秋田一人旅記③

　　一人旅は若い頃から、ユースホステルや周遊券など使い、出来るだけ安上がりな方法で歩いていた。私は預金通帳に少しでもお金が残ると、少ない金額でも行ける所を探した。今の様にネットも利用出来なくて、よく苦にならなかったと感心する。友達はお金が有ればおしゃれに使いたい人が多かったので仕方なく一人旅が始まった。その楽しさに目覚め、ユースホステル用のシーツを買ったりしてはまって行った。

娘婿にネットを繋いで貰ってメールのやり取り（未だ練習中)をスタートした姉、なぜ秋田なの？なぜ一人なの？何を見に行ったの？なんて三回も連絡が来た。全く妹のやっている事が分からないとばかりに。特別何かなければ、なぜと言われても「こまち」に乗りたかった。程度しか返事のしようがない。彼女は私のブログを見ていないので(教えていない)不思議で仕方がないらしい。

　 現地は天候も良く、歩け歩けと背中を押されている様で、益々歩いてしまった。頑丈なウォーキングシューズが足に合っていて幾ら歩いても疲れない。
街を一回りして、夕刻近くになり外で夕食をして帰ろうとしても、どこのお店もオープンが夜7：00～ですって。遅過ぎない？ほんとどこも開いていないのよ。閑散。
帰りに歩いた所、韓流ドラマ好きにはたまらない路地に誘ってくれた今日の風。
秋田を舞台にした「ＩＲＩＳアイリス」と言うドラマのロケ地だったのだ。
　　　　　　
オープン前で閑散、静寂とした通り　☆キム・テヒ　イ・ビョンホン　主役のお二人。
韓国ドラマって不思議現象で、好きな人は韓国旅行に迄行ってしまい、ロケ場所が観光地と化してしまうのだ。しかし興味の無い人はさっぱり、話が通じない。全く反応しないので直ぐに分かる。貴方はどちら派？しかも、ワイルド系のビョン様？正統派のヨン様と別れたりする。私？何でも良いの、どっちも何でも好き派。時代劇「トンイ」「チャングムの誓い」と言った物でも録画をして迄も観る方。

「ＩＲＩＳ」ロケの時は野次馬が情報をゲットして、押し寄せるので盆と正月が一緒に来た見たいだったって。こんな細い路地の繁華街大騒ぎだったと、興味の無い方には大迷惑顔。ニコニコ顔の人とこれ又、はっきり二分する。　　　　
うちででロケしました。
と今だに剥がせないポスター。未だ未練がましく見に来るファンもいるそうだ。今だに、面白現象だそうで理解出来ないと言う。確かに確かに。

それにしても、夕飯を食べる場所が無いとなれば、余計食べたくなると言う物で。近くのサークル系サンクスの前を通ったら「美味しい秋田のお米で作ったおにぎりどうぞ」と私を呼ぶじゃない。決めた！今日は秋田のおにぎりでいいや・・・と、しゃけ＆たらこ、そしてサラダ、野菜の胡麻和え、きんぴら（みんな少しずつよ）を求め、宿に帰った。まさか暖簾をくぐった隣のビルは華の湯と言う温泉施設。「美味しいよきりたんぼ」自慢のお料理どうぞ、だとか諸々気を引くメニューが看板で出ている。そうか―ここも外と同じで時間が来ないとアピールしないんだ。と半納得で部屋に帰り後で温泉に来てみようと思いながら。
　　マアマア美味しかったよ。