たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

なんとか生き延びる

2021年04月11日 23時39分36秒 | 日記
 昨日と今日、ライブ配信で涸れた心にエネルギーチャージ、なんとも言いようのない、どこまでも自分がわるものなの?みたいな所に明日はまだ行かねばなりません。ほんとうになんとも言いようのない状況、わたしのせいではないのでわたしをうらめしそうにみないでほしいです。ここでいたずらにエネルギー消耗している場合ではなくわたしはこれからどうしていくかを具体的にさぐっていかなければなりません。年金保険料、どっちゃり天引きから解放されるまでまだあります。終われば少し定期的に戻ってくるものも見込めるので少し楽になるはずですがそれまで苦しい、本当に苦しい、どうやって生き延びていくのか。その前に明日月曜日、明後日は火曜日、水曜日の有給休暇を申請しませう。水曜日の朝はかかりつけ医にいかねば。眠剤だけ足りない、田舎の医者は4週間分出してくれてしまっていましたがそうはいかないので行くしかありませんが通院も苦しい、本当に苦しい。今はまず契約終了めざして生き延びるべし。そのあと立て直せるのか、脳みそばっかり疲れる仕事はもういい。結局こんな間抜けなことになっているのは自分がいけないのかな。気がつけばてんがいこどくな人生、同級生にひとりぼっちでかわいそうって。家族はもういない、家族のことを話さなくてすむ、わたしの家族を知る人のいない都会にいた方が気持ちは楽、都会にいればそんなことは関係なく暮らすことができます、ただ家賃がね。傾斜家賃についても調べねば。次はどこに暮らすのか、でもまとまった引っ越し代はもう出せない。帰省してすぐまた舞い戻ってこざるを得なかったツケは大きい。帰らなければよかったですが残していた荷物を片付けるにはこのタイミングしかなかったのかもしれません。捨てるにはとてつもないエネルギーがいるのでこれ以上年をとったらもうやれない。今ある荷物もさらに減らしていかねばと思います。

 明日のことは誰にもわからないので命さえあればと信じて、今は明日を生き延びる、少なくとも5月10日までは死ねない、星組のチケット、B席当選したからさ、それまで生きていなさいということだからさ、ささやかでも劇場がわたしを待っていてくれるからさ、わたしがいなくなっても困る人はいない、でも劇場は待っていてくれるからさ、だから生き延びる。

 情けないひとり言はいい加減にしてやすみませう・・・。


『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信(2)

2021年04月11日 13時25分32秒 | 宝塚
『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/9aa85b33d302f0094ad1d4c43bfd0702

 としさん(宇月颯さん)ルキーニの髭と横じまの衣装の似合い具合、ストーリーテラーとして客席をひっぱりながら物語をけん引していく力、素晴らしいと思いました。歌の安定感も抜群、現役時代の役ではないのが不思議なぐらい、生き生きと演じられていました。この方が最初に登場してスポットライトがあたった瞬間の表情で、これはガッツリ芝居のエリザベートなのだと感じました。一気に客席をエリザの世界へと引き込んでいくだけの力がありました。二幕おなじみの「キッチュ」はオケのみなさんも手拍子。久しぶりにこの世界にかえってきたのだという満足感。写真撮るのに、トート閣下のいちばん好きなぽーずをと、花組ポーズをうまーく客席に要求して間の取り方も絶妙でした。最後トート閣下がおとすナイフを受け取るシーンの呼吸もしっかりあっていました。

 Pちゃん(鳳真由さん)フランツ、退団後大学生になり舞台には立っていないみたいなのに、オンデマンド配信で視聴した『ヴィクトリアン・ジャズ』『ミー&マイガール』とほとんど変わっていないように見えました。本当に退団して何年かたっているのかと不思議でした。一曲一曲ものすごく丁寧に歌っていたし、青年期から老年期まで、辛抱に辛抱を重ねながら生涯シシィを愛し続けたフランツを見事に体現。ルドルフへの厳しさと自分の役割、立場をしっかりとわかっている表情。シシィと出会ったときの瞳を輝かせた「嵐もこわくない」と晩年のすれちがい夫婦の「夜のボート」、同じメロディーラインなのでわかっていても切ない。蘭ちゃんシシィとのバランスもよくて、優しいフランツでした。

 たそ(天真みちるさん)のシシィの親戚のおじさんとツェップスの髭と眼鏡の似合い具合も、現役ですか?っていうぐらいにはまっていて絶品でした。東宝エリザにはない、革命を起こそうとカフェで待ち合わせていたトート閣下がやってきて握手する場面、手の感触のひんやり感に思わず驚くという細かいところまでしっかりと魅せてくれました。『エリザベート』に出たくて宝塚に入ったのに現役時代は縁がなかったれんれん(如月連さん)が何役もこなして出番多く、どの場面も心から楽しそうに演じている姿も印象的でした。軍服お似合いでした。かいちゃん(七海ひろきさん)のルドルフ、現役時代は出演していない作品に薄幸の皇子様でかえってきて、しかも同期のみりおちゃんトートとの「闇が広がる」、なんだか嬉しそうでしたね、カーテンコールでは「トート閣下に黄泉の世界に連れていかれるで正解だったと思います」「嬉しいですはおかしいですね」と。蘭ちゃんシシィとちゃんと親子にみえたし、軍服とブーツに金髪ショートの似合い具合はいちばん現役感ありすぎ。こんな組み合わせが実現するのはガラコンサートならでは。ファンにはたまりませんね。

 久しぶりのエリザベート、この世界観と楽曲、わたしはすごく好きなのだとあらためて思いました。みりらんエリザにライブ配信ですが時を経て出会えてよかったです。幸せな時間でした。

『エリザベートガラコンサート』花組バージョン-ライブ配信

2021年04月11日 01時24分30秒 | 宝塚
2021年4月10日(土)12時ライブ配信 フルコスチューム2014年花組ver.

トート;明日海りお
エリザベート:蘭乃はな
フランツ・ヨーゼフ:鳳真由
ルイジ・ルキーニ:宇月颯
ルドルフ;七海ひろき

 舞台上で生演奏、指揮はお久しぶりの西野淳先生、DVD持っている15周年記念ガラコンサートの指揮も西野淳先生、この年は東宝、宝塚をとおして160回以上エリザベートの指揮されたとか。コロナ禍で一年間全く仕事がなかったそうなので、本当にお久しぶり。生演奏のありがたみをしみじみ感じながら視聴しました。終わった時、コンサートというよりはしっかりと芝居をみたような感覚でした。みなさん、一曲一曲心をこめて丁寧に歌われていたので歌詞がすごく聴き取りやすかったし、場面場面でそこにはないはずの舞台装置がみえるような、エリザベートの世界がひろがっていました。コンサートなのでダンサーたちはいないのですが黒天使たちの踊っている姿がみえるようでした。マイクをもちながらもそれぞれの役を生きていました。衣装のきこなしぶりといい、みなさん現役感満載。すでに死んでいるルキーニと、人間ではないので歳月が流れても年をとることがないトートに対して、生身の人間たるシシィとフランツは出会いの時から長い歳月を悩み苦しみながら生きた感がよく出ていたと思います。配信なので表情がよくわかり、特に蘭ちゃんシシィの表情の変化、好きにならずにはいれれないような魅力を感じました。

 やっと出会ったリアルタイムのみりらん。みりおちゃんトート、首すじのあまりの細さが心配ですが、細さゆえにトートのひんやりとした雰囲気がより際立っていたかもしれません。足音なんかきこえることなく気づいたらそこにいる死神。子どもルドルフが昨日猫を殺したと歌ったときの表情のゆがみ方、口元ふっと冷たく笑いながらシシィに惹かれ、シシィを追いかける姿には熱量があるトート。結婚式を終えた後のシシィに忍び寄ったときの「最後のダンス」、マイク持ちながら振りつきでシャウト、声に深みと幅が増したように感じたし、トップスターというプレッシャーをもう背負っていないので楽しみながら演じる余裕があったかな。メイクはたぶんかなり現役っぽかったし、衣装も宝塚のトート。トップスターを5年務めたという実績を背負い、でも退団しているので自由度は高くて楽し気に舞台の上でトートを生きているように感じました。ビジュアルの美しさとカッコよさは7年の歳月が過ぎているとは思えないのに、力は確実に7年の時を経ているというバランスのよさ。7年ぶりのトートに演じた昨日の夜は興奮して眠れず、朝4時までプログラムを熟読していたというカーテンコールでの話。「みなさんこれからも健康を気をつけて生きていってください、最後は黄泉の世界で待っていますから」みたいなあいさつもあって、25年前いっちゃんのトートに出会ったとき、本当にこんな死神に待っていてほしいと心から思ったことを思い出しました。

 蘭ちゃんシシィ、「夜のボート」を歌っているときの表情が、死がすぐそこにせまってきていて、ようやく生きる苦しみから解き放たれようとしていることを感じ取っているようでした。トートが迎えてきてくれていることを悟っている、トートはシシィの内なる存在、常に死を求めてあがない続け、最後は死によって安らぎを得た史実にいちばん近いといわれる蘭ちゃんシシィ。トートが両手を広げて迎えに来てくれた時の表情が田舎でのびのび生き生きと育った時の少女時代に戻ってすごく可愛かった。トートにガシッと思いっきり抱きついている姿が、リアルタイムで知っているわけではないのですが信頼しあっている同級生みたいなみりらん。少女時代から晩年までの表情の変化がすごく細かく丁寧な蘭ちゃんシシィ、感情移入の仕方がすごくて、病院訪問の時ヴィンディッシュ嬢を前にした孤独感たまらなかったし、「夜のボート」の「ボートつけようとしても夜霧にまかれ相手見失う」フランツとのすれ違いが沁みました。2015年東宝エリザの時は蘭ちゃんのこと知らなくてその後なんどか舞台をみていますが、こんなに芝居がうまい人なんだとあらためて知りました。白いドレスの蘭ちゃんシシィをもう少し長い時間みたかったです。

 ルキーニのとしさん、フランツのPちゃん、現役時代本公演でそれぞれ演じた経験がない役とは思えない上手さに脱帽でした。長くなってきたのでまた後日書ければと思います。


2014年の公演プログラム、3年前ぐらいかな、キャトルレーヴにまだあったので購入しました。