お遍路 K 秋ちゃん・・・きのうの晩ごはん、 おやじの田舎家庭料理・・・

素朴でシンプルな健康晩ごはんです。田舎のおやじが、頑張って毎日作っています。

発心の道場阿波一国参り2日目

2014年08月28日 | 札所巡り

 

 坂本屋を7時出発。今日も小雨が降っている。安楽寺までは約5.3㌔の道のり軽快に雨の中を歩く。6番札所安楽寺は、竜宮城みたいな朱塗りの山門である。ここの山号は温泉山。その名のとおり温泉がわく温泉旅館みたいな宿坊がある。安楽・安楽。打ち終え次の札所7番札所十楽寺へ。安楽寺から1.2㌔、すぐの所にある。ここの山門も朱塗りの山門で安楽寺と似ている。ここに来て飲みすぎなのか腹の調子が・・・トイレを借り、身を清めて打つ。ここの宿坊は白亜のホテルと見間違えるような立派な建物。儲かっているのかなー。本来の遍路はこの辺まで歩いて泊まるのだが、初めてなのでどのくらい歩いていいのか分からない。まあ、いいではないか大名遍路で行くことに。

 8番札所熊谷寺へ歩いていると熊谷寺の道路案内板が、それを見てそのまま歩いていくと天然温泉「御所の里」に到着。「アレー間違った」と思い地図を見たら国道を歩いていた。ついつい車の案内板に目が行き遍路案内シールを見落としてしまった。若い遍路さんも歩いてきた。「戻りますか」と聞いたらこのまま行くという。上り坂なので遍路道に引き返す事にする。別にまっすぐ進めばいいのだが、初めてなので臨機応変には行かない。慣れてくればそうすると思うがとにかく戻ることにする。前方に集団で歩いている遍路さん発見。安心・安心。遍路道に戻ったが小雨がまだ降り続いている。ようやく熊谷寺の重厚な山門が見えてきた仁王門と多宝塔は四国最大とのこと。仁王門をくぐったら境内でなく農道に出た。すると先ほどの若い遍路さんが農道の坂を上がって来るのが見えた。そこから境内までは坂道が続き鐘楼の鐘の音も聞こえてくる。本堂から石段を上って大師堂へ。打ち終えて、仁王門の前で自転車に乗った地元のおじさんが手を会わせ「ご苦労様」なんか気が引き締まるような。しばし話をして仁王門で一礼し熊谷寺をあとにする。

 9番札所法輪寺までは田んぼの遍路道を歩いていく。田園風景の中にたたずむ静かな札所だ。お昼時なのに近くに何もない田んぼだけ。昨日の奈良の遍路さんと、先ほどの若い遍路さんがいたので「食事に行きませんか」と声を掛ける。3人で国道に出て食堂を見つけ食事をする。若い遍路さんは仙台から来たという。食事を終え、体調がいまいちで、喉がガラガラ勤行のせいか、はたまた風邪のせいか、念のため薬を買いに、その間待ってもらう。そろってから3人で出発。若者、中年、老年のため足取りがバラバラ。やはり遍路は1人のんびりマイペースがいちばんかも。法輪寺から3.8㌔の切幡寺門前に到着した時にはバラバラになっていた。

 両側に民宿や遍路用品店が立ち並び細い門前道を通って山門へ。ここからが急坂と長い石段の連続。ここに来て初めての修行苦行の体験をするがまだまだ序の口である。山の上の本堂と大師堂を打ち終え。門前で掛軸を作っている店でお茶をいただく。後日、結願したら軸を作ってもらう事にする。今日の宿、旅館八幡屋までは1.9㌔30分くらいで到着した。洗濯をして風呂に入って休んでいたら奈良の遍路さんが到着。夕食は一緒にいただく。夕方から天候が荒れてきて雨風になってきた明日はどうなることやら。

第9番札所熊谷寺仁王門

 

熊谷寺中門

田んぼの中の法輪寺への遍路道案内石柱