岩木山を考える会 事務局日誌 

事務局長三浦章男の事務局日誌やイベントの案内、意見・記録の投稿

間もなく開きそうだったのに…(2)/ NHK弘前文化センター講座17日で1年が終わった(2)

2009-12-20 05:37:19 | Weblog
 (今日の写真は、また庭の「バラ」だ。降り続く雪を被って、茎頂の「花」はどんどんと重くなる。それに折れそうになりながらも撓(しな)って耐えている。ちょうどこの写真を撮った時は「雪」も降り止み、少しだけだが明るい日射しも見えた。気温も上がってくるかも知れない。
 そうなると、この「花」を圧して覆ている雪も、落ちるか解けるかだろう。早くそうなって欲しい。私は昨日も書いたが「手はかけない」と決めている。自然は自然に任せるべきなのだ。
 昨日までは、私は「蕾」と表現していた。だが、そう表現することが当たらないのではないかと、これを見て考え出したのだ。
 これは既に「開いて」いる。花弁は重なりながらも、確実に開いている。氷点下という大気、雪の冷たさなどの中で、本当に少しずつではあるが「花弁」を開いているのだ。生き抜く力がこの細い茎をとおして、根から幹から「押し上がって」きて、茎頂の蕾を花に昇華させたのだ。
 この狭くて小さな庭の中における森羅万象、雪に降り込められてすべてが「静寂」の中で、春を待つ。あの夏の輝きはもはやない。だが、それは見えないだけで、実は「多くの生命」が躍動しているのである。
 もし聴くことが出来るのならば、このバラだって、幹をとおして湧き登ってくる花の命とそのエネルギーがごうごうと音を立てているに違いないのだ。明日に続く)

◇◇ NHK弘前文化センター講座「岩木山の花をたずねて」が17日で1年が終わった(2) ◇◇

 毎回、3種類以上の花が登場する。今年は40回開講したから120種以上の花との出会いが受講者は持ったことになる。岩木山に生えている花は450種を越えているから、このペースでいくと、あと2年ほどは続けることが可能だろう。
 NHK弘前文化センターも、そう考えているようで、すでに案内をしている。だから、来年も続くのである。だが、前提は「受講者」がいるかどうかである。
 NHK弘前文化センターが開講したくても、また、私にその意志があったとしても、「受講者」がいなければ「講座」自体が成立しないのだから、当然と言えば当然のことだ。
 現在受講している人は、「来年」も続けると言っているから、「続く」ことは確実で、1月6日が2010年の最初の講座になる。

  ところで、「1時間30分の講座」の準備に、毎回10時間以上もかかるのである。
資料集め、原稿書いて、テキストをプリントする。それが終わってから「パワーポイント」の編集だ。馴れていない所為もあるのだろうが、これには欠講時間がかかるし、非常に気を使う。
 もう少し、「映像を映し出す」時のような軽快さが「ファイル」作りの段階にあったら何と助かることだろうか。
 実際にこれら画像や映像を見ている人には、この「苦労」は分からないはずだ。以前は「資料用のプリント(原稿)」を直接「スライド」にして使っていたから「」が出来た時には「映像や画像ファイル」は必然的に出来上がっていたのである。だから、余り苦にならなかったのが、「パワーポイント」も使うようになってからは「数倍」以上の時間がかかるようになってしまったのだ。
 「パワーポイント」は本当に「パワー」と時間がかかるものだということが「ポイント」である。「パワーポイント」はあれば使うし、受講者も「パワーポイント」に馴れてしまっている。今更、以前のやり方に戻るわけにはいかない。悔しいけど使い続けるしかあるまい。
 毎週、この講座のために「10時間以上」を費やしている。正味1時間30分をこなすのに10時間以上の助走というのはきつい話しだ。…はっきり言って苦痛だ。
 それでも、私にとっては、この「講座」が楽しいのである…。 

 今日は、10時30分から、もう1つのNHK講座、「津軽富士・岩木山」がある。12月から2月までが「屋内」での講座だが、それ以外は「野外講座」となって、岩木山に出かけている。
 今日は3月から11月までに実施した「野外講座(観察)」のまとめを、カラー資料2ページとオーバーヒッドプロジェクターによる映像約200枚を使ってするつもりである。(明日に続く)