たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

三好春樹『関係障害論』より‐「オムツの中にしていいのよ」

2024年07月10日 20時11分08秒 | 本あれこれ

三好春樹『関係障害論』より-オムツ体験をしてみると

「そのときの感覚を純粋に言いますと、それほど悪くはありません。温かくてフワッーとして、何か懐かしいような、ひょっとしたら癖になりそうな感覚でしたね。しかし、これが尿だということを意識すると、尿辱感といいましょうか、不潔感というのがありました。それさえなくしてしまえば、それほど悪くないという感じでした。今は吸湿性があってサラッとしている紙オムツがあるといいますが、フジサプライというオムツ会社の山田譲さんに言わせると、あれも空気に触れるからサラッとしているので、密閉していたらとてもじゃないらしいです。

 実際に紙オムツを使ってみたことがありますが、あれも変な感じで、寝ているとコンニャクとかゼリーの上にお尻を乗せているような、何ともいえない不快な感覚です。布オムツのようにピタッと冷たくくっつくという感じはないのですが、どちらもどちらだなという感覚です。

 さて、布オムツですが、濡れるとピタッとくっつくし、歩くと摺れるのです。たとえば、Tシャツを着たままシャワーを浴びる感じで、歩くときにまともに歩けません。体をねじると摺れますから、ねじらないようにガニ股で歩くようになります。老人がよくやっていますが、あの気持ちが大変よくわかる気がしました。そのうちにゴムの部分に濡れたものが忍び寄ってきます。これが、痛いというか痒いというか、ついそこに無意識に手がいきますが、ああこれはおしっこだから触ってはいけないと、ぼくらは手をどけますね。だけどこれは、頭がしっかりしているからです。呆け老人だったら当然そこに手がいきます。

 そこで、このおばあさんですが、80歳代ですが、感覚はぼくらと基本的に一緒です。どこも悪くないのに、検査だからといって病院に入って、尻もちをついたからといきなりオムツを当てられて、オムツの中にしなさいと言われても、それは出ないですよね。そこで、ナースコールを鳴らして、「おしっこをしたいのですが」というと、看護婦さんは「あなたはオムツをしているからその中にしていいのよ」と親切に言ってくれたそうです。それでも出ないので、「おしっこに行きたいのですが」とまたナースコールを鳴らしたら、「なんべん言ったらわかるの」と怒られたそうです。

 そこで、しょうがないので意を決してしたそうです。出たからナースコールを鳴らして「出ました」と言うと、「オムツ交換の時間は決まっているから、いちいちナースコールを鳴らしちゃダメよ、待っていなさい」と言われた、それでも気持ち悪いからまた鳴らすと、「わからない人ね」と、親切な看護婦さんだったのでしょうね、オムツ交換の時間を紙に書いて枕元に貼ってくれたのです。枕元に貼ってもみないんですけどね。そして「ナースコールを鳴らしちゃダメよ」と、また言われたそうです。だから、時間まで待っていなくてはならなかった。時には、おしっこが出ているのにご飯がきたりということになるのですが、「1人だけ時間外に替えるとチームワークを乱すことになるから」とかなんとかいって怒られます。こんなチームワークなら乱してもいいと思うのですが、チームワークという名目で低いレベルのケアに統一しようというわけです。」

 

(三好春樹『関係障害論』1997年4月7日初版第1刷発行、2001年5月1日初版第6刷発行、㈱雲母書房、39-40頁より)

 

 

 


岸田首相ら42人が不起訴処分に 自民党政治資金問題めぐり

2024年07月10日 10時11分24秒 | 気になるニュースあれこれ

2024年7月8日日テレNEWS、

岸田首相ら42人が不起訴処分に 自民党政治資金問題めぐり(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース

「自民党の派閥のパーティー券をめぐり、政治資金規正法違反の疑いで刑事告発されていた議員などですでに起訴された人を除く42人について、東京地検特捜部は8日、不起訴処分としました。

特捜部は、自民党のパーティー券をめぐり、派閥側や各議員自身の政治団体の収支報告書にウソの記載をしたなどとして刑事告発されていた議員や秘書などで、すでに起訴された人を除く42人について、8日、不起訴処分にしたと発表しました。

このうち、岸田文雄首相や、二階俊博元幹事長など安倍派、二階派、岸田派、茂木派の議員と元議員あわせて16人について、「嫌疑なし」または「嫌疑不十分」で不起訴処分としました。

また、派閥や各議員の会計責任者など24人については、「起訴猶予」または「嫌疑不十分」、2人については「被疑者死亡」で不起訴処分としました。」

 

 平民はコンビニコーヒーのサイズ違い(110円→180円)で処罰されるのに、特権階級たる裏金議員たちは数千万円単位の金をネコババしても一切お咎めなし。すごいですね、日本。ここまで腐敗しているとはもはや言葉がでません。

 

2024年1月31日読売新聞、

中学校長、セルフ式のコーヒーマシンで支払った以上の量を注いだ疑いで書類送検…県教委が懲戒免職 (msn.com)

「兵庫県教育委員会は30日、コンビニエンスストアのセルフ式のコーヒーマシンで支払った料金以上の量を注いだとして、高砂市立松陽中学の校長(59)を懲戒免職処分とした。

 発表では、校長は昨年12月、高砂市内のコンビニで、110円で購入したレギュラーサイズのコーヒーカップにラージサイズ(180円)分を注いだとして、県警高砂署に窃盗容疑で書類送検された。その後、神戸地検姫路支部は不起訴(起訴猶予)とした。

 昨年6~12月に計7回やったといい、県教委の聞き取りに対し、「最初は間違って入れたが店員から指摘もなく、安い値段で飲めるのでやってしまった」などと話しているという。

 また、顧問を務める野球部の部員に繰り返し暴言を吐いたなどとして、同市立中学の男性教諭(41)を減給10分の1(1か月)の懲戒処分とした。」