昨年11月の終わり頃に放映された
NHKのSONGSスペシャル
「松任谷由実~生きるよろこび 歌にこめて~」
最新アルバム『POP CLASSICO』の中から数曲が紹介されていて
そのうちの1曲『シャンソン』が流れた時、思わず
鳥肌が立った。
泣きそうになった。
初めて聴いた曲で、一瞬にして
あれほど強く共感し、心が震えたのは
久しぶりだった。
中学3年くらいからユーミンにハマり
お小遣いを貯めては新しいアルバム(当時はLPじゃ)を買い集めた日々。
年月が過ぎ、作品になんとなく違和感を感じ始め
24枚目の『TEARS AND REASONS』を最後に
もうずいぶん長い間新譜を買っていなかったけれど。
久々の1枚。
POP CLASSICO(初回生産限定盤)(DVD付)(特典なし) 価格:¥ 3,150(税込) 発売日:2013-11-19 |
乾ききった大地に雨がすーっと沁み込んでゆくような
そんな印象。
静かな冬の日の朝
暖かな部屋で、外の風景を眺めながら聴いていたいような・・・
穏やかな心地よさと同時に
少しの切なさと淋しさをも味わっているかのような・・・
美しい旋律と、深く心に響く歌詞
確かに、昔に比べると明らかに声域も声質も変わってきてはいるけれど
なーに、もともとユーミンは
単純に美しい声で聴かせるタイプのアーティストではなく
素晴らしいメロディーと歌詞が
その独特のヴォーカルと絶妙に相まって一つの作品となる天賦の才能なのだから
声質の衰えは、それすらも一つの味わいとなっているように感じた。
初めてなのに、懐かしい。
不思議なタイムスリップ感覚を味わわせてくれるユーミン
やっぱ、凄いよ。