たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

懐かしい恩師の言葉に触れる(7)

2021年04月16日 23時38分23秒 | 祈り
「たんぽぽさん お正月はおもしろかったかね。
 正月が来てからもう二か月の半分のところまで来ましたね。
 三学期はあとわずかでおわりなんですね、がんばってくださいね。
 今に一雨ふるたびに暖かくなって陽気のよい春になりますもの。
 こんどは上級、きっとお母さん方は大よろこびですよ。
 私も今三才の男の子を守して一日中へちへとになってしまいます。
 とても病気することも出来ずにがんばっています。
 たんぽぽさんもがんばってね」

 昭和49年2月6日の消印。

 生きるってむずかしいですね、生きるって大変なことですね、先生。一日がとてつもなく長く感じられた小学生の頃には思いもよらなかった孤独の海の中を生きる人生。気がつけば天涯孤独、これからどうすればいいのか、最後はどうなるのか、そんな不安を抱えながら生きているのはわたしだけではないですかね、先生。

 今週もなんとか生き延びました。先生と再会できる時までまだありますかね、あるはずですね。なんのために生まれてきたのかわかりませんが、いなくなっても困る人はいませんが、与えられた時間はわかりませんが、与えられた時間、全うしなければなりませんかね、先生。

 志を失ったわけではないです、ただ家賃を払いながら生きていかなければならない人生との両立はむずかしすぎます。年金の天引きから解放されるまでの時間をどうやって生き延びていけばいいのか、なんだか本当にますます先の見えない、大変な時代になってきました。いけるところまでいくしかありせんかね、先生。

 またもや崖っぷち、こんどは本当に崖っぷち、逃げかえることが許される場所はもうない崖っぷち。疲れすぎた脳みそを休めたらまたやり直せますかね。生きてさえいれば、命さえあればと信じて今日はもういい加減、休むことにします。

 明日また大雨になるようです、東日本大震災のあと、ゲリラ豪雨に季節外れの雷が多くなったように感じます。こんな大変な時をなんとか無事に生き抜いている、それだけでも十分すぎるほどにすごいことですよね、先生。



 

ミュージカル『モーツァルト』-モーツァルトの音楽

2021年04月15日 23時14分02秒 | ミュージカル・舞台・映画
 2014年帝国劇場公演プログラムより

「ミュージカル『モーツァルト』には、実際にモーツァルトが作曲した楽曲も登場します。劇中に出てくる、その楽曲の一部をご紹介します。
()は『モーツァルト』内で登場する場面。

🎵ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調 K280
(1幕1場 女帝マリア・テレジアから賜った赤いコート姿の子供時代のヴォルフガングが拍手化喝采を浴びる)

 1775年の初め頃、20歳前後で、モーツァルトは6曲のピアノ・ソナタを書きましたが、本作はその一つ。当時、著しい進化を遂げつつあったピアノの可能性に胸躍らせたかのように、主題の扱いなどに新しい試みが見られます。1777~79年のマンハイム・パリ旅行の頃に開いた演奏会での、重要なレパートリーともなっていました。


🎵ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K491
(2幕1場 ヴァルトシュッテッテン男爵夫人の夜会 ウィーンの貴族や裕福な市民の前で演奏する)

音楽では万能の天才であったモーツァルトが、とりわけ抜きんでた業績を残したのが、オペラとピアノ協奏曲の分野。ウィーンで、人気絶頂を迎えた頃に書かれた本作は、自身が主催する予約演奏会用の作品と思われます。華やかで技巧的な作品が多いピアノ協奏曲の中にあって、珍しく情感が漂う点に、モーツァルトの心情の陰りを指摘する人も。

🎵クラリネット協奏曲イ長調 K622
(2幕4場 この曲を仕上げたヴォルフガングは、シカネーダーたちと夜の街へ遊びに出かける)

モーツァルトの時代、クラリネットはまだ新興の楽器でしたが、その温かな音色は、モーツァルトのお気に入りでした。クラリネットの名手と謳われた友人シュタードラーのために作曲されたこの曲は、穏やかな旋律美が特徴で、管楽器の協奏曲中の最高傑作と賞賛されています。また、モーツァルトの、完成した最後の協奏曲でもあります。」 続く。                     

日比谷シャンテの2018年公演舞台シーン展示より、

子役が演じる神童と呼ばれた幼き日の分身=アマデ、台詞と歌も全くなく表情と仕草だけなのに、神様がおりてきているように感じさせるの、すごいなと思います。

これは爽介くんかな。

マイクついていないので、カーテンコールの最後に腰かがめたヴォルフガングのマイクを通して「ありがとうございました」っていうのが定番になったかな。客席中が「可愛いー」ってとろけて終わる幸せよ。

生の舞台、なにものにもかえがたいです。不要不急とかそういうことではない。







2021年4月14日のミッドタウン日比谷前。





ミュージカル『モーツァルト』-2021年4月14日帝国劇場

2021年04月14日 23時33分19秒 | ミュージカル・舞台・映画
2021年4月14日(水)12時30分~

 まさかの録音演奏?と思ったら、オーケストラのみなさん、客席からは見えないオケボックスの低いところにいらっしゃったようです。二幕前音合わせの音色が流れてきて安心しました。カーテンコールでようやく指揮者の姿が。甲斐先生かな。舞台上からはタクトが見えているのでしょうね。こんなにむずかしそうな楽曲の連続、タクトなしでは歌えないんだろうなと思います。カーテンコールのあとには、客席のために「僕こそ音楽ミュージック♪」を演奏してくれて、生演奏のうれしみよ。こんな時代にありがたいことです。耳に心地よく、誰もがどこかで聴いたことのあるモーツァルトの楽曲が随所で演奏される舞台、一幕は私的に心がざわついてしまっていましたが、二幕は現実を忘れて集中しました。

「舞台は生き物」(by真綾希帆ちゃん)「舞台はナマモノ」(by望海風斗さん)

 安定のキャスト陣、ナンネール;和美美桜さん、コンスタンツェの母:阿知波悟美さん、コロレド大司教;山口祐一郎さん、モーツァルトの父;市村正親さん、アンサンブルメンバーは東宝の舞台でおなじみなった方が多くて、3年ぶりの『モーツァルト』は勝手に久しぶりに懐かしい人たちに再会できたような心持ちでした。3年前吉野圭吾さんが『1789バスティーユの恋人たち』とかぶるので誰がやるのってなったシカネーダーは遠山裕介さんで落ち着いた感じでしょうか。劇場支配人のシカネーダー、登場シーンで「客席満杯、ふところいっぱい」「客席の拍手が大好き~♪」、ダンスと歌で客席をもりあげて拍手をいっぱいもらうところですが、平日の昼間に補助席までうまってほぼ満席と思われる帝国劇場の客席風景が当たり前ではないのだと思うと沁みました。宝塚ふくめて演者が客席におりることはできなくなったので、舞台と客席が一緒になれるシーン、ほんとうに貴重です。

 ゆん(古川雄大さん)ヴォルフガング、2012年『エリザベート』のルドルフデビューの時はものすごく線がほそかった、声も細かった。今回は筋トレで体重も増えていると初日前会見の映像にありましたが、だからのかどうか、おだてに弱く世渡り下手で借金だらけのあぶなっかしい面よりも大衆のための音楽をつくるのだという志をつらぬいて生きたという面が強く出ているように感じました。

『フォルティッシッシモ』では彩みちるちゃんがとっても可愛く演じていた、この世にはすでにいないのに、天国の扉の前で審判を待たされるモーツァルトはベートーヴェンに先んじて、芸術家は王侯貴族の庇護がなければ生きていくことができなかった時代に、その才能を見抜き自分のためだけに音楽をつくらせようとするコロレド大司教にあがない続けて、フランスで革命がおこったことを知ると、大衆のための音楽をドイツ語でつくろとするのでした。「魔笛」の完成に命を注いだモーツァルト、音楽の泉が涸れてしまうと「レクイエム」をかく道半ばでその筆はおれ、アマデと共に命は尽きるのでした。神童と呼ばれた幼い日の自分=アマデを超えようともがき続け、最後は共に果て「レクイエム」の依頼人の使いが落としていった報酬はコンスタンツェの母にしゃぶりつくされてしまいました。息絶えたヴォルフガングの姿をみつけ、アマデがずっと離さずもっていた、幼い日に皇帝からいただいた宝石箱を開けたナンネールがみたものは光。
神から与えられた才能から逃れることなんて許さないとばかりに首根っこはがいじめにしてくるアマデとの対決、お前が家族を破滅させたんだ、全部お前が悪い、おれが死ぬときお前も死ぬと毒づきながら、最期はアマデを受け入れ共に果てるラスト、わかっていても涙でした。この世があるかぎり、モーツァルトの楽曲は永遠に奏でられ続けていくであろうという事実こそが真実と思ったのでした。3年前の自分の中にはなかった志ということばが胸をよぎりました。

「神がつかわした奇跡の人
 世界果てる日まで 奇跡は終わらない
 神の子 モーツァルト」

「自分の影から 逃れられるのだろうか?
 自分の定めを 拒めるのだろうか?
 殻を破り 生まれ変われるのか?
 自分の影から 自由になりたい」
 
















日比谷シャンテの2018年舞台写真パネル展示、憲ちゃん(加藤憲史郎君)アマデを見つけました。







 残念ながら時間切れとなってきました。また休日に長々と書くかもしれません。

 東京に行く時は大雨になりがちなこの頃、こんな時期に台風だし、また気温さがってきているし、無事に生き延びているだけでもすごいことなんですよね、ほんとうは。それでは許されませんがまた明日以降悩むことにしましょう。今日は『モーツァルト』の楽曲が流れるままに・・・。

『エリザベート』とならんでリーヴァイさんに神様がおりてきた舞台。心が満たされました。









『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(3)

2021年04月14日 08時05分43秒 | 宝塚
『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/b8754c8ded2d81c694ab2eb31dfcfb82

「夜のボート♪

フランツ
 ささやかな幸せ掴みたい

エリザベート
 皇帝陛下が

フランツ
 人生のゴールは寄り添いたい

エリザベート
 二つのゴールよ

フランツ
 一度 私の眼で 見てくれたなら
 君の誤解もとけるだろう

二人
 夜の湖を行く
 二隻のボートの様な私たち
 近付くけれども すれ違うだけで
 それぞれのゴール目指す

エリザベート
 ボート つけようとしても
 夜霧にまかれ 相手見失う

フランツ
 分かって欲しい
 君が必要だよ
 信じて欲しい
 君を愛している

エリザベート
 それぞれの港 捜しすれ違う

二人
 二隻のボートのように」

 何十回も聴いているはずの「夜のボート」が新鮮でした。蘭ちゃんシシィとPちゃんフランツのデュエットで今一度歌詞をかみしめました。蘭ちゃんシシィ、孤独なルドルフが母を求めてきたときすでに生きることに疲れてこばみ、ルドルフの死で孤独を受け入れたような、どこか死が近くにいることを感じ取って安らいでいるようにも見える静かな表情がライブ配信だからこそ、よくわかりました。ものすごくうまいわけではないのに、ささやかくように歌う声が美しくて沁みました。

 ライブ配信があった10日の夜公演ではみりおちゃんトートが昇天のシーンでまさかの転倒から、蘭ちゃんシシィが全く動じることなく男前にスッと手を差し出し、笑顔でみりおちゃんトートの腰にガシッと手を回して昇天していったとか。みりおちゃんをひきたてつつガッツリと支えるヒロイン力のすごさとみりらんの信頼関係よ。いろいろなご意見みかけますが、晩年の蘭ちゃんシシィの、静かに孤独をたたえる表情、素敵でした。かつて美術館でみたことがあるのシシィの60代のデスマスクは生きることに疲れて80代のようでした。そんな実際のシシィに近いと蘭ちゃんシシィが言われことに納得。

 みりおちゃんトート、カーテンコールで「健康に気をつけて生きていってください」の前に、「昨日受けたので今日もいいます」と。忘れないうちに備忘録でした。

 東宝エリザ、スルーしてしまった蘭ちゃんシシィにライブ配信で会えてよかったです。しかもみりらん、ライブ配信、ありがたいことです。月組から花組へと組替えしたみりらん。宇月颯さんの他に貴澄隼人さん、玲美くれあさんら芝居の月組出身のOGさん何人も、がっつり芝居のコンサートだったの納得かな。





かわいい赤ちゃん動物たちに癒される

2021年04月13日 22時00分48秒 | 日記
動物園の赤ちゃんたち×「深い癒やし」のマウントレーニア

「コロナ禍におけるライフスタイルの変化などによって、わたしたちは見えないストレスを抱えているそうです。そこで、マウントレーニアが味わいだけでなくパッケージや広告でも人々を深く癒やす年間プロジェクトを始めます。

このサイトで紹介するのは、全国各地域の動物園のかわいい赤ちゃん動物たちの画像と映像。この春、コロナ禍で集客に苦しむ全国の動物園をパッケージやサイトで紹介し、売上の一部も寄付して支援致します。」
https://www.mtrainier.jp/fukasugiru-iyashi/?_ga=2.5945723.933959383.1618316724-600809918.1618316724


 日本全国の動物園から選ばれし可愛い子ちゃんたちの中に、我らが姫路セントラルパークのチーターしばふちゃんも仲間入り。飼育員さんたちに哺乳瓶でミルクのませてもらっていた頃の、よちよちの可愛い可愛いしばふちゃんがパッケージに。雨のせいか朝からだるくってだるくって仕方なかったつらい一日の終わり、一気に癒されました。公式サイトには、じゅうたん部屋で豆しばと戯れるしばふちゃんの動画も。可愛いしかないです。パールおかあさんがミルク出せなくって飼育員さんたちに見守られて大きくなってきているしばふちゃんにとって人間は仲間、甘えられる大切な存在。姫路セントラルパークじゃないけど、レッサーパンダも可愛い。購入することが動物園の応援にもなるようです。開園できなくても動物たちの餌代や施設の維持管理費はかかりますからね。帰りに寄ったコンビニは売り切れになっていたっぽい。夜ではおそいかな。どこかで会えるといいなと思います。

 労働意欲ゼロになる時間も必要、疲れちゃいます。



 



月曜日、それでも出勤

2021年04月12日 23時24分51秒 | 日記
 わたしが悪者みたいな、あとあじの悪い雰囲気は最後まで続くでしょう。月曜日、それでも出勤しました。あと12日でしょうか、ようやくカウントダウンを始められそうなところまできました。お昼休みに相談員へ電話して手短に状況を説明、迷惑かけてやめていく人みたいになっているのねと。残念ですがそういうことですとこたえました。よくここまでがんばったよねと。わたしが気持ちはある仕事、生活との両立はきびしい、そこがいちばん大変なところ。年金の天引きから解放されるまでの期間をどうやって生き延びていくのか。世界がコロナから回復してくれないときびしいです。目の前をどうするのか、データ入力の仕事ならあるとのこと。わたしのパソコンスキルでやれるものやらわかりませんがやれるのなら気持ちはずっと楽でしょう。紹介してもらってやるしかありません。

 月曜日から30分ほどボランティア残業、疲れました。一生懸命やっても一円も出ない分、先日30分ほど遅刻した分と相殺してほしいというわけにはいかないでしょうね。残業なしにやることなど無理なのに悔しいところです。

 毎日眠剤だのみで本当は気持ち悪いです。体にいいわけないので減らしていきたいです。でも脳みそばかり疲れる今は仕方ありません。あと12回の出勤、連休は身も心も休めたいです。その前に明日一分もおくれることなく出勤できたら、明後日の有給休暇を申請しましょう。ようやくつながりが感じれることもないわけではないところは残念なのですが、これ以上巻き込まれて死にそうになってしまう前に逃げた方がいいです。残念ですけど、人の役に立ちたい、困っている人に寄り添いたいという気持ちはもっています。家賃も払う生活との両立はきびしい、そこがいちばん問題です。年金の天引きから解放されて少し戻ってくるものが入るようになってからでないとできないかもしれません。それからでもやれるといえばやれます。

 てんがいこどくの人生ですが、昨日の咲ちゃんナポレオンの台詞にあったように、人はみんな誰かといても一人ですかね。一昨日の蘭ちゃんシシィのエリザベートナンバーが脳内でリフレイン、うまくはないんですけどね、はっきりいって、でも晩年の孤独を受け入れた表情がたまらなくよかったし、Pちゃんフランツも果てしない孤独の中にいて、エリザベートの登場人物はみんな孤独、だれかといてもはてしなく孤独、久しぶりにエリザベートの楽曲を聴いてそんなことをつらつらと思う月曜日の夜。

 明日は火曜日、雨になるようです。

『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(3)

2021年04月12日 07時35分01秒 | 宝塚
『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/966151c509ebfec82c680f7a90acc29e

 カーテンコール、忘れないうちにあらためて覚え書き。東宝エリザのようにルキーニが最初に「本日はご観劇いただきありがとうございました」と挨拶してから、主演のトート閣下を紹介。みりおちゃんトート、「昨夜は7年ぶりにトートを演じて気持ちが興奮して眠れず、朝4時までプログラムを熟読していた宝塚ファンの明日海りおです」「花組ポーズをみなさんしてくれたとルキーニからききました。」「偽花組ポーズです、タカラジェンヌではないので」「健康に気をつけて生きていってください、最後は黄泉の世界でお待ちしています」初日を迎えたPちゃんフランツとかいちゃんルドルフを紹介。かいちゃん、「「トート閣下に黄泉の世界に連れていかれるで正解だったと思います、嬉しかったです」「嬉しいですはおかしいですね」と。

 Pちゃんこと鳳真由さん、ツィッターをのぞいてみると『ポーの一族』の稽古場で代役をつとめていた時期に、診療情報管理士という資格試験に合格されていたそうな。すごいですね。4月13日はたそ(天真みちるさん)とPちゃんのオンライントークイベント。

https://store.tsite.jp/ginza/event/travel/19007-1723200305.html

 ライブ配信だったので表情がよくわかり、特にPちゃんフランツと蘭ちゃんシシィの年齢ともにうつろいゆく表情の変化の仕方がとても素敵だと思った公演でした。蘭ちゃんシシィが2014年の花組と東宝エリザよりもさらに深く、よくなっているというご意見をみかけて、退団後の出会いの広がりで経験値が増えたことがそのまま舞台に現れるのだと感じた次第、さらに蘭ちゃんを好きなった方も多いみたいで嬉しいです。

  みりおちゃんトートの「闇が広がる」には、1996年雪組のいっちゃんの鼻から抜けるような歌声が脳内再生、「最後のダンス」には1998年宙組のずんこさんトートの迫力あるシャウトと最後の伸びる声を思い出しました。演じる人それぞれのトート。シシィもトートもどれだけ演じても尽きることのない奥深さのある作品なのだとあらめて感じました。リーヴァイさんに神様が宿った楽曲たち。やっぱり大好きです。

 純矢ちとせさんのゾフィー、芽吹幸奈さんのリヒテンシュタイン、玲美くれあさんのヴィンディッシュ嬢、大月さゆさんのマダム・ヴォルフも素敵でした。

 まだまだ書き留めておきたいことはあるような気がします。また思い出したときに。

 24日は宝塚を無事に登場しただいもん(望海風斗さん)がルキーニで登場、みりおちゃんトートに花乃まりあちゃんシシィ、これまたみんな配信でみたやつですね。わたしも次の居場所探しを考えねばと思いながら見逃せないかもしれません。いや、たぶん、見逃せない、こういうことをしている場合ではないのですが・・・。




なんとか生き延びる

2021年04月11日 23時39分36秒 | 日記
 昨日と今日、ライブ配信で涸れた心にエネルギーチャージ、なんとも言いようのない、どこまでも自分がわるものなの?みたいな所に明日はまだ行かねばなりません。ほんとうになんとも言いようのない状況、わたしのせいではないのでわたしをうらめしそうにみないでほしいです。ここでいたずらにエネルギー消耗している場合ではなくわたしはこれからどうしていくかを具体的にさぐっていかなければなりません。年金保険料、どっちゃり天引きから解放されるまでまだあります。終われば少し定期的に戻ってくるものも見込めるので少し楽になるはずですがそれまで苦しい、本当に苦しい、どうやって生き延びていくのか。その前に明日月曜日、明後日は火曜日、水曜日の有給休暇を申請しませう。水曜日の朝はかかりつけ医にいかねば。眠剤だけ足りない、田舎の医者は4週間分出してくれてしまっていましたがそうはいかないので行くしかありませんが通院も苦しい、本当に苦しい。今はまず契約終了めざして生き延びるべし。そのあと立て直せるのか、脳みそばっかり疲れる仕事はもういい。結局こんな間抜けなことになっているのは自分がいけないのかな。気がつけばてんがいこどくな人生、同級生にひとりぼっちでかわいそうって。家族はもういない、家族のことを話さなくてすむ、わたしの家族を知る人のいない都会にいた方が気持ちは楽、都会にいればそんなことは関係なく暮らすことができます、ただ家賃がね。傾斜家賃についても調べねば。次はどこに暮らすのか、でもまとまった引っ越し代はもう出せない。帰省してすぐまた舞い戻ってこざるを得なかったツケは大きい。帰らなければよかったですが残していた荷物を片付けるにはこのタイミングしかなかったのかもしれません。捨てるにはとてつもないエネルギーがいるのでこれ以上年をとったらもうやれない。今ある荷物もさらに減らしていかねばと思います。

 明日のことは誰にもわからないので命さえあればと信じて、今は明日を生き延びる、少なくとも5月10日までは死ねない、星組のチケット、B席当選したからさ、それまで生きていなさいということだからさ、ささやかでも劇場がわたしを待っていてくれるからさ、わたしがいなくなっても困る人はいない、でも劇場は待っていてくれるからさ、だから生き延びる。

 情けないひとり言はいい加減にしてやすみませう・・・。


『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(2)

2021年04月11日 13時25分32秒 | 宝塚
『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/9aa85b33d302f0094ad1d4c43bfd0702

 としさん(宇月颯さん)ルキーニの髭と横じまの衣装の似合い具合、ストーリーテラーとして客席をひっぱりながら物語をけん引していく力、素晴らしいと思いました。歌の安定感も抜群、現役時代の役ではないのが不思議なぐらい、生き生きと演じられていました。この方が最初に登場してスポットライトがあたった瞬間の表情で、これはガッツリ芝居のエリザベートなのだと感じました。一気に客席をエリザの世界へと引き込んでいくだけの力がありました。二幕おなじみの「キッチュ」はオケのみなさんも手拍子。久しぶりにこの世界にかえってきたのだという満足感。写真撮るのに、トート閣下のいちばん好きなぽーずをと、花組ポーズをうまーく客席に要求して間の取り方も絶妙でした。最後トート閣下がおとすナイフを受け取るシーンの呼吸もしっかりあっていました。

 Pちゃん(鳳真由さん)フランツ、退団後大学生になり舞台には立っていないみたいなのに、オンデマンド配信で視聴した『ヴィクトリアン・ジャズ』『ミー&マイガール』とほとんど変わっていないように見えました。本当に退団して何年かたっているのかと不思議でした。一曲一曲ものすごく丁寧に歌っていたし、青年期から老年期まで、辛抱に辛抱を重ねながら生涯シシィを愛し続けたフランツを見事に体現。ルドルフへの厳しさと自分の役割、立場をしっかりとわかっている表情。シシィと出会ったときの瞳を輝かせた「嵐もこわくない」と晩年のすれちがい夫婦の「夜のボート」、同じメロディーラインなのでわかっていても切ない。蘭ちゃんシシィとのバランスもよくて、優しいフランツでした。

 たそ(天真みちるさん)のシシィの親戚のおじさんとツェップスの髭と眼鏡の似合い具合も、現役ですか?っていうぐらいにはまっていて絶品でした。東宝エリザにはない、革命を起こそうとカフェで待ち合わせていたトート閣下がやってきて握手する場面、手の感触のひんやり感に思わず驚くという細かいところまでしっかりと魅せてくれました。『エリザベート』に出たくて宝塚に入ったのに現役時代は縁がなかったれんれん(如月連さん)が何役もこなして出番多く、どの場面も心から楽しそうに演じている姿も印象的でした。軍服お似合いでした。かいちゃん(七海ひろきさん)のルドルフ、現役時代は出演していない作品に薄幸の皇子様でかえってきて、しかも同期のみりおちゃんトートとの「闇が広がる」、なんだか嬉しそうでしたね、カーテンコールでは「トート閣下に黄泉の世界に連れていかれるで正解だったと思います」「嬉しいですはおかしいですね」と。蘭ちゃんシシィとちゃんと親子にみえたし、軍服とブーツに金髪ショートの似合い具合はいちばん現役感ありすぎ。こんな組み合わせが実現するのはガラコンサートならでは。ファンにはたまりませんね。

 久しぶりのエリザベート、この世界観と楽曲、わたしはすごく好きなのだとあらためて思いました。みりらんエリザにライブ配信ですが時を経て出会えてよかったです。幸せな時間でした。

『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信

2021年04月11日 01時24分30秒 | 宝塚
2021年4月10日(土)12時ライブ配信 フルコスチューム2014年花組ver.

トート;明日海りお
エリザベート:蘭乃はな
フランツ・ヨーゼフ:鳳真由
ルイジ・ルキーニ:宇月颯
ルドルフ;七海ひろき

 舞台上で生演奏、指揮はお久しぶりの西野淳先生、DVD持っている15周年記念ガラコンサートの指揮も西野淳先生、この年は東宝、宝塚をとおして160回以上エリザベートの指揮されたとか。コロナ禍で一年間全く仕事がなかったそうなので、本当にお久しぶり。生演奏のありがたみをしみじみ感じながら視聴しました。終わった時、コンサートというよりはしっかりと芝居をみたような感覚でした。みなさん、一曲一曲心をこめて丁寧に歌われていたので歌詞がすごく聴き取りやすかったし、場面場面でそこにはないはずの舞台装置がみえるような、エリザベートの世界がひろがっていました。コンサートなのでダンサーたちはいないのですが黒天使たちの踊っている姿がみえるようでした。マイクをもちながらもそれぞれの役を生きていました。衣装のきこなしぶりといい、みなさん現役感満載。すでに死んでいるルキーニと、人間ではないので歳月が流れても年をとることがないトートに対して、生身の人間たるシシィとフランツは出会いの時から長い歳月を悩み苦しみながら生きた感がよく出ていたと思います。配信なので表情がよくわかり、特に蘭ちゃんシシィの表情の変化、好きにならずにはいれれないような魅力を感じました。

 やっと出会ったリアルタイムのみりらん。みりおちゃんトート、首すじのあまりの細さが心配ですが、細さゆえにトートのひんやりとした雰囲気がより際立っていたかもしれません。足音なんかきこえることなく気づいたらそこにいる死神。子どもルドルフが昨日猫を殺したと歌ったときの表情のゆがみ方、口元ふっと冷たく笑いながらシシィに惹かれ、シシィを追いかける姿には熱量があるトート。結婚式を終えた後のシシィに忍び寄ったときの「最後のダンス」、マイク持ちながら振りつきでシャウト、声に深みと幅が増したように感じたし、トップスターというプレッシャーをもう背負っていないので楽しみながら演じる余裕があったかな。メイクはたぶんかなり現役っぽかったし、衣装も宝塚のトート。トップスターを5年務めたという実績を背負い、でも退団しているので自由度は高くて楽し気に舞台の上でトートを生きているように感じました。ビジュアルの美しさとカッコよさは7年の歳月が過ぎているとは思えないのに、力は確実に7年の時を経ているというバランスのよさ。7年ぶりのトートに演じた昨日の夜は興奮して眠れず、朝4時までプログラムを熟読していたというカーテンコールでの話。「みなさんこれからも健康を気をつけて生きていってください、最後は黄泉の世界で待っていますから」みたいなあいさつもあって、25年前いっちゃんのトートに出会ったとき、本当にこんな死神に待っていてほしいと心から思ったことを思い出しました。

 蘭ちゃんシシィ、「夜のボート」を歌っているときの表情が、死がすぐそこにせまってきていて、ようやく生きる苦しみから解き放たれようとしていることを感じ取っているようでした。トートが迎えてきてくれていることを悟っている、トートはシシィの内なる存在、常に死を求めてあがない続け、最後は死によって安らぎを得た史実にいちばん近いといわれる蘭ちゃんシシィ。トートが両手を広げて迎えに来てくれた時の表情が田舎でのびのび生き生きと育った時の少女時代に戻ってすごく可愛かった。トートにガシッと思いっきり抱きついている姿が、リアルタイムで知っているわけではないのですが信頼しあっている同級生みたいなみりらん。少女時代から晩年までの表情の変化がすごく細かく丁寧な蘭ちゃんシシィ、感情移入の仕方がすごくて、病院訪問の時ヴィンディッシュ嬢を前にした孤独感たまらなかったし、「夜のボート」の「ボートつけようとしても夜霧にまかれ相手見失う」フランツとのすれ違いが沁みました。2015年東宝エリザの時は蘭ちゃんのこと知らなくてその後なんどか舞台をみていますが、こんなに芝居がうまい人なんだとあらためて知りました。白いドレスの蘭ちゃんシシィをもう少し長い時間みたかったです。

 ルキーニのとしさん、フランツのPちゃん、現役時代本公演でそれぞれ演じた経験がない役とは思えない上手さに脱帽でした。長くなってきたのでまた後日書ければと思います。


2014年の公演プログラム、3年前ぐらいかな、キャトルレーヴにまだあったので購入しました。