たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

またここに来るために生きる

2021年06月03日 00時53分21秒 | 宝塚
 5月28日に初日を迎えた花組『アウグストゥス-尊厳ある者-』『Cool Beast!!』、東京宝塚劇場13時30分公演、不安神経症と闘いながらまた無事に往復することができました。2階16列2,500円。すぐうしろには立ち見の方々がいらっしゃいました。昨年3月雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』千穐楽以来の生演奏。感染症対策でオーケストラボックスの上には黒い幕?が張られていてメンバーのみなさんはほとんど視界に入らないのは残念でした。閉塞感があるであろう中での演奏、大変だと思います、なによりのぜいたくです、ありがとうございます。指揮は芝居、ショー共に踊る指揮者塩田明弘先生、お久しぶりの背中は今日もノリノリでした。それぞれの個性がにじみ出る指揮者の方々の背中をオペラグラスで追いやすいのも2階席後方の醍醐味。芝居で、アントニウス役の瀬戸かずや氏が銀橋で脱ぎ捨てたマントを塩田先生が素早く回収してタクトを振り始めたのと、アントニウスの婚約者役音くり寿ちゃんが銀橋で歌っている時、息継ぎからの歌い始めるタイミングを塩田先生がくり寿ちゃんを振り向いてキューっていう感じでタクトをもった右腕で知らせていたのが、生の醍醐味すぎてたまりませんでした。塩田先生、とっても楽しそう。先生の背中から元気をいただきました。他にも塩田先生、オケボックスと舞台上のジェンヌさんたちとで創り上げている場面は、たくさんあったと思います。全部追うには目が足りなさすぎ。

 とにもかくにも瀬戸かずや氏と華優希ちゃんの卒業公演を劇場で見届けました。あきらさん、フィナーレで娘役さんたちを率いてセンター大階段、パレードで二番手の大羽根、ショーの中詰めでファンへのお礼と別れを告げる歌も用意されていて、演出家の愛とリスペクトを感じました。ずっと応援してきたファンの方々も嬉しいと思います。華優希ちゃん、浄化されたような澄んだ美しさをまとっていて綺麗でした。大人っぽさと可愛らしさのバランスが絶妙。卒業を決めたジェンヌさんたちの美しさはまばゆいですね。千穐楽まで無事にと祈るばかりです。

 細かいことは復習しながらまた思い出していければと思います。整理したいことがありすぎるので少しずつ、少しずつ、いろいろと整理した先にはまだ未来があるのだと、かすかな「ノゾミ」を信じるしかないのだと、またここに来るために生き延びる、自分なんか生きていてもしょうがないとかそんなことは考えない、考えてはいけない、生き延びてまたここに来るのだと心に誓って日比谷をあとにしました。






日比谷シャンテ、花組のステージ衣装展開催中、写真はまた後日。



帝国劇場では『レ・ミゼラブル』公演中、今日はイープラスの貸切でした。一幕終わりの「ワンディモア」がきこえてきました。レミゼのチケットはとっていませんが帝国劇場にもまたきます、そう誓いました。









7年前の冬、寒風吹きすさぶ中をぼろぼろ泣きながら丸の内仲通りを歩いた日から自分は結局自分は立ち直ることができていないのか、そんなことはないのか。



これでもかこれでもかと生きることが苦しい、でもこうして生きていてよかったと思える時間がある、そのために生きる。薔薇色なんかどこにもない、薔薇色ではないとわかっていても、わたしなんかもう終わりだよと思ってもかすかな「ノゾミ」にかけるしかないので、明日は久しぶりに髪を整えて写真を取り直します。エネルギー出すんだよ、自分。あれやこれやの思い出日記は書類出してからまた。



劇場の中に入ったらスタッフの指示にしたがいましょうね。公演を続けるためにマスクをしていても会話はお控えくださいと呼びかけ続けているのだから静かにしましょう。どれだけきこえていないんだか、どうしてやめないのか。おばちゃんたちのおしゃべりパワーが凄まじいのは業務でもうよく知っています。わたしもおばちゃん、というかおばあちゃん、でもあれだけのおしゃべりパワーがどこから出てくるのかよくわかりません。昨年公演が再開された時は舞台上の音が聞こえてくるほどに静かだったというつぶやきをみかけました。万が一のことがあると劇団がどんな批判をあびるかわかりません。ジェンヌさんたちが困るのですよ、ごはんを食べられなくなる人がたくさんいるんですよ、スタッフの指示にしたがいましょう、東京宝塚劇場、そこは本当に残念。



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