄」果ては「金畜生」などと口走りながらようやく見晴らしの良いところに出る。

 昨日歩いてきた道や吉野川などが見える。今日は晴れなのでよいのだが、雨の日は大変だろうと思う。雨の日は、道が川になってしまうとのこと。後でわかる。とにかく気合を入れながら3.2㌔先の「長戸庵」まで行く。ここまでの道は悪くはなかったが、その後の遍路道は岩山なので岩がむき出しになっていた。なるほど川になってしまうのもわかる。また、至る所に浮石が。浮石に上がって転び足を痛める人も多い。遍路ころがしとは違う。

 柳水庵を通り浄蓮庵。そして焼山寺までは約10㌔の道のり。途中、山を下って集落に出てまた上る。悪路連続の遍路道「金畜生」だの「六根清浄」だの意味も分からないで声を出して歩く。とにかく誰一人いない山の中だ。突然石段が、見上げると杉の老大木と大きな大師像。「金畜生」などと言って歩いては罰(バチ)があたる。

山中に、突然大杉と大師像が現れる

  こんな所を一人で歩くなんて、ましてや女性一人でも歩いている。普段だったら考えられないのだが同行二人のなせる業か。南無大師遍照金剛・・・などと考えながら険しい上り道を焼山寺へ。ようやく、第12番札所焼山寺の山門へ。遍路最初の難関を…「感謝、感謝」自分でもよくやったと思う。境内で到着の梵鐘を鳴らし、本堂と大師堂に参拝。約5時間で達成。本などでは健脚でも6時間。普通の人でも8時間などと書かれている。それだけ無心になって歩いたということか。

 焼山寺を打ち境内で昼食。おにぎりがうまい。途中、抜いていった二人の遍路さんに逢う。大阪から来た遍路さんは今日の宿を探すが山を下りた所の宿は満室。しかたなく16㌔先の「ペンションやすらぎ」へ早々に出発していった。ご苦労さん。もう一人は山を下りた「なべいわ山荘」で一緒になる。とにかくいい思い出になった。二度とやりたくはないが…時がたてば・・・しかし、この後、鶴林、大龍がまっている。

 本日の宿、なべいわ荘は住友産業の保養所になって夫婦が管理人として雇われている。焼山寺から下ってきてちょうど良い所にあるため満室だった。夕食時、明日は休息日なので13㌔先の「ペンションやすらぎ」を取っているため、ゆっくり10時ころ出発しようと思っていたら、管理人のおやじさんから「8時になると鍵を閉めて誰もいなくなりますよ」とのこと。「わかりました」・・・とにかく疲れたので早めの就寝。

 

 

 


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