たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2009年『新春滝沢革命』帝国劇場(3)

2021年05月31日 07時02分41秒 | ミュージカル・舞台・映画
2009年『新春滝沢革命』帝国劇場(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/1fe91d35d9805e677d00e8cf92c07436


(公演プログラムより)

「森を駆け抜ける風、寒くはないか。

 あななと皆の仕事ぶりに心が燃えておりますから



 森を出る・・・。

 初めて海を見た。

 やっと海の一族となったか。



 天の罰が下るぞ。

 銛(もり)だ、もっと銛を打ち込め。

 やめろ、これ以上、血をながすんじゃない。」


「新春滝沢革命への意気込み-滝沢秀明-

 今回の舞台の構想を考えはじめた頃、水をモチーフにしたショーを観る機会がありました。変幻自在な水の特性を生かし、ダイナミックな展開で魅せる素晴らしいショーでした。以前から水というものには不思議な魅力を感じていたのですが、このショーにインスパイアされ、今回の舞台は「水」をフィーチャーした構成にしようということになったわけです。さっそくテクニカルスタッフの方々をまじえて準備に取りかかりました。幸い技術面をサポートしてくださる方々んも作品のコンセプトを的確に理解していただたき、斬新で面白い見せ方を実現することが可能になりました。オープニングから意表をつくような派手な演出をお見せするつもりですので、皆様には理屈抜きで楽しんでいただけるのではないでしょうか。もちろん、フライングやダイブなどのパフォーマンスもさらにパワーアップしています。公演を重ねるにつれてハードルがどんどん高くなり、肉体的にはかなりきついのですが、やるからにはチャレンジ精神を忘れず、新しいことに挑戦していくつもりです。それが皆様の期待に応える僕らの務めだと思います。その心意気を感じていただければと思います。

 ストーリー展開は、「浦島太郎」や「かぐや姫」の話をふまえています。いずれも昔話でおなじみのファンタジーですが、子ども向けのおとぎ話にとどまるものではなく、人と人との結びつきや様々な心情が込められた味わい深い物語なんです。僕も今回の公演のために改めて読み直し、ストーリーの裏に秘められた内容を知って驚きました。皆様も同じような思いを抱かれるのではないでしょうか。こうした話を通して、「常識や流れのままにいきるのではなく、自分たちが積極的にはたらきかけていくことで、いろいろな変化を生むことができるんだ」というメッセージを伝えていくことができればと思っています。

 そして今回の公演では、大先輩の錦織さんに出演していただくことになりました。以前から、僕は錦織さんの芝居に魅力を感じ、いつの日かぜひ舞台でご一緒したいと思っていましたので、出演していただけることになったと伺い本当に感激しました。一緒に稽古をしていると、やはり偉大さを感じます。たとえば、「おまえの考えはどうなんだ?」と、僕の意見をきちんと聞いた上で、後ろからしっかりサポートする姿勢で接してくださるんです。とてもありがたく、頭の下がる思いがします。でも、そんな錦織さんの心遣いに妙な遠慮をしてはかえって失礼だと思うので、真正面から胸を借りるつもりで思いきってぶつかっていきたいと考えています。それにスタッフの方から聞いたんですが、錦織さんは「滝沢をこの舞台でもうひとまわり大きくしてやりたい」とおっしゃっているそうなんです。その言葉は身にしみてうれしく、光栄に思っていますし、本番でどのように向き合えるか、今から本当に楽しみにしています。

 一月一日の開幕というのは、興行界の常識を打ち破る”革命”です。「新しい年の素晴らしいスタートになったな」と皆様に喜んでいただけるよう、出演者一同、全力でこの新春公演に臨むつもりでおります。ちなみに、約一か月の公演期間中、劇場の中は新しいお正月の空気を絶やさずにいます。朗らかな気分になりたいときは、毎日でもけっこうですから、ぜひ帝国劇場に足をお運びください。」


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