たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(5)

2021年04月24日 23時03分54秒 | 宝塚
『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(4)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1a4e8ac08b9738ec3c965dd3c7fd71e3

2021年4月24日(土)17時ライブ配信 フルコスチューム2014年花組ver.

トート;明日海りお
エリザベート:花乃まりあ
フランツ・ヨーゼフ:北翔海莉
ルイジ・ルキーニ:望海風斗
ルドルフ;蒼羽りく

「ウィーン・アウグスティン教会 1854年4月24日午後6時半
 どういうわけか黄昏時の結婚式
 なぜってトート閣下が陰の司祭だからだ」

 ルキーニの台詞、オンデマンド配信中のずんこさん(姿月あさとさん)トートの宙組公演を確認すると正確にはこうでした。このあとのトートの歌が演者によってちがっていてどれだけきいても、何十回きいてもぐっと心をつかまれるメロディーラインと日本語の歌詞。

「誰一人知らぬ帝国の滅亡♪」
「少しずつ教えよう災いのみなもと♪」
「不幸のにおいを人はかぎわける♪」
「賽は投げられたお前のあやまち♪」

 本日12時公演は、みりおちゃんトート、蘭ちゃんシシィ、だいもんルキーニでした。2014年のプリンシパルキャストだから、こちらもライブ配信あるともっとよかったですかね。

 ライブ配信された17時公演、だいもんルキーニ、やせてしまったのが心配ですが、いい感じでやさぐれていて、きたきりすずめのボーダーラインとおひげが似合いすぎでした。二幕最初の「キッチュ」のカメラの持ち具合も最高。退団から2週間でどうなるのかと心配しましたが、楽しそうに演じる姿をみることができて安心しました。

 生演奏、ライブ配信の画面からも伝わってくる音の響きのよさ、それぞれの楽器の音色がきれいにきこえました。18日の観劇時にオペラグラスでけっこう追っていましたが指揮する西野先生の背中が壮大に揺れているのも最高。演者のうしろに演奏者の姿や楽器が映るのは配信ならでは。『エリザベート』の生演奏、この上のない贅沢なことです。もともとライブ配信を予定しているガラコン、続々と中止が発表されるなか、一部中止となる公演もありますが、無観客のライブ配信をふやして5月5日の千穐楽まで実施されることが発表されました。観客のいない劇場で公演する心中いかばかりと思います、画面越しに拍手を伝える方法があるといいですね。

 演者によって全く色が違う『エリザベート』、みりおちゃんトートとかのちゃんシシィは『金色の砂漠』のギィとタルハーミネの出会い直しのようにもみえました。すごく透明感があってなにか浄化されたようなものを感じさせるシシィは、退団してからのまりあちゃんの人生の時間そのものがそのまま写し出されているのかもしれません。わかりませんが、昇天のシーンで幸せそうにやわらかくゆっくりとトートに抱きついていくシシィはなにかひとつ大きく突き抜けることができたかのちゃんそのもののようにみえました。蘭ちゃんシシィはガシッと力強く抱きついていたような印象が強くて全く違うと思いました。衣装の色合いとデザインも蘭ちゃんシシィとは違っていたかな。キャストに合わせて衣装を仕立てるなんてすごい。対するみりおちゃんトートは少年感を感じさせる雰囲気があって蘭ちゃんシシィの時とは違うと思いました。頬、ぴくぴくっとけいれんしていたのはどの場面だったかな。「最後のダンス」のシャウトと前髪をふっと払うところがなんどもありましたがかっこよかったです。現役タカラジェンヌにしかみえないですが、歌声がさらに深くて退団後の経験値があるからこそのトート。OG公演のよさですね。

 カーテンコールで「今日が千穐楽の花乃」とみりおちゃんにふられたまりあちゃん「この奇跡のような3日間を生涯忘れません、出会いの時からずっと導いてくれた明日海さんのおかげです」と涙。みりおちゃん、ちょっと声でなくなっていたかな。送った言葉が「健康で生きていってください、幸せになってください」だったかな。愛憎すさまじく、最後はギィにぐっと体をよせるタルハーミネとタルハーミネをやさしく抱くギィの二人が昇天していった『金色の砂漠』とふたりの姿が重なって、まりあちゃん、本当によかったねと思いました。

 北翔海莉さんのフランツのことなどはまた明日以降にしましょうか。コンサートなので実際にはシシィにプレゼントするペンダントないのですがそこにあるようにみえるガッツリ芝居の『エリザベート』を今日も楽しませていただきました。



 

フランツとエリザベートの結婚記念日

2021年04月24日 12時53分44秒 | 宝塚
蘭乃はなちゃんのツィッターより
https://twitter.com/HanaRanno


 「本日、フランツヨーゼフ1世とエリザベートさんの結婚記念日。結婚167周年!」

 ルキーニが、「1854年4月24日ウィーンアウグスティン協会、黄昏時の結婚式。なぜって、トート閣下が影の支配者だからだ。このカップルにはふさわしい」と『エリザベート』の中で言っている結婚式が行われた日。東急シアターオーブのエリザガラコン、本日12時公演はみりおちゃんトートと蘭乃はなちゃんシシィ、17時公演はみりおちゃんトートと花乃まりあちゃんシシィ、みりおちゃんが心をこめて卒業を見届けたお嫁さんたちと昼夜で役替わりの舞台なんて、みりらん、みりかの、どちらのファンにとっても納得できる夢のような卒業後の再会。17時公演のライブ配信、みないとあの世に旅立つ時悔いが残りますかね。

 蘭ちゃん、今日が千秋楽になるかもしれないっていう気持ちでとタグつけていて、出演者、オーケストラボックス、スタッフ、誰もが覚悟をもって臨む舞台。明日から無観客開催を要請って、毎日毎回ライブ配信ができるわけではないから、実質中止の要請と同じではないでしょうか。あまりの無策に振り回されます。梅田芸術劇場、ライブ配信とライブビューイングを予定している公演だけは無観客で上演するのか。

 劇場、映画館、美術館、テーマパーク、中止期間のあと、できうる限りの対策をしながら続けてきているので感染源になっていません。施設内は清掃スタッフがこまめに拭いているしお手洗いも床もすごくきれい、入り口あけて換気しているし、並ぶときに密にならないよう常に観客に声かけ。軌道にのりはじめてきています。一回一回、一日一日、心血を注いで準備してきています。お金と時間をかけています。昨日の今日で中止とか無観客でとか簡単に言わないでほしい。あんまりだよ。この一年で言ってる方はなにも学んでいない、目先ばっかりすぎて悔し涙がでます。みんな社会生活の維持に必要、人生にとって大切なところ。心の栄養ですよ。

 こうしてブログを書いている間にも明日から美術館、博物館の臨時休館のお知らせが続々、東京芸術劇場は明日からの公演中止を決めたとのお知らせ。東宝さんはどうするのか、帝国劇場の『モーツァルト』、無観客で上演なんてありえない。星組公演のチケット、三度目の幻になるのかなあ。

 今日は、今日は通常どおりでいいんだよね、明日からだよね、どの公演も無事に上演できますように。美術館、博物館、テーマパーク、全部一期一会の出会い、行かれる方々は心から楽しまれますように。







それでもオリンピックは開いて実績を残したいですか、小池さん。こんなにダメなんて知らなかったです。






宙組『ホテル スヴィッツラ ハウス』より-「Lives in the theater」

2021年04月23日 23時24分27秒 | 宝塚
「Lives in the theater(劇場 ここに人生が)

作詞;植田景子 作曲;瓜生明希葉

幕が上がる
その瞬間
始まる
もう一つの世界
そこは 人生の宝石箱

劇場が生み出す魔法
劇場が起こす奇跡
客席の片隅で
舞台に恋した

そこで出会った 喜び
そこで見つけた ときめき
果てない 夢の奥
旅立てる

Lives in the theater
生きる力 与えてくれる
Lives in the theater
進む道 教えてくれる

かけがえのない
豊かな時を
ここで過ごし

数えきれない
忘れぬ時を
心に刻んだ

幕が閉まる
その瞬間
終わらない
もう一つの世界

心の宝石箱
そっとしまい
胸の奥
生き続ける

劇場に集い
共に生きる
その喜び

Lives in the theater
Lives in the theater
Lives in the theater
Lives in the theater

劇場 ここに
人生が

Lives in the theater
Lives in the theater
Lives in the theater
Lives in the theater」


(公演プログラムより作・演出 植田景子)

「この公演もコロナの影響で、スケジュールの見通しや劇場の押さえがなかなか決定せず、制作から私に作品依頼が来たのが、尋常ではない遅さでした。
 完全オリジナル二幕物の脚本、演出を数か月で上げなくてはならないという事態は、真風涼帆のための新作を創るという嬉しさを感じる余裕もなく、納得できるクオリティのものが創れるのかというプレッシャーと不安の中での執筆でした。」

 このMusical "Hotel Svizra House"は、真風涼帆の魅力を最大限に生かせる内容であること、このコロナ危機を経て、我々、舞台芸術に関わる人間、その舞台を愛してくださる皆様の心に共鳴する作品を創りたいという想いから生まれた作品です。

 我々の仕事が、劇場という空間が、そこに足を運んで下さる方々にとって人生の大切な一頁となりますよう。」

 公演プログラム表紙の三つ揃えにロングコート羽織ってたばこを指にくわえている真風さん、リアル男子が同じ格好したらダボッとなってものすごく暑苦しいであろうところをスタイリッシュな着こなし、さすがです。いつもと分け目反対で、素はお酒飲めないのにワイングラスを片手にくゆらせているキキちゃんのスーツ姿もスタイリッシュでかっこよすぎます。ふたりのビリヤード対決ダンスがみられるという噂の『ホテル スヴィッツラ ハウス』、プログラムを読むと、『ハンナのお花屋さん』のようにストレートにメッセージを込めた作品っぽい。評判上々だった東京公演は無事に終わり、5月1日から梅田芸術劇場公演、5日にライブ配信とライブビューイングの予定ですが、劇団は25日に予定していたライブビューイングの一般前売りを延期と発表。明日24日は全公演を予定どおり実施、25日以降の詳細はあらためて発表としています。

 劇場も映画館もたしかに人が集まりますが、みんな前を向いているし、掃除も換気も行き届いていて十分すぎるほどに清潔です。スタッフさんたちがものすごい努力をしています。人が集まるというだけでターゲットにしないでほしい、みんな生活がある、かんたんに休業要請とかいわないでほしい。だれかの社会生活維持のためには必要でないかもしれなくても、別のだれかの社会生活維持のためには必要なんです。役者をとおしてモーツァルトの人生にもベートーヴェンの人生にも会える劇場という場所は宝石箱。いろいろな想いが集う大切な場所。






また気温が下がってきています

2021年04月22日 23時11分32秒 | 日記
 日中は夏、一か所しかないお昼に行くところは冷房が入っていたので体が冷えました。昨日までは暖房が入っていたので暑くて気持ち悪くなりそうだったような気がします。帰りの電車の中も冷房、事故で一駅進んだところでとまってしまったのでお腹ゆるくなってくるしこたえました。夜になってまた気温が下がってきています。最高気温が一気にまた下がる予報。この寒暖差の中をあと5回出勤はとてもきついです。管理できていない上が、引き継ぎ書をつくっているの耳にいれたみたいで来週当番やりながら引き継してくださいって。ファイルを閲覧可能なところに保存しているし、それほどのことなにもしていないし、当番やりながらは落ち着かずものすごく自分がそがれるからカンベンしてほしいと内心思います。なんだかなあ、ほんとになんだか。いちばん思うところは口に出せないのがつらいところで、どうやらわたしはいちばん大変な時にあたってしまったようです。わずかな経験値により、いいように使われてしまいました。パートタイムシフトの方と、資格と職務は同じだと時給同じ。5日間フルタイムとパートタイム出勤ですむのとでは全く負荷が違う、やらされたことの負荷はずんと重い、背負わなければならなかったリスクの分量がまったく違うのにと思うとなんともやりきれません。

 心に残ることがないでもなくて本当はこういうことをやりたかったはずなのに、こういうことをやるためのところだと思ってきたのに、本当はここで力になれることを考えていきたいのにという気持ちが残っているところがあります。帰りのバスに乗りながらぼうっとこのことを考えていたら定期券スイカを手に握りしめていたのに乗り口でピッとするのを忘れてしまいました。運転士さんに腕つかまれてはっとしました。バスに座ってからもぼんやりと考えていたら涙。わたし、昨年末から年度末にかけて当番どんどんやらされてわからないのにきける人がいない状態にどれほど心の中で涙を流していたことか、実際に涙も出たことか。それを思うとなんだかほんとうに悔しいです。いちばんやりたかったことはこういうことのはずでしたという気持ちを、いちばんやるはずだと思っていたところで口に出すことができないというパラドックス。救いは席離れていますが、わかってくれている人たちがいるということ。

 今日エリザガラコンで11日に宝塚を卒業したばかりのだいもん(望海風斗さん)が下界にデビュー。インスタグラムを始めたとのこと。元気そうでよかったです。



 緊急事態宣言でまた飲食店が標的に。劇場や映画館も人が集まる場所というだけでまたターゲットになってしまうのでしょうか。わかりやすくて、何かやっている感を手っ取り早く出しやすいですからね。ほんとうに必要な社会制度の抜本的な改革は時間と知恵が必要だから手をつけることなく目先だけ。東日本大震災のあとのきずな一色となにも変わらないような気がします。



 それでも、何のためにいきているのかわからなくても、自分から死ぬことはできないので生き延びていくほかありません。生きているから観劇を楽しめます、生きていてよかったと思える一瞬もあります。清史郎君が帝国劇場に戻ってくるのを見届けるまで死にわけにはいかないし、キキちゃんがいちばん大きな羽を背負う日がくるのを見届けたい、だから生き延びるのです。

 他に選択肢はなさそうなら二度とやりたくないと思ったことでも、経験で通る可能性が高いと思われるなら書類を出してみるしかないのかもしれません。日曜日に考えましょう。明日は金曜日、また午後当番、もういいよ。

『ホテルスヴィッツラハウス』のプログラムに掲載されている今この時に届けられる植田景子先生からのメッセージのことも書きたいですが平日はまたグチ、弱音。休日にします。

 ささやかなブログへの訪問、ありがとうございます。

夜は冷えます

2021年04月21日 22時28分28秒 | 日記
 気がつけばつつじが色鮮やかに満開で初夏ですが、気温差がいちだんとすごい4月、夜は冷えます。お昼はささやかに外へ出たら真夏のような日差し、朝バスの中は冷房が入りました。運転席日差しをあびて暑かったのでしょうね。雨がふれば台風並みになるし、わけがわかりません。こんな中を遠くまで毎日バスと電車に乗って往復するだけでもとってもきつくて、なんとか生き延びているだけでも十分にすごいことだと自分で思いますが、それでは許されないのがつらいところ。この朝をあと6回、当番あと4回。また人がいなくてつらい一日でした。定員の半分、なんでこうなるんだろう、こうならないように調整するのが上の仕事のはずなのに全くわかっていない、わたしが、なにが大変でつらいと言っているのか全くわかっていない。わかろうとしていないと言った方が正しいかもしれません。わたしは自分がもどかしくて申し訳ない気持ちになり涙が出そうになってしまいます。やらなければならないと思われることに対して、経験不足だし力不足。もう少し若いうちにスタートしていたら違ったのでしょうか。そんなことを今さら考えても仕方ありません。何のためてに生きているのかわからなくても自分から終わらせることはできないので、なんとか生き延びていくことを考えましょう。昨日昼休みに相談員さんに電話をいれて確認してほしいこと、昨日は午後電話の着信がなく、本日の午後3時ぐらいに着信がありましたが人いなさすぎてつらい一日にどうでもよくなってしまいました。いやいやそんなことを言っていてはいけませんね。明日休みを取得されている可能性大ですがお昼休みに電話してみましょう。

 帰りに銀行のATMに寄るため通った地下街、今までは考えられなかったようなお店がお弁当を売っていました。ちと高めでも美味しそうだったので明日買おうかな。なくなってほしくなかったら買うべきですよね。また緊急事態宣言に休業要請を繰り返しているだけでは干上がってしまいます。東京、大阪、兵庫と宝塚の公演地がすっぽり。劇場、映画館、動物園、どうなるのでしょう。チケットぎりぎりまで様子みながら販売しているし、ライブ配信というあらたな手段が確立されてきているので1年前ほどつらい状況にはならないかもしれませんが無時に上演できないと配信もされませんね。

 11日に宝塚を卒業しただいもん(望海風斗さん)、明日エリザガラコンサートにルキーニとして登場予定で退団後初お披露目。24日のライブ配信とライブビューイング、たくさん人が楽しみに待っています。無事に安全に上演されますように。



 退団日を変更したたまきちとさくらちゃん、退団公演、無事に安全に予定どおり上演できますように。



 昨日発売された宝塚グラフの表紙のキキちゃんがすごいことになっているっぽい。19日はまだキャトルになかったので次回、5月10日に買えますように。



 今はこの寒暖差の中をなんとか生き延びていくことを考えましょう。3月、23日稼働分のお給料日、やっと。どっさり何日分ごっそり天引きされてしまっているのか。今まで払ってきた年金返してほしいってそんなこと言ってもどうしようもありませんね。明日は木曜日、今週あと2日です。明日は当番ないので会議に向けて整理、整理。経験不足、力不足。やれることしかやれない。今を生き延びることだけを考えませう・・・。

あと7回となりました

2021年04月20日 23時16分34秒 | 日記
 三連休明けの火曜日、なんとか無事にバスと電車に間に合い、無事に終わりました。この朝があと7回、いろいろな意味で限界です。伝統的になのかわかりませんが今までよりも特殊なところに行ってしまったみたいです。勉強にはなりましたが疲れました。平日は不眠との闘いの日々。眠剤中毒を洗浄して立ち直っていくことができるでしょうか。事務の人に、離職票を契約終了で出してもらえるか念のために確認しました。間違いなく契約終了、ただ連休もあり、出てくるまでにへたすると3週間ぐらいかかるとのこと。それまで健康保険の切り替え手続きもできないということになります。なんだかね、更新してくださいって頭下げられて更新したのに、期間で終了させてほしいと言ったら退職願を出してもらうとか言われるし、雇用のリスクは負わずに使うだけ使って、やった人の方がどこまでも不利益をかぶるようにうまくできています。以前よりよくなったのかむしろ悪くなったのか、どちらなのでしょうか、よくわかりません。

 ようやく次のことを具体的にみていかなければという気持ちになり、情報をいくつかもらいましたが安すぎて、資格と気持ちがあっても天引きされるとなくなってしまうのできびしいです。希望はあると信じていますがこれからまたやり直し、道はあるのでしょうか。

「日本カメラ」休刊について
https://kaz-yoshimura.cocolog-nifty.com/blog/2021/04/post-6633ea.html

 吉村和敏さんのブログによると、20代、30代の若者たちはSNSでがんがん稼いでいて企業の広告宣伝費はそっちにどんどん流れていっているそうです。郷里近郊の6両編成の電車の広告はガラガラでしたが、都会の真ん中を走りぬける10両編成の電車の広告もないところが目立つようになってきています。また緊急事態宣言出すのは、収入の道を絶たれる人が増えてしまうだけで現実的な意味を持たないように思いますがどうなんでしょうか。ヒカリエの11階から、代々木のオリンピック競技場がみえました。本当にやるのでしょうか、オリンピック。



 昨日久しぶりに帝国劇場の地下に行ったら、地下鉄から直結している入口のところにあったお店がクローズしていました。3年前かな、4年前かな、一度だけ観劇の前後にハンバーグ定食をいただいた記憶があるお店ですがきびしいですね、デザートだけで千円以上するお店に人が並んでいるかと思うとお洋服の店はほとんど人がいなかったり、これからどうなっていくのでしょうね。コロナによって社会はすごいスピードで変化し、先がわかりません。



 昨日シャンテのキャトルで『ホテルスヴィッツラハウス』の公演プログラムを購入。宝塚以外は自粛していますが宝塚は1000円で買えてしまうし写真をみたいので手が出てしまいます。パラパラめくっていたら、まかキキのスーツ姿のあまりのかっこよさにぎゃっと声出そうになりました。5月1日から梅田芸術劇場公演、無事に上演できますようにと祈ります。



 こうして写真をみたり、オンデマンド配信で今週はあと3日なんとかやりすごしましょう。引き継ぎ書できていないって言われるといやなのでいちおう作ったからもういいんですがまだ会議とか入ってしまったし、当番はあと4回。先週の水曜日、無理してかかりつけ医に行き眠剤出してもらったのに足りなくなってしまいそうです。今週はあと3日、なんとか無事に生き延びられますように・・・。

ミュージカル『モーツァルト』-2021年4月19日帝国劇場

2021年04月20日 08時08分50秒 | ミュージカル・舞台・映画
ミュージカル『モーツァルト』-2021年4月14日帝国劇場
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/c152072231172bb1207c1f74624e8fa5



2021年4月19日(月)12時30分~、ぴあ貸切公演、

 2階席、B席の一番前で14日の一階席よりも全体がよくみえて音響もよかったかな。舞台まで遠いですが2階席の方が安いしお得かもしれません。姿が全く見えないオーケストラボックスの指揮者の手が時々みえたかな。銀橋みたいなのつくって舞台との間に橋を渡していてオケボックスは一部カバーがかけられていました。演奏者は閉塞的な中で大変でしょうね。素敵な音色、特にコンスタンツェの「ダンスはやめられない」と演奏との呼吸が生の醍醐味と感じました。

 終演後に山崎育三郎さんの挨拶がありました。子役のアマデと登場。「3年前とすっかり世界が変わってしまいました。こうして公演できることは奇跡だと思います。」、アマデの肩をポンポンと叩きながら、「稽古場ではアマデもずっとマスクをしていたので顔がわかりませんでした、舞台にきてはじめて顔を見てこんなに可愛くて美人さんなのかとわかりました」、アマデの子役ちゃん、19日と同じ設楽乃愛ちゃん、劇中で終始目の力がすごかったですがちょっと涙ぐんでいたように見えました。可愛かったです。育三郎さん、「チケットはチケットぴあで」「またみなさんとお会いできるのを楽しみにしています」。そのまま記憶することはできていませんがこんな内容でした。

 育三郎さんヴォルフガング、パパのレオポルトが亡くなったことを知らされるとアマデに「お前が家族を破滅させたんだ、全部お前が悪いんだ」と毒づきながら目にいっぱい涙をためていて、わかっていてもここからラストまでやっぱり涙でした。壮大な楽曲にのせて綴られるヴォルフガングの人生、2時間半で一人の人間の一生を生き抜くのはとてつもないエネルギーが必要なのだろうとあらめて思いました。権力でヴォルフガングをねじふせて自分のために曲をかかせて独り占めしようとするコロレド大司教にあがない、大衆のために曲を書くのだ、自分の曲を待っている人たちがいるのだという志を貫いたヴォルフガングを今日も強く感じました。育三郎さん、歌がうまいのはもう言うまでもありませんが声にさらにつやが出て美しい歌声でした。高音がすごいと思いました。今さらですがアマデはヴォルフガングの内なる存在なのでヴォルフガングにしか見えていません。ヴォルフガングがアマデに毒づているとき、そばにいるコンスタンツェにはアマデは見えていないわけでコンスタンツェにはなにが起きているのかわからない。わかり合えなかったヴォルフガングとコンスタンツェ、二人が出会いの時には想いが通い合いヴォルフガングの曲が売れてお金がたくさん入るようになればなるほどすれ違っていったことを、二人が同じメロディーラインを歌うことで表現していることに、これも今さらながらですが気づきました。パパと同じメロディーラインもヴォルフガングは歌っていて、わかり合えないところが楽曲で観客の心におのずと伝わるようによくできています。

 ヴァルトシュテッテン男爵夫人は涼風真世さん、還暦を迎えたとは思えない美貌、妖精タイプの男役と言われましたが今も十分に妖精さん、キラッキラッなドレスがお似合いでした。タータン(香寿たつきさん)よりもややシックな色合いかな。夜会の場面では羽をつけた髪もりもり。この鬘をかぶって違和感ないのはタータンともどもさすがというところでしょうか。タータンの「星から降る金」がまろやかにドラマティックな歌声で男役の面影が全くないのに対して、涼風さんはドスのきいたオスカル味のある「星から降る金」。ザルツブルクのヴォルフガングを、ウィーンに戻る自分と一緒に来るよう誘うヴァルトシュテッテン男爵夫人、コロレド大司教が「ヴァルトシュテッテン男爵夫人がモーツァルトをウィーンに誘った」と従者に言っていますが、男爵夫人はコロレド大司教がヴォルフガングの才能を自分だけのものにしようとしていることをわかっていたのか、今回すごく気になっています。14日の観劇をもう少し振り返りながらタータンの男爵夫人をもう少し考えてみたいと思います。ヴォルフガングの背中を押しているようにみえるその裏にはなにかあるのか、男爵夫人がウィーンに誘わなかったら「魔笛」は生まれていなかったかもしれない物語のキーパーソン。出番多くないですが存在感たっぷり。

 山口祐一郎さんのエコーがかかったような壮大な歌声はますますつやをおびているし、『屋根の上のヴァイオリン弾き』で2月にお会いした市村正親さん、カーテンコールではいつもお茶目な市村パパのレオポルトと和音美桜さんナンネールの、ヴォルフガングを待ち続ける歌声がさらに切なくせまってきたし、コンスタンツェの母阿知波悟美さんもおいくつ?ますますお元気と思いました。安定のキャスト陣のことも書きたいですが、その前に当番あと5回あります。怒涛の観劇はこれで打ち止めなので写真整理しながら、一年以上ためたままにしている公演も含めてまた5月1日以降振り返っていけたらいいなと思います。

日比谷シャンテに流れていたプロモーション映像を撮ってみました。


















『エリザベートガラコンサート』2007年雪組バージョン

2021年04月19日 08時37分31秒 | 宝塚
2021年4月18日(日)東急シアターオーブ12時~

トート;水夏希
エリザベート:大鳥れい
フランツ・ヨーゼフ;彩吹真央
ルイジ・ルキーニ;霧矢大夢
ルドルフ;凰稀かなめ
ゾフィー;出雲綾
マックス;越乃リュウ
リヒテンシュタイン;紫城るい
少年ルドルフ;初嶺磨代
マダム・ヴォルフ;嘉月絵理


 渋谷の東急シアターオーブ3階席、ぴあの抽選にまさかの当選でなんとか無事に行ってきました。舞台上のオーケストラの音色が美しくて、それだけでも価値があると思いました。楽器の名前などほとんどわかりませんが弦楽器、管楽器、それぞれの音が素敵に響いていました。指揮する西野淳先生の背中を拝見するのはいつ以来のことか。『エリザベート』を演奏するということはとてつもないエネルギーが必要だと以前どこかに書かれていたのは西野先生だったか、上垣先生だったか。キャストのみなさんとの呼吸は生演奏ならでは。ぜいたくなひとときでした。

 ルキーニの霧矢大夢さん、二幕の「キッチュ」で登場したとき、「エリザベート25周年スペシャルガラコンサート2007年雪組バージョン、楽しんでいますか?」「わたしは出ていませんが」「こういうところがガラコンサートのいいところ」と。余裕と貫録で物語をけん引するルキーニを楽しそうに演じられていました。舞台をひっぱる力はさすが、歌も安定していて素敵なルキーニでした。生で拝見するのは初めてですが素敵に年を重ねていらっしゃいます。終演後お隣の方が話していたことがなるほどねと思いました。トートをトップスターが演じる宝塚と違って、トップスター経験者が演じるルキーニは主役のようにもみえて、また違う雰囲気でした。

 トートの水夏希さん、わたしが思い出す水さんは宙組時代で観劇から離れていた間に雪組でトップスターになったことは知りませんでした。カーテンコールの挨拶で「2007年雪組バージョンですが、いろいろな組の方がいて」「わたしは組を渡り歩いたので、宝塚はひとつ」「宝塚フフォエバーラブ」「退団したとき男役をやることは二度とないと思った」「退団から時間のたっていない方々がこれから登場しますがわたしは退団から時間がたっている」「退団して男役をやるということはまた新しい男役をつくっていくということ」「これからも宝塚の看板を背負っていきたいと思います」。後ろを向いてアンサンブルメンバーにも「ありがとうございます」と。涙ぐんでいたかな。こうしてまたトートとして『エリザベート』の舞台に立てることが心から嬉しいのだろうと思いました。地毛のロングヘアにお化粧とロングコートの衣装が映えてスターブーツもお似合い、ロックスターのようなかっこいいトートでした。深いグリーンのコートは雪組カラーをイメージしているのか。衣装替え、3回かな。どの衣装も素敵でした。オンデマンド配信されている2007年雪組エリザベートのミュージック・クリップをみていますが、14年の時を経てさらにかっこいいし、声に厚みと深みが増しているように思います。OGコンサートならではですね。『Pukul』の時、蘭乃はなちゃんとのツーショットがトップコンビに見えて仕方なかったですが永遠にかっこいいですね。「最後のダンス」が特にきかせるかっこいいナンバーですが、演じる人によって全く色が違ってみえるトートはなんと奥深いの役なのかと。水トート、堂々たる黄泉の国の支配者でした。

 ルドルフの凰稀かなめさん、2月に『屋根の上のヴァイオリン弾き』でお会いしたばかりだし、『1789バスティーユの恋人たち』のマリー・アントワネットもみていますが、男役は初めて拝見。地毛をうしろとまとめて足の長さ、スタイルの良さに美しさと儚さが映えるルドルフでした。市村パパに「お母さん(鳳蘭さん)に似て大きくなったな」って言われていましたが背が高いので舞台映えします。歌声もダンスも美しくて、水トートを前にして儚いルドルフ。素敵でした。ちゃんと青年にみえたのすごい。

 フランツの彩吹真央さん、地毛をうしろにまとめて、実直で優しいフランツでした。2幕になってからなにかが違うと思ったら、アニバーサリーバージョンなのでおひげはつけていないし、白髪も増えない。軍服をイメージした衣装と歌声で年を重ねていくことを美しく表現していてきっと現役時代よりもさらに深いフランツなんだろうなと思いました。

 エリザベートの大鳥れいさん、愛華みれさんとのトップお披露目公演『夜明けの序曲』以来で拝見。水夏希さんのトートと昇天する場面、嬉しそうに抱きついていく時の笑顔が、長い人生の旅を終えてようやく安らぎにたどりついた人の笑顔で説得力がすごくて、わかっているのに涙がにじんていました。エリザベートもまた演じる人によって全く色が違う深い役、ほんとうにそれぞれのエリザベートなんだと思いました。

 1999年の宙組『エリザベート』を観劇しているので出雲綾さんのゾフィーと初嶺磨代さんの少年ルドルフに再会できたことに感無量、年齢をことをいっては本当に失礼ですが初嶺さん先日の新聞記事で実年齢が出ていたので、美しいソプラノボイスの、少年にしかみえなかったのはお見事というよりほかありません。出雲綾さんのゾフィー、長らくエトワールを務めた方の歌うま健在。勝手に一方的に懐かしい人に再会できた心持ちでした。

 人は最初に出会った『エリザベート』が母になると言われているのだそうです。そうするとわたしにとっての母は1996年の雪組初演と1999年(東京)の宙組ということになり、特にシシィは花ちゃんに気持ちがどうしてもいっていて、東宝エリザも花ちゃん一辺倒でした。宝塚のエリザは2018年の月組を観劇したのが19年ぶりでした。オンデマンド配信と今はライブ配信のおかげでいろいろな方のエリザに出会う機会がふえて、演じる人によっていろいろな解釈ができる、全く違う色が醸し出される作品なのだと、今さらですが知りました。

 劇場でエリザに出たくて宝塚に入ったのに縁がなかったれんれん(如月連さん)がとっても楽しそうに舞台に立っている姿、蘭ちゃんのバースデーイベントに同期出演が決まったたそ(天真みちるさん)の絶妙な味のあるひげおじ姿、貴澄隼人さんが髪を後ろにたばねて男役になりきった姿を確認。衣装つけてなくても世界観を体現できるOGのみなさんの作品への愛を感じた舞台でした。

 「免疫力があがりますから」と水トートが言ってくれましたが、がんばって生きねばという気持ちになることができました。次のあてもがんばってさがして生き延びていかねば。でもその前にあと8回無事に朝起き上がてバスと電車に乗れるのかしらっていう。眠れないのと寒暖差からくるのかだるさで体動かないところを今はあと8回動かさねば。














ヒカリエの11階にある東急シアターオーブからみえる渋谷の街並み、遠くに新宿の都庁。





渋谷駅前。



ヒカリエ11階にあるレゴ。










『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(4)

2021年04月18日 00時44分42秒 | 宝塚
『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/cc56f1a738718148d467b7da3d3f3f1d

(2012年『輝ける皇妃エリザベート展』公式カタログより)

「バート・イシュルの避暑地で若きフランツ・ヨーゼフがたたずんでいるところへ、バイエルンからやってきた三人の黒服の女神たちが馬車から降り立ったのだった。ルドヴィカ、ネネ、シシィの三人は叔母の一人が亡くなったため、喪服を着ていた。

 皇帝フランツ・ヨーゼフの弟カール・ルートヴィヒは後になって母親に「自分はすぐにピントときた」と語っている。「皇帝がシシィを見たとたんとても満足な表情が浮かんだので、誰を選ぶことになるのか、もう疑いようもなかった」。フランツ・ヨーゼフは母親たちの思惑どおりの姉ヘレーネではなく、そのやんちゃな妹に一目惚れをしてしまった。

 ルドヴィカはその日の夜、自分の娘のうちの”選ばれしもの”と真剣な話し合いをした。「オーストリア皇帝を振る人なんていない」と、迷うエリザベートの疑念を全て振り払ったのだった。
この時から後に、エリザベートが
「馬車につながれた馬のよう」
と語る日常が始まったのだった。悲しみに沈み、重圧に負けそうな15歳の少女が、時の皇帝の婚約者となったのである。シシィは一夜にしていわば世間の見せ物となってしまった。中年の女性が身につけてでさえも大げさと思われる豪華絢爛な宝石や、眩しくきらびやかな彼女の装飾を、人々は好奇の目で眺めた。

 エリザベートとフランツ・ヨーゼフはいとこ同士であった。しかし、いとこ同士の結婚を許可するための教皇の赦免状は、単に形式的な問題であって、すぐに温情をもって届けられた。

 画家や素描家たちの商売は繁盛した。世界中の新聞がこれまで無名だったバイエルン公女エリザベート、のちのオーストリア皇后、ハンガー女王、そして19世紀で最も有名な女性となったひとの肖像をこぞって掲載した。

 両家の母親たちは、皇后となるべき娘はもっと勉強しなければならないと決めていた。歴史、フランス語、オーストリア帝国内のさまざまな言語、宗教、舞踏、礼儀作法などなど。エリザベートは
「あの人が仕立て屋だったらよかったのに」
と嘆いた。」

「1898年9月10日、無政府主義者ルイジ・ルケーニは湖畔のプロムナードでモントルーへの蒸気船に乗ろうとしていた皇妃に忍び寄り、そして手にしていた鋭いヤスリで彼女の左の胸を一付き刺した。

 その狙いはぴたりと正確で、ほとんど見えないような外傷しか残さず、皇妃はしばらく気を失ったあとすぐに立ち上がり、傷などないかのように歩いて船に乗ることができた。しかし、そこで皇妃は倒れ、そして帰らぬ人となった。

 皇妃の身近にあった多くの人々の目には、病気や苦しみの期間が長く続くことのなかったこの急な死は、逆に皇妃にとっては、次第に無意味さを増していた晩年の人生からの解放と映った。

 皇妃はそのころ、よく自分の死について人に話していた。60歳であったにもかかわらず、エリザベートは、自分は、
「まるで80歳のように感じるの」と語ったという。」




 4月16日の蘭ちゃんのブログ。こんなふうに自分の弱さをさらけ出した蘭ちゃんシシィの孤独に共鳴しました。フランツが自分をみつめていることなど全く気づいていないやんちゃな少女時代のはつらつとした可愛いシシィから、孤独の海を泳ぐように生きる晩年までの人生を細い歌声にのせて美しくみせてくれたと思います。ドクトルゼーブルガーの場面、「英雄色を好むだろ」というトートにフランツが自分を裏切るはずがないと自信たっぷりに口元歪めでフンって笑ったところから、寝室の写真をみせられて裏切りを知ったことで孤独を受け入れていったのかもしれません。トートはシシィの内なる存在、内なる存在たる死=トートと常に葛藤しあがないながら生きた人生、精神病院訪問の場面ではすでに静かに孤独をたたえながら生きているように見えました。「あなたの方が自由~♪」、花ちゃんシシィとはまた違う美しい声でした。死が突然訪れ、トートが迎えにくるとやんちゃな少女時代の、何の憂いもない笑顔でトートに抱きついていったとき、ようやく人生という旅が終わったのだという安堵感がありました。田舎貴族の娘が皇后になってしまったシシィ、共感しづらいはずなのにものすごく心に入りやすいシシィだと思いました。

「不思議なもので、エリザベートという演目では自分の課題が全部盛りでやってきます。
激しい自己否定から他の誰かと自分を比べて悲しくなったり、冒頭のように不安症が爆発して自意識過剰になって極度に緊張したり。

大阪初日も緊張してしまい終演後に落ち込みましたが、今回違ったのは、"ちゃんと落ち込めた"ことでした。
楽屋が一緒だったちゃぴ(愛希れいかさん)が心境を聞いてくれて彼女が励ましてくれました。面倒だし恥ずかしい先輩ですね。
<落ち込み・吐露し・背中をさすって励ましてもらう>
これは今まで望んではいけない事だと思っていたことでした。でも、ずっと私には必要だったのです。

そうして適切に落ち込んで、慰め励ましてもらったことで私は花組フルコスチューム初日までにメンタル面を立て直すことができました。
あの瞬間、偶然でしたが一緒にいてくれたちゃぴには本当に感謝しています。」

https://lineblog.me/ranno_hana/archives/2696286.html



 次の東宝エリザのシシィの一人はみりおちゃんなのかな、男役のよろいがとれたみりおちゃん、ものすごい美人さん。こんなに細いのに筋肉がついているから娘役さんをリフトできたのねと納得。男役ではなくなったことで歌声のひろがりがどんどん進化しているように思います。どこまでいくのか。いっちゃん(一路真輝さん)のように、トートとシシィのどちらも違和感なく声と衣装で自由自在に行き来できるようになっていくのかな。できるだけ、みりおちゃんが年を重ねながら進化していく姿を見届けねば。

#明日海りお スペシャルインタビュー 】進化するトップスターの素顔と本音。ますます好きになる!
https://baila.hpplus.jp/41596/1

 ベートーヴェン、エリザベート、モーツァルトと感情が忙しいです。全く違うそれぞれの人生、共通しているのは、もがき葛藤しながら壮絶な人生を生きたということでしょうか。

 蘭ちゃんシシィに共鳴したことを書きたかったのですが、長々と書いているわりには、Windowsの更新でWIFI接続の不具合もあり思うようにうまく書けませんでしたがこれにて。読んでくださった方、ありがとうございます。

ミュージカル『モーツァルト』-モーツァルトの音楽(2)

2021年04月17日 16時06分53秒 | ミュージカル・舞台・映画
ミュージカル『モーツァルト』-モーツァルトの音楽
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/a28322d74de88b99ebffde4434b487b1

 2014年帝国劇場公演プログラムより

「ミュージカル『モーツァルト』には、実際にモーツァルトが作曲した楽曲も登場します。劇中に出てくる、その楽曲の一部をご紹介します。
()は『モーツァルト』内で登場する場面。

🎵オペラ『皇帝ティトの慈悲』序曲 K621
(2幕5場 コロレド大司教はこの曲のスコアに心を奪われ、ヴォルフガングをザルツブルクへ連れ戻すようレオポルトに命じる)

当時、皇帝や国王の戴冠式は、オペラ公演や舞踏会などの、豪華なセレモニーに彩られました。このオペラは、新皇帝レオポルト2世の戴冠式祝典用に注文された作品。古代ローマ時代の皇帝の寛容と美徳を称える内容が新皇帝の即位式にふさわしく、音楽もまた荘重華麗の美をたたえています。

🎵ピアノ協奏曲第9番「ジュノム」変ホ長調 K271
(2幕7場 初めての皇帝隣席の御前演奏会が大成功し、ヴォルフガングは人々の喝采に応える)

フランスの女流ピアニスト、ジュノム嬢のために作曲されたと思われてきたため、《ジュノム協奏曲》とも呼ばれてきました。けれども「ジュノム嬢」とは誰であったか、長年謎のままでした。近年、フランスの名舞踏会ノヴェールの娘という説が出ています。独奏ピアノがオーケストラと互角に渡り合うなど、高度な演奏技術を要求する難曲でもあります。

🎵オペラ『魔笛』K620
(2幕13、14場 妻コンスタンツェをかえりみず作曲に没頭。ヴォルフガング自らタクトをとり、『魔笛』は観衆に熱狂的に迎えられる)

若い王子が試練に打ち勝ち、美しい王女を得るという、メルヘンのような物語のオペラ。フリーメイソンの影響のもとに作曲されたと言われ、今も多くの謎をはらんだ作品です。夜の女王のアリアなど、おなじみの有名曲をはじめ、音楽は旋律美豊かで聴きやすく、オペラ史上最高の傑作の一つと言われています。

🎵レクイエム 二短調 K626
(2幕14、15場 仮面をかぶった謎の男に作曲を依頼される)

モーツァルト最後の作品が「死者のためのミサ曲」レクイエムであったのは、単なる偶然でしょうか。死の床のモーツァルトは、「ラクリモサ」8小節目で力つき、その先は、弟子ジュスマイヤーが補筆完成させました。正体不明の注文主、天才の死の謎など、多くの伝説を生んだこの傑作は、悲痛なまでの美しさに満ち、今も世界じゅうで演奏されています。

                              (文;後藤真理子)」