セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

点字の名刺

2014-05-04 | セカンドライフ
  点字両用名刺 ポツポツしているの分かりますか?

白杖を使用している女性と向い合って話す機会が有った。アラフォーかと思われる女性。なかなかハキハキした女性なので、私も気楽に話を進めた。
子供の頃から、片目は殆ど視力がなく徐々に両方悪くなったそうだ。僅かに光を感じ、携帯の文字に大きなレンズを当てると僅かに見えるそうだが不自由を強いられている事には違いないわけで。
しかし彼女の気丈な感じがとても感じ良く私に入って来た。今の携帯は障害用が有り、声を出していると
見せて呉れた。ふむふむ・・・。

今は企業でも積極的に障害のある人の採用に力を入れている(制度で)。大きな銀行に勤務をしていると。視力が極端に悪くなってからは、勤務地や仕事も変わっているそうだが、頭の回転の良さそうな彼女、ご自分に合う仕事を懸命にされているだろうと想像出来る。

話の途中で「名刺を貰って下さい」と言われ「喜んで」と頂いたそれには、点字が打って有り、住所、携帯番号、メール、ブログ等彼女を知るには十分な内容が書かれていた。
普通なら、名刺交換をするのがマナーで、それでは私のを・・と言いたいところだが、既に名刺を持つ身ではないので交換出来なかった。

こう言っては失礼だが、耳の聞こえない人は、非常に目がきくと言うか、記憶力が良かったりと、補う物が健常者より優れている事が多い。今回の彼女は、耳が良く理解力が早いと思われた。人間の体って何か機能がうまく出来ているなー、と思った。

以前電車の中で、点字の小説を読んでいる人が居たので見とれてしまった。とてもスピードが速く、指をスーッと動かして読んでいた。目で読むよりも速い速度で。
彼女に話したら、点字に慣れている人は相当速いと言っていた。

私は、点字の経験は東京都の講座で3カ月やった事が有る。とても指先で感じ取る事は難しかった。しかも針を持って打ち込む作業も細かく不器用な私には無理だと思い、ボランティアには進まずにやめた。

彼女との会話は楽しかったけれど、パワーでは相当こっちの方が負けていた。
沢山の趣味を持ち、積極的に人生を生きている。事故にだけは気を付けて、人生を楽しんで欲しいと心から思った。

          花の数も増えて来ました。