お茶もお菓子もお出ししない儘なのに、読んで下さって有難うございます。
相変わらずあちらこちら、歩きながら宿に帰ったの。途中で見つけた真っ赤なツツジをどうぞ。
温泉はきっと男女交替になっている、と楽しみに思い、暗くなる前に露天風呂をはしごした。近所の方や、車で来訪する方も引けていた。特に車の人達はお酒を飲めないので、おうちにビールを冷やして置いて、帰ってからゆっくり飲むんだって。それも又美味しい事でしょう。
それにしても温泉は、なかなか私の好みに合う。熱いお湯が好きな友達は、ぬるくっちゃ入った気がしないと言うし、ぬる湯が好きなのは私位かしら?塩分も十分だし。
今夜は、上のお食事処で、何か秋田らしい物を食べましょうと上がって行った。ここも今まで混んでいたらしいのにナイスなタイミング。
広々しているので、のんびりできそう。
私は案内されたテーブルで、メニューを見て”きりたんぽ”を食べて見ようと思ったけれど、お二人様からですと拒否、稲庭うどん、大根サラダ、比内地鶏(ヒナイヂドリ)焼きをオーダーした。隣で一人でを飲んでいる女性が、ジロジロ私を見ている。
暫くすると「お一人の様ですが、こちらでご一緒しませんか?」と声がかかった。特に変な感じもしなかったので「有難うございます」と向かいに座った。どうも私と同年代な気がする。彼女は定年までしっかり働き今はときどきこうして温泉に来るの・・・ふむふむ、成る程明るい話ね。と一人の女性の人生を聞く事に覚悟を決めた。オーダーした物も来て、鳥肉も稲庭うどんもめっちゃ美味しい。初日に知っていれば・・・実に惜しい!
その女性の人生、秋田県の貧乏な水飲み百姓の家に6人兄弟の末っ子として生まれた。現金が無くて(近所もみんな)一年に一回、お米の出荷した時だけ一年分のお金が僅かに入る。彼女は勉強が大好きで、勉強ばかりしていた少女。当時は皆中学を出ると集団就職で都会に金の卵と言われ汽車ポッポで上京した時代。我が儘かと思ったけど「私は高校に進学したい」と言ったら「何言うだおめえ」と驚かれたけど思い切って打ち明けた。すると兄弟皆で「そんなに勉強したいば皆で助けてやんねえば」と、県立高校に進学させて貰ったと。その当時の高校なんて、良い所の子供さん、公務員や教員のご子息しか行かないものだったと。ウン分かる分かる。勿論お小遣いもないし、洋服もコートも靴もカバンも、よその子のお下がりですました。それでも満足な高校時代だった。有名会社に就職した。お給料貰っても、七割は貯金に回し、社内でも驚かれた、と。そしておしゃれもせずに僅かでも家に入れた。高校卒と言うのが、満足で有難くお金を貯めて家族孝行ばかり考えていたと。随分と貯金も溜まり、債権を買ったりで相当大きく膨らんだと。見た目きれいな人なのに、恋愛はしなかった。何だか自分ばかり青春している様で悪い気がして。だけど今思えば子供一人位欲しかったと。だけど後悔はしていないよちっとも、って。どこにお住まいですか?と聞くとすぐ隣のマンションよ。時々姉を連れて来るの、そしてお食事をさせて帰ったり。普段はダンス等が大好きで趣味に明け暮れる幸せな日々よ。厚生年金も十分なので、兄弟には、今でも優しくして上げているの、って。
2時間位、お喋りして彼女はこれから温泉に行ってくるわね。とあっけらかんと消えて行った。出す物を出し切ったって感じ。
皆誰でも、聞いて欲しいものを抱えているんだわね。旅の恥はかき捨て、ならば私が置いて来るものよね。なんだかキャッチャー役をしてしまった。でも名物も美味しかったから良しとしましょう、てね、読者の皆さん聞いて下さってありがとう。私は、ブログをやっているお陰で、ここに吐き出してしまうので、誰かに声をかける必要が無いのです。
相変わらずあちらこちら、歩きながら宿に帰ったの。途中で見つけた真っ赤なツツジをどうぞ。
温泉はきっと男女交替になっている、と楽しみに思い、暗くなる前に露天風呂をはしごした。近所の方や、車で来訪する方も引けていた。特に車の人達はお酒を飲めないので、おうちにビールを冷やして置いて、帰ってからゆっくり飲むんだって。それも又美味しい事でしょう。
それにしても温泉は、なかなか私の好みに合う。熱いお湯が好きな友達は、ぬるくっちゃ入った気がしないと言うし、ぬる湯が好きなのは私位かしら?塩分も十分だし。
今夜は、上のお食事処で、何か秋田らしい物を食べましょうと上がって行った。ここも今まで混んでいたらしいのにナイスなタイミング。
広々しているので、のんびりできそう。
私は案内されたテーブルで、メニューを見て”きりたんぽ”を食べて見ようと思ったけれど、お二人様からですと拒否、稲庭うどん、大根サラダ、比内地鶏(ヒナイヂドリ)焼きをオーダーした。隣で一人でを飲んでいる女性が、ジロジロ私を見ている。
暫くすると「お一人の様ですが、こちらでご一緒しませんか?」と声がかかった。特に変な感じもしなかったので「有難うございます」と向かいに座った。どうも私と同年代な気がする。彼女は定年までしっかり働き今はときどきこうして温泉に来るの・・・ふむふむ、成る程明るい話ね。と一人の女性の人生を聞く事に覚悟を決めた。オーダーした物も来て、鳥肉も稲庭うどんもめっちゃ美味しい。初日に知っていれば・・・実に惜しい!
その女性の人生、秋田県の貧乏な水飲み百姓の家に6人兄弟の末っ子として生まれた。現金が無くて(近所もみんな)一年に一回、お米の出荷した時だけ一年分のお金が僅かに入る。彼女は勉強が大好きで、勉強ばかりしていた少女。当時は皆中学を出ると集団就職で都会に金の卵と言われ汽車ポッポで上京した時代。我が儘かと思ったけど「私は高校に進学したい」と言ったら「何言うだおめえ」と驚かれたけど思い切って打ち明けた。すると兄弟皆で「そんなに勉強したいば皆で助けてやんねえば」と、県立高校に進学させて貰ったと。その当時の高校なんて、良い所の子供さん、公務員や教員のご子息しか行かないものだったと。ウン分かる分かる。勿論お小遣いもないし、洋服もコートも靴もカバンも、よその子のお下がりですました。それでも満足な高校時代だった。有名会社に就職した。お給料貰っても、七割は貯金に回し、社内でも驚かれた、と。そしておしゃれもせずに僅かでも家に入れた。高校卒と言うのが、満足で有難くお金を貯めて家族孝行ばかり考えていたと。随分と貯金も溜まり、債権を買ったりで相当大きく膨らんだと。見た目きれいな人なのに、恋愛はしなかった。何だか自分ばかり青春している様で悪い気がして。だけど今思えば子供一人位欲しかったと。だけど後悔はしていないよちっとも、って。どこにお住まいですか?と聞くとすぐ隣のマンションよ。時々姉を連れて来るの、そしてお食事をさせて帰ったり。普段はダンス等が大好きで趣味に明け暮れる幸せな日々よ。厚生年金も十分なので、兄弟には、今でも優しくして上げているの、って。
2時間位、お喋りして彼女はこれから温泉に行ってくるわね。とあっけらかんと消えて行った。出す物を出し切ったって感じ。
皆誰でも、聞いて欲しいものを抱えているんだわね。旅の恥はかき捨て、ならば私が置いて来るものよね。なんだかキャッチャー役をしてしまった。でも名物も美味しかったから良しとしましょう、てね、読者の皆さん聞いて下さってありがとう。私は、ブログをやっているお陰で、ここに吐き出してしまうので、誰かに声をかける必要が無いのです。