虹の翼(つばさ)〜多次元へと羽ばたく

タロット&数秘、
直感ワーク

愛と気づきに満ちた世界は、笑いがいっぱいの世界♪

「死について41の答え」出版に寄せて

2014-12-28 | 死を超えて生きる

 

 死とは、重いテーマです。

 あるいは、少なくとも、重くて暗くて忌むべきテーマだと、私たちの多くは信じ込んでいます。
 

 社会の常識を代表するテレビ番組が映し出す死は、例外なく暗くて灰色のトーンで描かれます。そこでニコニコすることなど決して許されないという空気感、死はやはり悲劇以外の何ものでもないと、すでに最初の最初から決めてかかっている。まるで、それ以外のありようなどないかのような圧倒的な印象で。

 けれども、これが死の真実の姿なのだろうか、これが生きるということなのか?
 自分自身の死について見つめれば見つめるほど、こうした問いは切実なものになっていくのではないでしょうか。

 それで思い出すのが、日本映画の巨匠黒澤明の晩年の作品「夢」です。名監督として名を馳せた彼が、自分の伝えたいメッセージを思いのままに描いたこの映画は、全編がまさに夢のワンシーンのような短編で織り成され、その物語はすべて、人類の行く末に警鐘を鳴らすような鋭い視線に貫かれているのですが、その最後の物語のテーマがお葬式でした。生を生き切って亡くなった女性を送る葬儀は、まるでお祭りかと見まがうような陽気なもの。人々はカラフルな衣装をまとい、鳴り物入りで練り歩き、にぎやかに、死者の旅立ちを祝うのです。
 

 この映画を見たのはずいぶん昔のことですが、人生を締めくくるにふさわしい、喜びに満ちた美しいシーンがとても感動的でした。

 インドのOSHOの瞑想センターでは、彼の存命中はもとより、今でも近しい弟子が亡くなるたびに、この映画に描かれたようなお祝い、「デス・セレブレーション」が行われます。私も初めてインドに渡って間もないころ、訳も分からないままにその場に居合わせたことがありました。日本のお葬式からは考えられないアップテンポでビートのきいた音楽に乗って、激しいダンスとともに、亡骸が近くの川べりの火葬場へと運ばれたあと、弟子たちみずからの手で薪が積まれ、火がかけられる。炎に包まれていく身体を静かに見守るのは、じつに強烈な体験でした。喜びと悲しみが交錯する瞬間、みずからのいのちを見つめ直す、かけがえのない瞑想の機会……そしてOSHO自身もまた、たくさんの弟子たちに祝われ、感謝と喜びの涙とともにこうして見送られたのです。
 
 OSHOは、死とは生のクライマックスだ、究極のオーガズムなのだと語っています。
 

 この言葉が指し示すヴィジョンの一瞥とともに、生き方そのものが丸ごと変わってしまう――本書は、そんな大きな潜在性を秘めた一冊です。

 これは、弟子を目の前に、朝に夕にOSHOが語った膨大な講話から、テーマに添った内容を集めて編まれた編集本です。実際に死に直面している人たち、その家族や友人たちの切実な問いに、妥協なしに真実を語りかけている内容であること、それこそが本書のすばらしさです。ここで語られているメッセージは、じつにストレートです。死が差し迫っているときには、もはや無駄な時間はない。何かがなされなくてはならない。その切迫感こそ、真に大切なこと、自分自身の真実に目覚めるための、大きな原動力になりうるのです。

 ですからこの本は、あなたにとって、かつてなかったような魂のための実用書になるかもしれません。最初から順序立てて読む必要はありません。あなた自身の人生の切実な問いを頼りに、どこからでも、そして自分なりのペースで読み進めてもらえばいい。

 そして興味が湧けば、どうぞご自分で瞑想法を試してみてください。

 一つ言っておきたいのは、OSHO自身が忠告しているように、彼の言葉を鵜呑みにはしないでほしいということ。彼は、自身の体験とヴィジョンを分かち合ってくれてはいますが、今までの信念の代わりに彼の言葉を信じたとしても、何の役にも立たないからです。彼は、お手軽な回答を与えてくれはしません。私たちをけっして子供扱いしないのです。そこには、私たちの持つ可能性への全面的な信頼があるからです。

 私は訳者として本書にかかわるという幸運を得て、これまで何度となく原稿に向き合う機会がありましたが、師のあまりにも大きな慈愛に圧倒され、目頭が熱くなることもしばしば。読むごとに新しく、ハッと自分に戻される体験の連続でした。これについてはもう分かった、という地点は決して来ない。読書体験そのものが、目覚めへのプロセスになりうる。本当に、ありがたいというほかありません。

 また、「あとがきに代えて」で取り上げている抜隊禅師による経文ですが、OSHO自身が禅師の原文を当意即妙にアレンジした節があります。元々史実にはとんと頓着せず、核心が伝わることしか念頭になかった彼の自由自在な表現から、肝心肝要なメッセージが伝わることを願っています。

 最後になりましたが、この本がこうして世に出るまでに、大変多くの方々のご尽力がありました。英語の原書をまとめ上げ、人々が意識的に生き、死ぬためのサポート「OSHOサマサティ」を主宰するマニーシャ・ジェームス、OEJブックスの江谷信壽さん、めるくまーるの梶原正弘さん、奥村友彦さん、 編集長の高田勝弘さん、 デザインのJUNさん、 照校のニラーラ、 編集のまどぅりさん、営業の大澤環さんをはじめ、有形無形の存在からの愛と力添えに、こころからの感謝を捧げます。

 OSHO、ありがとう! そして本作りに関わった私たちの熱い熱い思いが、どうかあなたに伝わりますように。

 2014年 今年最大の台風が本州に上陸した夜に                             

 ☆・・・~~~・・・☆・・・~~~・・・☆・・・~~~・・・☆


さいごまでお読みいただき、ありがとうございます~

これは、「訳者あとがき」として書いた文章ですが、諸般の事情により、書籍はOSHOの言葉のみの出版となりました。


だれもが直面する「死」の、ほんとうの姿を知ることで、
 
死への恐れをくつがえし、生きる勇気と情熱をもたらす、

今までにない、実践の書です。

もしも何かがあなたのハートに響いたら・・・

ぜひ書店でお手に取ってみてくださいネ

 

「死について 41の答え」
OSHO 著/伊藤アジータ訳
四六判/並製/ 456 頁(本体2,400 円+税)
ISBN978-4-8397-0160-4

発行元:OEJ Books 発売元:めるくまーる

★1月中旬発売予定・全国主要書店にて予約受付中

「死について41の答え」OEJブックス

OEJブックスFacebookページ

サマサティヴィジョン


 

こちらの画像をクリック、Amazonからも購入できます。


トートアドバンス講座・終了しました~♪

2014-12-23 | 直感と気づきのトートタロット

昨日は朔旦冬至〜

この日を挟んでの2日間、マンガラがこの世を去ったのちの、初めてのトートタロット・アドバンスコースでした。

日程を決めた時には、そんなに特別な日だとはまったく気づいていなかったし、
飛び石のワークショップは遠方の人にとっては参加が難しかったのだけど、

どうやら私がシェアする初めてのアドバンスコースは、こうである必要があったみたいで、
新しい始まりにふさわしい充実のワークとなりました。

参加してくれたみんな、ほんとうにありがとう

ベーシックで学んだ3枚のカードリーディングが、アドバンスでは5枚が3組の15枚になる。

このフルフォームリーディングの深いこと

これだけ多くのカードを読むのとなると、左脳では追いつかない、いやがおうでも直感の出番となります〜

トートタロットの、この面白さをぜひ知ってほしいな

人生全般を俯瞰する、意識と気づきのためのツール、
この2日間にたくさんのリーディングをしたけれど、繰り返し同じポイントを示される、ビックリの連続のシンクロのなかで、
この大宇宙の、絶えざる導きの手を再確認、

この78枚のカードに映し出される人生の尊さと神秘に打たれた2日間でした。

自分のワークとして、講座を教え始めてから、トートタロットとの仲は確実に深まり、面白さは倍増。

大好きなこのワークを分かち合えることが、今ではただただ嬉しい〜

タロットと生命の樹とのつながりも興味深いのです。

大アルカナの螺旋状の旅の一巡り、魂の旅は、新しい発見とともに軽やかさと輝きを増し、さらにさらに続いていく。
タロットとの友情は、まさに一生もの。

マンガラ、ありがとう

 

 


あるがまま・・・ラハシャとの2014年

2014-12-20 | ハートからのカウンセリング&ラハシャ

ラハシャは日本での最後のコース、沖縄でのツアーを終えて、

台湾に旅立ちました

 

2014年は、彼の通訳をする機会が多かったー

彼の通訳を初めて努めた1990年代終わり以来、一番多かったのではないかな。

 

いろいろな偶然が重なって、いまだかつてなかった密度の濃さで、彼のワークに立ち会うことになったこの年、

彼のありようと、分かち合っているワークの素晴らしさを目の当たりにさせられた年でもありました。

これも不思議な流れです・・・

 

65回目の誕生日を沖縄でエッセンス963のみんなと一緒にお祝いできたのは、ほんとうにうれしいことで。

2ヶ月ぶりの彼の臨在は、ますます透明に感じられました・・・

 

今年5月、この日本でのツアーのただなか、突然の病に倒れ、こん睡状態になった最愛のパートナー・美しいヌラのベッドサイドに最初から最後まで付き添い、

その手放しのプロセスを、リアルタイムで世界中の人たちと分かち合ってくれていた。

 

世界中の人が彼女の回復を祈るなか、彼女はきっと良くなるという希望と、

彼女を失ってしまったらどうなるのだろう、という恐怖、

この2つの極の間で揺れ動く毎日を過ごしながら、

ちょうど真ん中、永遠に変わらない「今ここ」、

その台風の目のような、クリアなスペースがさらに際立っていった、強烈な日々

 

それは、「無」の深淵へと手を放し、身をゆだねることでもあり、

 同時に、その裏側には変わることのない恩寵と祝福、

 

身体がなくなっても、彼女は以前と変わりなく、というよりも、それよりもさらにリアルに、

あたかもラハシャと一体化してそこにいるかのような感覚、

余分なものがさらにそぎ落とされていったかような静謐さをたたえて。

 

起こることすべてに、あれほどオープンで傷つきやすく、繊細にあることができるのだと、教えてくれたラハシャに、

時を共有してくれたみんなに、

永遠のかがやきに、

ただただありがとうーーーーー

 

 

 


「死について41の答え」発売まであと少し!

2014-12-16 | 死を超えて生きる

大変ながらくお待たせしております~

去年の夏から取り組んできた一大プロジェクトが、いよいよ大詰め

 

発売はOSHOの本の老舗「めるくまーる」からとなりました。

長かった翻訳・リバイス・編集作業もクライマックスに突入

ただ今、カバー、オビを含めて最終チェックのまっただなか。

来週には印刷所に入る予定です。

(来年1月の発売日が決まったら、即お知らせしますね~)

 

いのちのエネルギーが熱く燃え上がる真っ赤なカバーは、まさにこの本のテーマにぴったり。

死を見つめることは、強烈に生きはじめることだから・・・

みんなの情熱が結集した、素晴らしい本です。ぜひ書店で予約注文してくださいね~

===☆===☆===☆===☆===☆===

 「・・・この本はOshoの全著作650冊から生きることと死ぬことについてのエッセンスを厳選し、抽出したものです。

 この本では、生きること、死ぬことについての理解を深めながら、

死に直面した人や、死に直面している人をケアしている家族や友人、恋人やケアテイカーの人たちからの41の質問について、

OSHOが具体的にアドバイスをしています。

そして、死を探求し、死を超えて生きるためのさまざまな瞑想のテクニックを紹介しています。

 

450ページという分厚い本ですが、ちょうど家庭の医学書のように、死について知りたいときに、知りたいことを、必要に応じて読むことができます」

 

具体的な内容については、どうぞこちらをご覧ください。


OSHOのバースデーでした

2014-12-11 | OSHO



沖縄は今日もまた、雨が降ったり止んだりだったけど、
今回のフリータイムは今日まで、ってことで、
今回初、でもいつも欠かせない、
やはり来ました南の聖地。

南城の聖地ヤハラヅカサは、大好きな場所。
なぜか毎回来たくなる。
その間は、少しだけど雨も止んでくれてた。

緑がピカピカだったなー
とってもピースフル、祝福がいっぱい。





祝福いっぱいの感覚って、
きっと、この大いなる存在にオープンになってる感覚なんだなー、って今日はしみじみ感じました。

その場所だけ祝福が特にいっぱいあるというわけではない、

自分がオープンになれば、どこにいても、そこが聖地になんだって。

でも、自分が開きやすい場所や人やタイミングがあるっていうのは、確か。

そしてそれは、人ぞれぞれ、
なんだよね。。。



そのあとは、浜辺の茶屋へ



遠くで波頭が立っている引き潮の海、
雨の音がしっとり心地よい~

とっても有名なカフェなんだけど、雨のせいかお客さんも静かめーーーって、

今日は、なんと、ちょうど20周年の記念日なんだって

ということで、お客さんみんながおめでとうメッセージ書いてた。
なんだか、めでたいところに居合わせてハッピー

そして、きょうは、OSHOの誕生日なのですよ~お祝いだよねー

生まれたものは、必ず死ぬ。

でも、生まれもせず、死にもしないものを教えてくれたOSHO

いくら感謝してもしきれないよ…



夕方は、エッセンス963のラハシャとたくさんの人たちと一緒に、

空っぽのスペースへと溶けていきました



盛りだくさんの一日ーー

ありがとう、ありがとう