加藤清史郎君主演『未来少年コナン』、6月30日梅田芸術劇場シアタードラマシティにて無事大千穐楽を迎えました。全28公演、役者さんたちの体の負担を考えると長くはやれません。怪我も事故も病気もなく完走できたことに心から安堵しています。役者さんたちの身体と演奏家のみなさまによる効果音&音楽を通して届けられるメッセージ。デジタルが進み生の感覚がどんどん希薄になってきている今こそ求められる作品で生の舞台でしか味わうことのできない世界観。原作は1978年に世に送り出されたものですが今のために書かれたものかと思うような内容。残念ながら日本はこの頃よりもさらに悪くなっているし、今現在悪化の速度は急速に増しています。一人でも多くの大人に観てほしいと思いました。チケット代が安くはなく売れ行きが厳しい状況でしたが東京の千穐楽は立見席も完売となり、大阪4公演満席だったようで感無量。
ジャンバルジャン𠮷原光夫さんがこの作品を、清史郎君をほめまくってくれています。超人的なコナンをどうやって舞台化するんだバカヤローと思っていたら素晴らしかった、イケメン青年に成長してガブローシュのときの清史郎君はもういないと。成河さんのことも、そして門脇麦さんがどう素晴らしいかということも。なるほど。
ミュージカル?「未来少年コナン」の魅力よ… | 吉原光夫「吉原光夫の夜間飛行」/ Voicy - 音声プラットフォーム
『ニュージーズ』で共演したゆうみちゃん(咲妃みゆさん)も観劇して清史郎君の楽屋前写真をインスタストーリーにあげてくれていました。コナンの心根がまさに清史郎君そのものとほめてくれていました。自分のことのように嬉しいかぎり。ゆん(古川雄大さん)はインスタに、素晴らしいです、とだけ。ゆんらしくてそれもまた嬉し。
わたしは東京芸術劇場の前楽をなんとか無事に観劇することができました。2階ベンチシート、足腰と両隣との関係はきびしい席でした。3日ほどかなり体がこたえていましたが舞台全体をみながら作品世界を感じることができてよかったです。プロローグでダンサーたちの身体をとおして地球に地殻の大変動が起きたことを表現、テーブルが割れたのは人類が滅亡したということ、エピローグのダイス船長とモンスリーの結婚式でそのテーブルが再びくっついて白いテーブルクロスがかけられて大団円、ということなのだとわかりました。二週間の間に身体表現の力が清史郎君も成河さんもぐっとあがり、コナンがラナを回すところと背負うところが長くなっていました。
東京公演の終盤、ロビーにアニメ原画をスキャンしたものが展示されました。舞台化されたコナンとジムシーが出会う場面、コナンがラナを抱いて飛び降りて地上に着地するとぎくっと足腰固まってしまう場面など、アニメに忠実に再現されたことがよくわかりました。
原画、美しいですね。貴重な日本文化。守られていかなければなりません。
Xユーザーの叶 精二(Seiji Kanoh)さん: 「本日 東京公演千秋楽の舞台『#未来少年コナン』。 https://t.co/iKwqwIWSni パンフレットにテレビシリーズの解説を寄稿させて頂きました。先日の公演観覧後、ロビー展示用に「第3話 はじめての仲間」「第6話 ダイスの反逆」の https://t.co/31B1yLMT4f」 / X
相変わらず池袋駅内を迷子になりながらも早めに着くことができたので劇場となりのカフェへ。コラボメニューの飲み物とサンドイッチを頼むつもりで入りましたがサンドイッチと小さいスープがセットになっていて1,200円。諦めました。お店の人から変に見えていたかもしれませんがコラボメニューは写真のみ。生ハムサンドイッチはおいしく、店内は広めで一人用の席もあり店員さんは素顔。わたしには十分すぎる贅沢でした。
地殻の大変動が起こったエピローグから清史郎君コナンがサメをやっつける水中シーン。海を表現する幕は海外から取り寄せたシルクとのこと。ワイヤーでつられ、ダンサーさんたちに助けられながらの清史郎君の動きが2階席から全体をみると頭のてっぺんから足の指先まで流れるように美しく綺麗な場合。サメ役のダンサーさんの動きも綺麗でした。やっつけたサメを背負って登場する清史郎君、足の指先までコナンそのものです。
清史郎君コナンと成河さんジムシーの出会い。幕が上がるとジムシーはさかさまでスタンバイ。ルキーニの時にはわからなかった驚愕の身体能力。清史郎君と親子ほど年齢差があることを全く感じさせない軽やかさはジムシーそのもの。足がくるくると回るところをダンサーさん二人に小道具を持たせることで表現、二人の身体能力の高さでアニメどおりに本当にくるくると駆けているようにみえました。熱帯植物がゴムで作られているのかな。いい動きでした。トカゲ役のダンサーさんがノリノリ、2週間はこんなに踊っていましたっけ?全てが絶妙にバランスとれていて、笑いをさそいながらも二人の友情のあったかさに心があつくなる場面。さらに素晴らしい仕上りになっていました。
清史郎君コナンと優佳ちゃんラナの息が合っていたのもよかったです。トップスターとトップ娘役みたい。大人たちに対してきれいな瞳で前を見つめる子ども二人、二人の瞳がキラキラと輝いていないと作品世界が根底から崩れてしまうのでいいキャスティングだっと思います。ひたむきな感じがよくでていて心あらわれるような思いがでした。鳥の話し声がわかるラナ。歌声も澄んでいて素敵でした。クライマックスの緯度の数字、長いですが並びを台本どおりに覚えているのだとしたらすごすぎます。
出会いの場面でなぜかタンゴを踊る宮尾俊太郎さんダイス船長とモンスリー門脇麦さん。リフトさすがです。ダイス船長は一手に笑いをひきうけていて、緊張感が続く作品のなかで気持ちをほぐしてくれました。酔いどれガンボート、楽しい場面でした。
門脇麦さん、ものすごく歌がうまいわけではないですが、コナンと出会ったことで子どものころ津波におそわれた過去を思い出していく過程をとても丁寧に描かれていました。またみたいと思わせる素敵な女優さん。
レプカ今井朋彦さん、存在感と説得力が半端ない。歌もありましたがものすごく上手いというわけではないのに作品の流れのなかでこの歌声でしかないと思わせる説得力。
おじいとラオ博士を演じ分けた椎名桔平さん、日本がまだ上向きだった時代のトレンディ俳優。ほぼほぼ同世代。渋く素敵なイケオジになっていました。映像を使った長い長い説明台詞の場面、物語るような語りが素敵でした。
砂漠をさまようコナンとラナ。砂漠を布をまとったダンサーさんたちの動きと生の効果音によって表現しているところがすごいです。舞台上はシンプル。ダンサーさんたちの上をかけあげる清史郎君コナンが落ちるのではないかと若干ひやひやしながらみました。インバルさんの演出にもっともうなった場面。