(今日の写真は、岩木山南麓の湯段地区から望んだ岩木山だ。朝からこれほどに晴れ上がる日は珍しい。
恐らく今朝のようなお天気、降雪だが、だとまったく見えない。登るにしても、大げさに言うと「手探り状態」ということになる。
この写真を撮った「時間」が朝方であるということはどうして分かるのだろう。それは、雪に覆われた部分がうっすらと赤みを帯びて輝いているからである。
さらに、時間帯も分かる。夜明けが始まり、太陽が東の地上に顔を出し始める頃は、もっと「赤み」が強い。しかも、東の空(この写真だと右側)も真っ赤っかだ。そして、岩木山全体を染めていく。だが、それが時間とともに、どんどんとその色合いを失って、白い部分は本来の「白」に戻っていく。ちょうどその頃の写真だ。朝8時頃である。
このようなお天気の日の登山は楽しい。登る前は本当に楽しい。だが、登り始めると地獄のアルバイトが待ち受けている。スキーにしろ「わかん」にしろ、積雪の中を登るということは、「夏山登山」の比ではない。)
◇◇ お知らせ2つ ◇◇
本会が1月と2月に主催する「行事」を2つ紹介しよう。是非、足を運んでもらいたい。
写真展「私の岩木山」は17回目になる。この写真展の特徴は、「私の岩木山」という名称に込められている。簡単に言うと「私のお気に入りの岩木山」風景を撮った写真展ということだ。
「私は岩木山のここが一番好きだ」「この風景が最も美しい」などという思いを込めて写した写真を展示して、それぞれの岩木山に対する思いを「共有」使用というのが写真展の目的であり、意義なのだ。だから、「写真のよさ」「撮影技術」などは問題にしない。
もちろん「プロ級」の写真出展はあって一向に構わない。だが、自分の写真を誇ろうという考えの方は出展しても、余り意味はないだろう。
「私の岩木山」を見て欲しい。「あなたの岩木山」も見たい、という人の出展を望んでいる。
※第17回写真展「私の岩木山」(1月15日~17日)※
場 所:NHK弘前ギャラリー
(毎日、10時から17時まで。ただし、最終日は16時で終了)
出展希望者は郵送された会報に同封されている「出展票」に所定のことを記入し、写真と一緒に「14日の15時から16時の間」に「NHK弘前ギャラリー」に搬入してほしい。私がその場にいる。
設営は16時から始める。搬入手段のない方は事務局に事前に連絡のこと。
※「フォーラム・多様な生態系・森の伐採と道路」の開催 ※
開催日時: 2月20日(土) 14時から17時まで
会 場: 津軽保険生協2階ホール(コープあおもり和徳店向かい2F)
無料駐車場あり
主 題: 森の多様な生態系と遊歩道のあり方を伐採から考える
ブナ林等における伐採が『生物の多様性』という観点ではどのような問題を含んでいるのかについて、本会会長の阿部東が講演する。
また、『歩道等の存在が伐採をさせている』という事実から「道路のあり方」についてを事務局長三浦章男が問題提起する。
「ぶな巨木ふれあいの径」におけるブナの伐採を問題視して、これまで、深く関わってきた会員竹浪純が「コーデネーター」をしながら、実情報告する。
何故、この主題で「今」開催するのか…
「生物多様性」とは、『地球上に多様な生物が存在し、それぞれがかかわりながらバランスを保っている状態』のことだ。つまり、「地球上には 3000万種の生物が存在する。『生物多様性』は、あらゆる生物と、それらによって成り立つ生態系、さらに遺伝子レベルでも多様で豊かな状態』を指すのである。
ところが、「生物の多様性」について内閣府が世論調査をしたところ、6割(61.5%)の人が「聞いたこともない」と答えたそうだ。愛知県が昨年7月実施した意識調査では、86%が「あまり知らない」「ほとんど知らない」と答えたそうである。
ある意味では「自然保護」とはこの「生物多様性」を保護し維持することであるとも言える。その意味では「生物多様性」という言葉になじみが薄く、関心がないということは大きな問題である。「ぶな巨木ふれあいの径」における「ブナ伐採」も、この「生物多様性」という視点で林野庁は捉えていないし、マスコミもまたこの「視点」での論調は見られない。
本会としては社会に早くこの『生物多様性』の意味と意義を訴えていくことが急務だと考えたのである。
今回の「フォーラムデスカッション」はその意味からも、参加者数云々よりも、「開催することに意義がある」と考えられる。
◇◇ NHK弘前文化センター講座「岩木山の花をたずねて」が17日で1年が終わった(3) ◇◇
「1時間30分の講座の準備に10時間以上を要する」と前に書いた。これは本当に辛いことだ。だが、私はこの「講座」が担当出来ていることに喜びを感じている。というよりも毎回が楽しくてしょうがないのだ。
先ず、受講者がいい。受講者は途中で2名が辞めて1名が加わった。辞めた2名は3ヶ月間だけの受講であった。その1人は「冬季限定」ということで、春になると農作業が忙しくて続けられなくなるといって辞めていったのだ。ひょっとすると、1月からまた復活するかも分からない。私は密かに期待している。何と、その人は、私の30数年前の教え子なのである。
3ヶ月前から「新人」が参加した。最初から参加している人とは、明らかに「植物」についての「知識」や「体験」が乏しい。しかし、仲良くやっている。
それはこうだ。最初からの人たちは、別に知ったかぶりはしない。取り立てて教えるわけでもない。だが、訊かれると、それなりに答えている。
私は「体験」から学ぶことを大事にしている。自分で、実際に体験出来るとそれに越したことはないのだが、それがない場合は、他の人の「体験談」から学ぶのである。
私の話しが続いている中で、プロジェクター画像が映じられている中で、受講者の「体験談」が飛び出す。他のものはそれに耳を傾ける。それが、未体験者の知識と感動を育んでいくのである。(明日に続く)
恐らく今朝のようなお天気、降雪だが、だとまったく見えない。登るにしても、大げさに言うと「手探り状態」ということになる。
この写真を撮った「時間」が朝方であるということはどうして分かるのだろう。それは、雪に覆われた部分がうっすらと赤みを帯びて輝いているからである。
さらに、時間帯も分かる。夜明けが始まり、太陽が東の地上に顔を出し始める頃は、もっと「赤み」が強い。しかも、東の空(この写真だと右側)も真っ赤っかだ。そして、岩木山全体を染めていく。だが、それが時間とともに、どんどんとその色合いを失って、白い部分は本来の「白」に戻っていく。ちょうどその頃の写真だ。朝8時頃である。
このようなお天気の日の登山は楽しい。登る前は本当に楽しい。だが、登り始めると地獄のアルバイトが待ち受けている。スキーにしろ「わかん」にしろ、積雪の中を登るということは、「夏山登山」の比ではない。)
◇◇ お知らせ2つ ◇◇
本会が1月と2月に主催する「行事」を2つ紹介しよう。是非、足を運んでもらいたい。
写真展「私の岩木山」は17回目になる。この写真展の特徴は、「私の岩木山」という名称に込められている。簡単に言うと「私のお気に入りの岩木山」風景を撮った写真展ということだ。
「私は岩木山のここが一番好きだ」「この風景が最も美しい」などという思いを込めて写した写真を展示して、それぞれの岩木山に対する思いを「共有」使用というのが写真展の目的であり、意義なのだ。だから、「写真のよさ」「撮影技術」などは問題にしない。
もちろん「プロ級」の写真出展はあって一向に構わない。だが、自分の写真を誇ろうという考えの方は出展しても、余り意味はないだろう。
「私の岩木山」を見て欲しい。「あなたの岩木山」も見たい、という人の出展を望んでいる。
※第17回写真展「私の岩木山」(1月15日~17日)※
場 所:NHK弘前ギャラリー
(毎日、10時から17時まで。ただし、最終日は16時で終了)
出展希望者は郵送された会報に同封されている「出展票」に所定のことを記入し、写真と一緒に「14日の15時から16時の間」に「NHK弘前ギャラリー」に搬入してほしい。私がその場にいる。
設営は16時から始める。搬入手段のない方は事務局に事前に連絡のこと。
※「フォーラム・多様な生態系・森の伐採と道路」の開催 ※
開催日時: 2月20日(土) 14時から17時まで
会 場: 津軽保険生協2階ホール(コープあおもり和徳店向かい2F)
無料駐車場あり
主 題: 森の多様な生態系と遊歩道のあり方を伐採から考える
ブナ林等における伐採が『生物の多様性』という観点ではどのような問題を含んでいるのかについて、本会会長の阿部東が講演する。
また、『歩道等の存在が伐採をさせている』という事実から「道路のあり方」についてを事務局長三浦章男が問題提起する。
「ぶな巨木ふれあいの径」におけるブナの伐採を問題視して、これまで、深く関わってきた会員竹浪純が「コーデネーター」をしながら、実情報告する。
何故、この主題で「今」開催するのか…
「生物多様性」とは、『地球上に多様な生物が存在し、それぞれがかかわりながらバランスを保っている状態』のことだ。つまり、「地球上には 3000万種の生物が存在する。『生物多様性』は、あらゆる生物と、それらによって成り立つ生態系、さらに遺伝子レベルでも多様で豊かな状態』を指すのである。
ところが、「生物の多様性」について内閣府が世論調査をしたところ、6割(61.5%)の人が「聞いたこともない」と答えたそうだ。愛知県が昨年7月実施した意識調査では、86%が「あまり知らない」「ほとんど知らない」と答えたそうである。
ある意味では「自然保護」とはこの「生物多様性」を保護し維持することであるとも言える。その意味では「生物多様性」という言葉になじみが薄く、関心がないということは大きな問題である。「ぶな巨木ふれあいの径」における「ブナ伐採」も、この「生物多様性」という視点で林野庁は捉えていないし、マスコミもまたこの「視点」での論調は見られない。
本会としては社会に早くこの『生物多様性』の意味と意義を訴えていくことが急務だと考えたのである。
今回の「フォーラムデスカッション」はその意味からも、参加者数云々よりも、「開催することに意義がある」と考えられる。
◇◇ NHK弘前文化センター講座「岩木山の花をたずねて」が17日で1年が終わった(3) ◇◇
「1時間30分の講座の準備に10時間以上を要する」と前に書いた。これは本当に辛いことだ。だが、私はこの「講座」が担当出来ていることに喜びを感じている。というよりも毎回が楽しくてしょうがないのだ。
先ず、受講者がいい。受講者は途中で2名が辞めて1名が加わった。辞めた2名は3ヶ月間だけの受講であった。その1人は「冬季限定」ということで、春になると農作業が忙しくて続けられなくなるといって辞めていったのだ。ひょっとすると、1月からまた復活するかも分からない。私は密かに期待している。何と、その人は、私の30数年前の教え子なのである。
3ヶ月前から「新人」が参加した。最初から参加している人とは、明らかに「植物」についての「知識」や「体験」が乏しい。しかし、仲良くやっている。
それはこうだ。最初からの人たちは、別に知ったかぶりはしない。取り立てて教えるわけでもない。だが、訊かれると、それなりに答えている。
私は「体験」から学ぶことを大事にしている。自分で、実際に体験出来るとそれに越したことはないのだが、それがない場合は、他の人の「体験談」から学ぶのである。
私の話しが続いている中で、プロジェクター画像が映じられている中で、受講者の「体験談」が飛び出す。他のものはそれに耳を傾ける。それが、未体験者の知識と感動を育んでいくのである。(明日に続く)