たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

落日のドイツと日本、どちらが先に終焉を迎えるのか

2024年02月15日 15時54分36秒 | 気になるニュースあれこれ

XユーザーのSputnik 日本さん: 「「最後の日々を迎えている」 ドイツに不吉な予兆 🇩🇪 ドイツは産業大国としての最後の日々を迎えている。これは米国側からの売り込み合戦、エネルギー危機、中国のドイツ製品に対する需要の低下によって引き起こされた。ブルームバーグが報じた。… https://t.co/LliE1AbXxm」 / X (twitter.com)

「ドイツは産業大国としての最後の日々を迎えている。これは米国側からの売り込み合戦、エネルギー危機、中国のドイツ製品に対する需要の低下によって引き起こされた。ブルームバーグが報じた。

「米国は欧州から離れて大西洋の向こうの国々と競争しようとしている。中国はより手ごわい競争相手になりつつある(中略)最近では大量の安価なロシア産天然ガスの供給停止が一部の生産者に打撃を与えた」

さらに外部要因に加えて、さまざまな分野への投資不足や労働力の高齢化といったドイツ国内の混乱も同国政府の状況を深刻化させている。ドイツ国内では最も古い工場や企業が閉鎖している。

「ドイツはもはや競争力に優れていない」とドイツのリントナー財務相は述べた。

ドイツのハーベック副首相兼経済・気候保護相は先に、ウクライナ支援が原因でドイツの資金が減っていると指摘した。同氏はまた、ロシア産ガスを拒否したことでドイツ経済が競争優位を失ったことを認めた。」

 

2024年2月15日毎日新聞、

GDP591兆4820億円 世界4位に転落 56年ぶりドイツ下回る 23年 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

「内閣府が15日発表した2023年の名目国内総生産(GDP)の速報値は、591兆4820億円だった。ドル換算は4兆2106億ドルとなり、ドイツの4兆4561億ドルを下回って日本は世界4位に転落した。55年前の1968年以降、日本は名目GDPの実額でドイツ(当時は西ドイツ)を上回っていた。

 日本は長らく、資本主義国としては米国に続く「世界第2位の経済大国」だったが、90年代以降は低迷が続き、中国の台頭を受けて10年にその座を明け渡した。

日本とドイツのGDPは00年代には約2・5倍の開きがあったが、ドイツが欧州の経済統合を経て着実に成長する一方、日本はデフレと長期低迷から抜け出せていない。記録的な円安となった23年はドル換算のGDPが縮小したことがダメ押しになり、半世紀ぶりの逆転となった。

 円相場が円高に転じれば、24年に日独が再逆転するとの見方もあるが、日本は人口減少に加え、生産性の向上でも苦戦しており、国際通貨基金(IMF)は当面、ドイツが日本を上回り、26年にはインドが日本を抜き去ると予測している。」

 

敗戦国でアメリカ寄りでロシアの天然ガスを受け入れないドイツと日本は同じ穴の狢ということのよう。終焉の日を迎えるのは日本が先かドイツが先か。ウクライナにすでに1兆円?プレゼントとし、2月19日のウクライナ復興支援会議でウクライナ人の年金を支払う約束をさせられると言われている日本の方が上をいっているのか。

 


花組『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』-東京宝塚劇場9月5日

2024年02月15日 00時54分11秒 | 宝塚

1996年雪組『ラ・ジュネス』より-「ボレロ」

2023年9月5日(火)18時~、東京宝塚劇場B席

  花組『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』

 杖使いながら無事に観劇。記憶が新鮮なうちに書くことができませんでしたが、頭を空っぽにして楽しめる二本立てでした。トップコンビが退団を発表したあとの東京公演、わたしは見納めになるであろうと思いながら観劇しました。公演デザートもいただきました。
 
 オケピットの上の謎の蓋(と指揮者もオーケストラの方々もつぶやかれています)がなくなり、生演奏がダイレクトに響いてきました。こっちゃんが『1789バスティーユの恋人たち』のナウオンステージで蓋がなくなったことを喜んでいますが、謎の蓋、こんなにも舞台、客席とオケピットを隔てていたのだとわかりました。当たり前のように聴いていたつもりの音色がこれほどに力強いものだったのかと認識した次第。3,500円のチケット代でありがたいかぎり。泉まいらくん、お芝居には元気に出ていたのでこのあと全日程休演となり心配でした。はとバスのガイドで中学生の修学旅行が入っていました。少子化で二クラスでしょうか。先生は素顔、生徒たちは素顔だったりマスク顔だったり。はとバスのお姉さん3人ガッツリマスク。せっかくの笑顔がみえません。学生団体、批判の声もみかけますがこの中から舞台の仕事をしたいという子が現れるかもしれません。生産人口減少で宝塚も東宝も確実に人材は減るわけで限られたパイの中で優秀な人材の取り合いになります。興味を持ってもらう機会はとても大切だと思います。
 
 
 
プログラムの購入は我慢したのでTCA PRESS2023年9月号より、
 
「七夕の日に幕を開けた花組宝塚大劇場公演は、久方ぶりの日本物作品とネオ・ロマンチック・レビューの二本立てで賑わった。
 
 チョンパと共に、色鮮やかな和傘の華が舞台に咲き揃ったのは、『鴛鴦歌合戦』。1939年公開の時代劇オペレッタ映画に様々なエピソードを加えた宝塚オリジナル傑作だ。
 
 柚希光が扮したのは、長屋住まいの浪人・礼三郎。木刀削りをしながら気楽につましい暮らしを他の印出る。貧乏暮らしを嘆く隣家のお春に「世の中って、そういうもんさ」となだめる達観したところと、時折見せる翳りが女性たちの心をくすぐる。
 
 そのお春には、星風まどか。傘張り職人の父親と暮らす娘で、勝気でさっぱりとした性格だが、礼三郎への好意だけは素直に告げられずにいる。花咲藩・藩主の丹波守に、永久輝せあ。藩の財政難には目もくれず骨董集めにうつつを抜かす能天気な若殿だ。その弟・秀千代には、聖乃あすかが配された。
 
 礼三郎をめぐる恋の鞘当て、花咲藩の重宝「鴛鴦の香合」の行方捜しなどが、数々の明るい歌と共に煌びやかにドタバタとコミカルに繰り広げられる。終盤に礼三郎が放つキラリと光る真実の言葉、すかさず行動に移すお春の一本気に、微笑ましく温かな気持ちになることであろう。
 
 ”MIRAGE”を大いなる夢と捉えてつづるロマンチック・レビューシリーズ22作目の『GRAND MIRAGE』。男役は雄々しく凛々しく、娘役は可憐に美しくを極めたレビューは、淡く優しい色調の衣装で主題歌を歌い継ぐプロローグで幕を開ける。
 
 次章では、探検隊から外れ、砂漠をさまよう中尉が美しい乙女と踊る幻影の世界を。続いてヴェニスの宮殿風のセットの中、カンツォーネが快活に展開。中詰はラテン「シボネー・コンチェルト」。花組生が勢揃いで華やかに烈しく歌い踊った。愛を求めて彷徨う男たちを描いたシーンに続き、ボレロの調べで踊る情熱的で荘厳な3組のデュエットダンス。故・羽山紀代美氏の振付が再現された。そして、フィナーレは永久輝が歌う花組ゆかりの曲「♪So in Love」に乗せ、純白の衣裳に身を包んだ柚香&星風の格調高く麗しいデュエットダンスが披露された。」
 
『鴛鴦歌合戦』
 
 二階席後方、お芝居のワチャワチャしている時のフォーメーションがよくみえました。ごちゃごちゃ入り乱れているようでそれぞれの位置が決まっていてきれに動いているんだなあと。れいちゃん、トップスターとして安定の域、清々しい貧乏侍がよく似合っていました。まどかちゃん、『うたかたの恋』に続いて可愛いお尻を客席に向けていました。ちぇっ!が何回あったでしょうか、可愛すぎました。トップ娘役として貫禄の域なのにいつまでも新鮮な感、毎回新しいまどかちゃんと出会っているような感覚をもてます。花ちゃんのようになっていくのかなとも思っていましたがトップ娘役10年続けるということはもうないのでしょう。ひとこちゃんの能天気な殿様ぶりが絶妙、「丸みのある~」可愛かったですね。あすかちゃんが付き人と一緒にオケピットから顔を覗かせ銀橋に登場するところ、退団した春妃うららちゃんのあてがき?うらら姫もとてつもなく可愛くて最後に花でした。(星之あんりちゃんの妹だとインスタで知りびっくり)。骨董道楽の、まどかちゃんのお父さんを演じた和海しょうさん、骨董屋の航琉ひびきさんが男役集大成として渋い役どころでした。この公演のあと副組長となった紫門ゆりあさんも舞台を締めていました。京美沙さん、出番はわずかでしたがさすがの存在感。泉まいらクンが芝居では元気に出ていたのがこのあと全休演となり心配しました。
 
 誰も死なない、まるっと大団円の楽しいひとときでした。みなさまが着こなす着物と舞台に並ぶ傘の色目が華やかな日本物。光ちゃんをトップにかなりいい感じで組がまとまっていると感じる舞台でした。
 
 
『GRAND MIRAGE』
 
 テーマソングはちょっと苦手かもしれませんが宝塚らしい美しいショーでした。なによりも羽山紀代美さんがゆきちゃんと雪組のために振り付けた『ラ・ジュネス』のボレロの場面が再現されたのは胸あつでした。ゆきちゃんと花ちゃんが着用した衣装で踊るトップコンビのデュエットダンス、涙でした。
 
 カンツォーネの場面で一ノ瀬航希くんがまどかちゃんを肩に乗せて登場した時は心の中でぶっ飛びました。乗ってるまどかちゃん、綺麗に足をそろえて流して重心をさがしておそらく相当な腹筋で維持しながらキラキラの笑顔。乗せている方もどちらも命がけでしょう。これを大劇場で一公演もトラブルなくやり通してきたのかと思うと、タカラジェンヌ凄すぎと感嘆しました。まどかちゃんが締まった腹筋を出す衣装は初めてだったかな。可愛かったですね、どの場面も可愛いですが特に可愛さがよりひきたっていました。全編見どころですが、光ちゃんの砂漠をさまよう中尉を演じた場面も特に素敵でした。帽子
の耳当てが実際砂漠の砂から守るためにデザインされているものというナウオンステージでの話。現実と夢の間の幻想的な仕上がりになっていたと思います。
 
 かなりの時差でようやく備忘録、思い出し日記でした。