後手に回った日銀、せっかくの対策も疑問符

ようやく本腰を入れ始めた日銀ですが、５兆円では「焼け石に水」です。デフレギャップは約３０兆円ですから、成長路線に乗せるためには２倍（約６０兆円）は必要でしょう。６０兆円の資金は、内需拡大のため、手薄な農業分野の６次産業化や野菜工場などにつぎ込んで内需を活性化して新たに雇用を創出し、食料自給率を１００％に近づける必要があります。また、成長産業に集中投下し、国際市場でも他国に負けないだけの競争力をつける必要があります。また、年功序列制と終身雇用制を各企業に働きかけることで、ゆるやかな成長（インフレ）を誘導すれば、日本は再び成長路線を歩み始めるでしょう。インフレになれば、国の借金も目減りし、２０年後には半減することになります。