たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2009年『新春滝沢革命』帝国劇場(4)

2021年06月02日 07時49分00秒 | ミュージカル・舞台・映画
2009年『新春滝沢革命』帝国劇場(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/eeff2c41eb82573b1ff4f1efd9432bef

(公演プログラムより)

「どこだ、ここは。

 この都の名は忘帰洞。

 忘帰とは帰ることを忘れるという意味。」

「この箱、決して開けてはならないぞ

 何が入っている、この箱に。

 とても危険ななにかが、」

「錦織一清-僕は楽しみながら作るのが好きなんですよ。

 この「新春滝沢革命」出演のお話をいただいたとき、「うん、やるよ!」とふたつ返事でしたね。僕自身、今までさまざまあ舞台に立たせていただきましたが、舞台の数より役者の数が多い世の中で、こうして立つ舞台がある幸せを改めて感じています。実際にこの台本を読んでみると、”RPGゲーム”のようなストーリーに、昔話の要素が盛り込まれていて、おもしろいミュージカルになりそうだなと思いました。実は今回、僕には複数の役割があるんです。語りてとして一歩ひいた一で”ストーリーテラー”となったり、ひとりの登場人物として物語のなかに入り込んだり・・・。三人称的な視点で舞台を見られる、おもしろいポジションなのではないかと思っています。

 滝沢は本当に真面目な青年。本人はおうでもないっていうんですけど。後輩の舞台に出演するとか、後輩との共演だということは、あまり意識してませんね。どちらかというと、滝沢と友だちになるつもりでやっているので、ともに楽しめることがいちばんだと思っています。とにかく、僕は楽しみながら作品を作るのがすきなんですよ。たとえば逆境にあっても、笑って乗り越えたほうがいいって思うタイプですから。それに、稽古でガチガチに決め込んでしまうのも、あまり好きではなくて・・・。大きな枠は稽古場で作り上げて、あとはその日、その日の舞台で生まれるものを大切にしていけたらいいですね。舞台だけに限りませんが、何かを表現するとき、いちばん怖いのは”見る人の退屈”なのではないかと思うんです。賑やかなシーンはもちろん、心情的な抑揚のあるシーンであっても、そこにはいろんな意味での”楽しさ”があるはず。お芝居を見る人にとって、飽きてしまうことは耐えられないんじゃないかな。せっかく足を運んでくださる方にそんな思いをさせないよう、退屈しないステージをお見せしたいですね。そして・・・滝沢をしっかりとサポートしていきたいと思っています。

 また、今作は開演初日が元旦ということも新鮮。「一年の計は元旦にあり」といいますが、舞台で元旦を迎えられるなんて、本当に幸先がいいですよね。普通なら「正月気分になっていられない」と思うのかもしれあせんが、僕は逆に”正月気分”で晴れやかな公演にしたいと考えていあす。この舞台からスタートする今年は、とても素晴らしい年になるような気がしています。」




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