(今日の写真は、山頂から見た「弥生跡地」だ。時季は9月中旬である。数年前に撮ったものである。写真のほぼ中央に赤い屋根が見えるだろう。これが「弥生いこいの広場」の建物である。その左斜め下部に、広い楕円形で広がっている場所が、通称「弥生跡地」である。
左下に見えるのが「上弥生」の集落である。その「集落」よりも遙かに広いことが分かるはずだ。
「跡地」は周りの緑に比べて「赤茶けて黄色い」のが分かる。黄色い部分は「ススキ原」だ。まだ、樹木の回復がされていない証拠でもある。遷移が進んでいないのだ。それにしても、見事に「剥いだ」ものである。スキー場予定地にする前は、周囲と同じ「ミズナラ」や「カエデ」の生える森だった。跡地の下部の極めて一部には、リンゴ園地があったという情報もあるが、私はその当時のことは知らない。
手前の大きく窪んでいる沢は「壁倉沢」だ。名前の通り壁のように急峻に落ち込んでいる。倉とは「岩崖」を意味する。このような垂直に近い断崖絶壁を持つ沢の下部は「扇状地」となっている。
「弥生跡地」はその典型的な「扇状地形」なのだ。そして、「扇状地」に付き物なのが「土石流」である。森を剥いでしまっては…土石流を呼び込むようなものなのである。
私たちは、その意味も含めて「スキー場」、「自然体験型拠点施設」、「大型児童館」などの建設・設営に反対したのである。)
◇◇ 今日は弥生リゾート跡地に係る弘前大学との共同研究報告書市民説明会 ◇◇
15日発行の市広報でも案内されたが、今日表記のことが開かれる。私も「跡地の自然など」について報告する機会が与えられている。そのために、パワーポイント用の画像を25枚も用意した。
~弥生リゾート跡地について一緒に考えてみませんか~
「弘前大学との共同研究報告書市民説明会」
◆日時 平成21年11月26日(木曜日) 午後6時30分~午後8時
◆場所 中央公民館岩木館2階大ホール(弘前市大字賀田1丁目)
◆内容 共同研究を総括した弘前大学人文学部 山下祐介准教授による研究成果となる報告書の説明と、その内容について市民の皆さんとの意見交換。
◆お問い合わせ先 企画課 電話35―1123
「弥生リゾート跡地(現市有地)の今後の方向性を検討するにあたって、当地を巡るこれまでの経緯や現況などの事実の整理と、広く市民等の意見を集約する透明性の高い手法の開発を目的として、弘前大学人文学部と共同研究を行ってきました。
このたび、その研究成果となる報告書が完成しましたので、市民の皆さんを対象に説明会を開催します。」と参加を呼びかけている。
このブログを読んでいる方々はもちろんのこと、他の人も誘って、今日の説明会に参加しよう。
◇◇「キリマンジャロの雪」は消え、CO2の排出量は減らない(8)◇◇
(承前)
私が「通販」で注文した単行本「ザ・リンク」の定価は1.800円、消費税込みで1.890円だ。これを市内の書店で買うと1.890円で済む。
「通販」だと代引手数料が248円、税が102円と加算されて2.150円となる。この税「102円」というのも何だかよく分からないが、何と260円も高くなるのだ。代引手数料を運送料とみなしてもいいだろう。
宅配便が、私のところに、この「本」を東京から運んできた。もし、市内の書店が20冊を注文したら1回の輸送で「弘前」に20冊の本が届く。仮に、弘前市内の20人が別々に「通販」で注文すると「1冊ずつパッケージ」された単行本「ザ・リンク」が20回の輸送で20人に配送されるのである。
「1冊ずつパッケージ」するための材料費やそのための手間(人件費)は、一度に20冊まとめて梱包するのに比べると、単純に20倍となる。
そして、それは「輸送時」のエネルギーの消費量をも、排出される「CO2」の量をも、単純計算では20倍にするのである。
私が支払った「運送料」は、輸送や配送時に使用され、消費される「化石燃料」からのエネルギーや、そして、排出される「CO2」の量の「代価」となっているのである。
私はお金を払って「エネルギーの消費」と「CO2の排出」に協力しているわけなのだ。「通販価格」の中には「運送料」が組み込まれている。私のみならず、「通販」で買う人たちは「運送料」を払った上で、自動車が「排気ガス」を出し、「CO2」を排出することに協力していることになる。
「流通機構」に知らずに組み込まれて、二重、三重の「無駄」をしているわけだ。お金の無駄なら個人の責任で処理出来るが「エネルギーの消費」と「CO2の排出」に関しては、そうはいかない。「人を含めた全生物的」で「全地球的」なことだからである。
この無駄は何も「通販」で本を購入する時にだけ起こるものではない。必要とする、あるいは欲しい商品を「通販」で購入しようとすれば必ず起こるのである。特に、「専門店」で扱う物品であれば大概そうだろう。
一ヶ月ほど前に、試用版の「Windows 7」からDSP版64bit「Windows 7」にクリーンインストールする際に、システムデスクを「SSD」にしようと、PhotoFast社の「GM-25M128GSSDV5」(MLC(Multi Level Cell) 型最大読込270MB/s・最大書込270MB/s)の在庫確認に、とあるパソコンショップに行った。
だが、在庫はないし、取引もないので「注文には応じられない」ということだった。こうなれば、「通販」に頼るしかないのだが…、という訳で「HDD」にインストールして現在に至っている。これで、東京の秋葉原から弘前までの輸送に関わるエネルギー消費と「CO2の排出」を少しは抑えたことになるのである。(明日に続く)
左下に見えるのが「上弥生」の集落である。その「集落」よりも遙かに広いことが分かるはずだ。
「跡地」は周りの緑に比べて「赤茶けて黄色い」のが分かる。黄色い部分は「ススキ原」だ。まだ、樹木の回復がされていない証拠でもある。遷移が進んでいないのだ。それにしても、見事に「剥いだ」ものである。スキー場予定地にする前は、周囲と同じ「ミズナラ」や「カエデ」の生える森だった。跡地の下部の極めて一部には、リンゴ園地があったという情報もあるが、私はその当時のことは知らない。
手前の大きく窪んでいる沢は「壁倉沢」だ。名前の通り壁のように急峻に落ち込んでいる。倉とは「岩崖」を意味する。このような垂直に近い断崖絶壁を持つ沢の下部は「扇状地」となっている。
「弥生跡地」はその典型的な「扇状地形」なのだ。そして、「扇状地」に付き物なのが「土石流」である。森を剥いでしまっては…土石流を呼び込むようなものなのである。
私たちは、その意味も含めて「スキー場」、「自然体験型拠点施設」、「大型児童館」などの建設・設営に反対したのである。)
◇◇ 今日は弥生リゾート跡地に係る弘前大学との共同研究報告書市民説明会 ◇◇
15日発行の市広報でも案内されたが、今日表記のことが開かれる。私も「跡地の自然など」について報告する機会が与えられている。そのために、パワーポイント用の画像を25枚も用意した。
~弥生リゾート跡地について一緒に考えてみませんか~
「弘前大学との共同研究報告書市民説明会」
◆日時 平成21年11月26日(木曜日) 午後6時30分~午後8時
◆場所 中央公民館岩木館2階大ホール(弘前市大字賀田1丁目)
◆内容 共同研究を総括した弘前大学人文学部 山下祐介准教授による研究成果となる報告書の説明と、その内容について市民の皆さんとの意見交換。
◆お問い合わせ先 企画課 電話35―1123
「弥生リゾート跡地(現市有地)の今後の方向性を検討するにあたって、当地を巡るこれまでの経緯や現況などの事実の整理と、広く市民等の意見を集約する透明性の高い手法の開発を目的として、弘前大学人文学部と共同研究を行ってきました。
このたび、その研究成果となる報告書が完成しましたので、市民の皆さんを対象に説明会を開催します。」と参加を呼びかけている。
このブログを読んでいる方々はもちろんのこと、他の人も誘って、今日の説明会に参加しよう。
◇◇「キリマンジャロの雪」は消え、CO2の排出量は減らない(8)◇◇
(承前)
私が「通販」で注文した単行本「ザ・リンク」の定価は1.800円、消費税込みで1.890円だ。これを市内の書店で買うと1.890円で済む。
「通販」だと代引手数料が248円、税が102円と加算されて2.150円となる。この税「102円」というのも何だかよく分からないが、何と260円も高くなるのだ。代引手数料を運送料とみなしてもいいだろう。
宅配便が、私のところに、この「本」を東京から運んできた。もし、市内の書店が20冊を注文したら1回の輸送で「弘前」に20冊の本が届く。仮に、弘前市内の20人が別々に「通販」で注文すると「1冊ずつパッケージ」された単行本「ザ・リンク」が20回の輸送で20人に配送されるのである。
「1冊ずつパッケージ」するための材料費やそのための手間(人件費)は、一度に20冊まとめて梱包するのに比べると、単純に20倍となる。
そして、それは「輸送時」のエネルギーの消費量をも、排出される「CO2」の量をも、単純計算では20倍にするのである。
私が支払った「運送料」は、輸送や配送時に使用され、消費される「化石燃料」からのエネルギーや、そして、排出される「CO2」の量の「代価」となっているのである。
私はお金を払って「エネルギーの消費」と「CO2の排出」に協力しているわけなのだ。「通販価格」の中には「運送料」が組み込まれている。私のみならず、「通販」で買う人たちは「運送料」を払った上で、自動車が「排気ガス」を出し、「CO2」を排出することに協力していることになる。
「流通機構」に知らずに組み込まれて、二重、三重の「無駄」をしているわけだ。お金の無駄なら個人の責任で処理出来るが「エネルギーの消費」と「CO2の排出」に関しては、そうはいかない。「人を含めた全生物的」で「全地球的」なことだからである。
この無駄は何も「通販」で本を購入する時にだけ起こるものではない。必要とする、あるいは欲しい商品を「通販」で購入しようとすれば必ず起こるのである。特に、「専門店」で扱う物品であれば大概そうだろう。
一ヶ月ほど前に、試用版の「Windows 7」からDSP版64bit「Windows 7」にクリーンインストールする際に、システムデスクを「SSD」にしようと、PhotoFast社の「GM-25M128GSSDV5」(MLC(Multi Level Cell) 型最大読込270MB/s・最大書込270MB/s)の在庫確認に、とあるパソコンショップに行った。
だが、在庫はないし、取引もないので「注文には応じられない」ということだった。こうなれば、「通販」に頼るしかないのだが…、という訳で「HDD」にインストールして現在に至っている。これで、東京の秋葉原から弘前までの輸送に関わるエネルギー消費と「CO2の排出」を少しは抑えたことになるのである。(明日に続く)