(今日の写真は、真冬のある晴れた日に八甲田山から写した岩木山である。昨日も小雨状のものがぱらついたが里では雪にならなかった。
ただし、岩木山では「確実」に雪が降ったであろう。「麓」では雨、という日がこれから続き、次第に麓でも雪が舞い始めると本格的な「冬」になる。
季節とは、いつの間にか「そこに」やって来ていて、そして、いつの間にか「さっと」去って行くものだ。
今年はいつになると、今日の写真のような「全身」を白の絹衣で纏った岩木山を見ることが出来るのだろう。
「降雪」は去年よりもまた遅くなった。ここ数年大雪を降らしていた11月20日前後も今年は遙かに少雪だった。
「暖冬」や「少雪」は「寒冬」や「大雪」よりはずっと快適で楽な生活を私たちに提供してくれる。だが、これが地球気候の「異常」が「恵んでくれているもの」であるとすれば、「正常な気候」に戻った時の、そのしっぺ返しと「暖冬と少雪」に馴れてしまった「私たち」そのものの「対応の不備」と「狼狽」が恐ろしい。
やはり、自然は正常であって欲しい。冬は寒く雪が降り積もる季節なのである。正常な季節を取り戻すためには、何よりも「CO2」を出さないことだ。
私は自動車を持たないから「排気ガス」としてのそれを出さない。その他に出来ることは「石油」を使わないことだ。今冬になって、まだ「自室」の石油ストーブは一度も使っていない。寒いと思う時には、衣服の重ね着でまかなう。
後は、節電だ。コンピュータも使わない時は主電源を外す。無駄な電気は使わない。
「屋根の積雪」の凍結を防ぐために「屋根にヒーター」を付けてある。これは期間契約で12月から2月までの3ヶ月だ。12月1日に私が配電盤のスイッチを入れることになっているのだが、「屋根に積雪」がまだないのに「通電」する必要はない。だから未だスイッチをオンにしていない。
節電もせず、「風力発電」や「太陽光発電」、それに「原子力発電」に頼ることでは問題の解決にはならない。
地球規模の気候変動は「人間の文明」がもたらしているものだ。それが、分かっているのに、「いつまでも文明的な所産」に頼っているのでは埒があかない。
文明依存度を少しでも下げると、「ちりも積もれば山」である。とにかく「節電」であり、不急不要な「石油」や「ガソリン」を燃やさないことだ。)
◇◇「東北自然保護の集い」に参加して思ったこと…青森県からはたった2人だけ ◇◇
先ずこの「集い」に青森県から参加したのは、本会の竹浪、それに三浦の2人だけだった。団体としては「岩木山を考える会」だけである。
昨年までは『たった1団体』ということはなかった。どうしたのだろうか。本会の会員でも「福島開催だと遠くてなあ」ということで、参加しない人もいた。だが、この人に限らず、不参加理由は、それだけではないだろう。
奇しくも「今年」は第30回という節目の開催だった。30年間続けてきた「集い」なのである。だから、今回は反省と展望を込めた「集い」だったのだ。
「青森県」から参加して「身の縮まるような」報告が2件あった。
その1つは、本県の「六ヶ所村」にある「使用済みの核燃料から残ったウランや転換で生じたプルトニウムを回収し、放射性廃物を処分できるようにするための化学処理工場である『核燃料再処理施設』のことだ。
ここから「海」に排出される物質よる「海の汚染」のことを隣県の「岩手」が報告したのである。このことは実は一昨年にも報告されていて「東北自然保護の集い」として、各県知事に「核燃料再処理施設」からの排処理物質を海に流さないことの要望書を提出している。
青森県の「自然保護」の仲間が「地元」であるにもかかわらず「関心」を示さないという不明を岩手の仲間が今年もしてくれたのである。ただし、「本会」は総会議決で活動方針に「稼働」反対を掲げている市民団体と連携的に活動していくことを唱っている。(明日に続く)
◇◇ これだけは知っておきたい「風車病」のこと(2)◇◇
● 風車からどのくらいの距離まで影響が出るのか?●
1500kw級の風車1基が建つ細谷風力発電所(愛知県豊橋市)で、風車から3km離れて住んでいるかたが不眠などで苦しんでいる実例があるという。
「3kmも離れているから大丈夫だと思っていた。まさか自分が……と思ったよ。風車からの騒音は聴こえるが、夜中かすかに聴こえる程度なので、最初はなぜ起こされるのかわからなかった。低周波の被害は2km位までと聞いていたのに……。しかし、現に私は3km離れていても苦しんでいる。
今でも眠れない日々は続いている。風車稼動後すぐに症状が出た。今までとは違う体の感覚で、夜眠れなくなった。寝ついても、夜中2時~3時頃起こされてしまう。そのような時間に起こされるものだから、毎日寝覚めが非常に悪い。」
この風車は、CEF社が川内村に建てようとしている風車と同じGE社製で、羽の回転円直径77m、定格出力1500kwのものが1基である。川内村に建設予定の機種は定格出力2500kw(国内最大級)で、回転円直径100mのものが26基だ。岩木山の北麓に建設が予定されているものは、このタイプで合計50基だ。
これだけの規模の風車群を山頂に並べるというケースは今までないので、そこから出る低周波のエネルギーがどのくらいまで及ぶかは、想像するしかないと言うが、1500kw級1基が発生する低周波で3km離れた住民が現実に健康被害を受けているのだから、当然3km圏内は被害が出るだろう。
川内村を例として次のような表記がある。…2500kwが26基ではどれだけ広範囲に被害が出るのか?小さく見て、倍の6kmとしても、村役場や小中学校が6km圏内に入る。3倍の半径9km圏となると、高塚山、毛戸ダム、大鷹鳥谷山付近まで到達してしまう。
岩木山の北麓の鰺ヶ沢地区には50基である。居住地区から1kmは離すと言っているが、まだ誰も経験のない規模だから、はっきりしたことは何も分からないが、それでいいのだろうか。
(これは、福島県川内村在住の鐸木能光さんが「東北自然保護の集い」に提供した資料に基づいて編集しています。)(明日に続く)
ただし、岩木山では「確実」に雪が降ったであろう。「麓」では雨、という日がこれから続き、次第に麓でも雪が舞い始めると本格的な「冬」になる。
季節とは、いつの間にか「そこに」やって来ていて、そして、いつの間にか「さっと」去って行くものだ。
今年はいつになると、今日の写真のような「全身」を白の絹衣で纏った岩木山を見ることが出来るのだろう。
「降雪」は去年よりもまた遅くなった。ここ数年大雪を降らしていた11月20日前後も今年は遙かに少雪だった。
「暖冬」や「少雪」は「寒冬」や「大雪」よりはずっと快適で楽な生活を私たちに提供してくれる。だが、これが地球気候の「異常」が「恵んでくれているもの」であるとすれば、「正常な気候」に戻った時の、そのしっぺ返しと「暖冬と少雪」に馴れてしまった「私たち」そのものの「対応の不備」と「狼狽」が恐ろしい。
やはり、自然は正常であって欲しい。冬は寒く雪が降り積もる季節なのである。正常な季節を取り戻すためには、何よりも「CO2」を出さないことだ。
私は自動車を持たないから「排気ガス」としてのそれを出さない。その他に出来ることは「石油」を使わないことだ。今冬になって、まだ「自室」の石油ストーブは一度も使っていない。寒いと思う時には、衣服の重ね着でまかなう。
後は、節電だ。コンピュータも使わない時は主電源を外す。無駄な電気は使わない。
「屋根の積雪」の凍結を防ぐために「屋根にヒーター」を付けてある。これは期間契約で12月から2月までの3ヶ月だ。12月1日に私が配電盤のスイッチを入れることになっているのだが、「屋根に積雪」がまだないのに「通電」する必要はない。だから未だスイッチをオンにしていない。
節電もせず、「風力発電」や「太陽光発電」、それに「原子力発電」に頼ることでは問題の解決にはならない。
地球規模の気候変動は「人間の文明」がもたらしているものだ。それが、分かっているのに、「いつまでも文明的な所産」に頼っているのでは埒があかない。
文明依存度を少しでも下げると、「ちりも積もれば山」である。とにかく「節電」であり、不急不要な「石油」や「ガソリン」を燃やさないことだ。)
◇◇「東北自然保護の集い」に参加して思ったこと…青森県からはたった2人だけ ◇◇
先ずこの「集い」に青森県から参加したのは、本会の竹浪、それに三浦の2人だけだった。団体としては「岩木山を考える会」だけである。
昨年までは『たった1団体』ということはなかった。どうしたのだろうか。本会の会員でも「福島開催だと遠くてなあ」ということで、参加しない人もいた。だが、この人に限らず、不参加理由は、それだけではないだろう。
奇しくも「今年」は第30回という節目の開催だった。30年間続けてきた「集い」なのである。だから、今回は反省と展望を込めた「集い」だったのだ。
「青森県」から参加して「身の縮まるような」報告が2件あった。
その1つは、本県の「六ヶ所村」にある「使用済みの核燃料から残ったウランや転換で生じたプルトニウムを回収し、放射性廃物を処分できるようにするための化学処理工場である『核燃料再処理施設』のことだ。
ここから「海」に排出される物質よる「海の汚染」のことを隣県の「岩手」が報告したのである。このことは実は一昨年にも報告されていて「東北自然保護の集い」として、各県知事に「核燃料再処理施設」からの排処理物質を海に流さないことの要望書を提出している。
青森県の「自然保護」の仲間が「地元」であるにもかかわらず「関心」を示さないという不明を岩手の仲間が今年もしてくれたのである。ただし、「本会」は総会議決で活動方針に「稼働」反対を掲げている市民団体と連携的に活動していくことを唱っている。(明日に続く)
◇◇ これだけは知っておきたい「風車病」のこと(2)◇◇
● 風車からどのくらいの距離まで影響が出るのか?●
1500kw級の風車1基が建つ細谷風力発電所(愛知県豊橋市)で、風車から3km離れて住んでいるかたが不眠などで苦しんでいる実例があるという。
「3kmも離れているから大丈夫だと思っていた。まさか自分が……と思ったよ。風車からの騒音は聴こえるが、夜中かすかに聴こえる程度なので、最初はなぜ起こされるのかわからなかった。低周波の被害は2km位までと聞いていたのに……。しかし、現に私は3km離れていても苦しんでいる。
今でも眠れない日々は続いている。風車稼動後すぐに症状が出た。今までとは違う体の感覚で、夜眠れなくなった。寝ついても、夜中2時~3時頃起こされてしまう。そのような時間に起こされるものだから、毎日寝覚めが非常に悪い。」
この風車は、CEF社が川内村に建てようとしている風車と同じGE社製で、羽の回転円直径77m、定格出力1500kwのものが1基である。川内村に建設予定の機種は定格出力2500kw(国内最大級)で、回転円直径100mのものが26基だ。岩木山の北麓に建設が予定されているものは、このタイプで合計50基だ。
これだけの規模の風車群を山頂に並べるというケースは今までないので、そこから出る低周波のエネルギーがどのくらいまで及ぶかは、想像するしかないと言うが、1500kw級1基が発生する低周波で3km離れた住民が現実に健康被害を受けているのだから、当然3km圏内は被害が出るだろう。
川内村を例として次のような表記がある。…2500kwが26基ではどれだけ広範囲に被害が出るのか?小さく見て、倍の6kmとしても、村役場や小中学校が6km圏内に入る。3倍の半径9km圏となると、高塚山、毛戸ダム、大鷹鳥谷山付近まで到達してしまう。
岩木山の北麓の鰺ヶ沢地区には50基である。居住地区から1kmは離すと言っているが、まだ誰も経験のない規模だから、はっきりしたことは何も分からないが、それでいいのだろうか。
(これは、福島県川内村在住の鐸木能光さんが「東北自然保護の集い」に提供した資料に基づいて編集しています。)(明日に続く)