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たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『FLYING SAPA-フライング サパー』-初日の幕が無事におりました

2020年08月01日 22時52分53秒 | 宝塚
2020年6月30日:宙組『FLYING SAPA-フライング サパー』_上演決定
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/b7600bb86294a60ea0f6d52222d9fb7f

 無事に幕があくのではなく、無事に幕がおりてこそ舞台、本日梅田芸術劇場で開幕した『FLYING SAPA-フライング サパー』、ウエクミ先生が宝塚らしくて宝塚らしくない、また新しい世界観をつくったのかな。わたしが遠くなった梅田に遠征できるはずもなく、観劇された方のツィーターで知ったことですが、公演プログラムには今のわたしたちは公演が中止になる前のわたしたちではないといった内容のことが書かれているとか。

 3月の連休中だったかな、ライブビューイング中止を知らせるメールがぴあから配信されたときはただただ涙しかありませんでした。4カ月おくれでの上演、カーテンコールで真風涼帆さんの挨拶をききながら、キキちゃん(芹香斗亜さん)が今までみたことがないぐらいに涙を流していて、いつものようにキキちゃんの笑顔を求めてキキちゃんをふりかえった真風さんも涙、涙になって、お互いにつつきあいながら泣いていたとか。

 稽古をかさね、初日が近くなってからの中止決定、いつ再開できるかわからない、いつ再開してもいいよう常に準備しつつ、不安とかいろんな思いを抱えながら、自粛期間をFLYING SAPA-フライング サパー』と共に過ごしてきたんですよね。残念ながらリアルタイムでは知らないのですが新人公演時代を星組で過ごしたまかきき(紅ゆずるさんのメモリアルブックにはぽやっぽやっの二人の姿が)。2人にしかわからない信頼関係があるのだろうなと想像します。昨年11月30日の宝塚大劇場『エルハポン』『アクアヴィーテ』、阪急交通社貸切公演で挨拶したときは漫才コンビだった2人。最強のワンツー。

 2人のコンビ感がたまらない2019年宙組『オーシャンズ11』、オンデマンド配信されたので嚙みしめ直したいです。


 
宝塚大劇場、東京宝塚劇場、そして外部の三ヶ所で宝塚が公演している。当たり前みたいだった世界のなんと尊いことか。無事に公演が続いていきますように・・・。

イギリスへの旅の思い出-成田空港⇒ソウル⇒ロンドン

2020年08月01日 17時00分02秒 | イギリスへの旅
2014年4月9日:旅の思い出 _ 小説「嵐が丘」の舞台
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/a4c1cfa8af1cedb3865f60d04588685a


 28年前のイギリスへの一人旅のことも、ようやく少しずつ書いていってみようと思います。歳月が流れて自分、少しは成長できたのか、まだきびしい人生になるとは知らなかったころ・・・。

 ユースホステルを使って国内の一人旅をよくしていたわたしは、東京都のユースホステル協会で往復の航空券と到着日のヒースローホテルだけを予約して旅にでました。







「1992年5月12日(火)

 ソウルを経由してロンドンまで17時間ほど、さすがに長い、こたえる、力が抜けてしまいそうだ。ヒースロー空港につけばほんとにひとりでなんとかしなければならないのだから、きっとファイトがわいてくることだろう。緊張しても疲れるばかりなのでぽわあんとなんとく日本を旅立った。
時計は日本時間の8時15分。
外は明るい、ヨーロッパは昼下がりだ。
結局両親には知らせなまま来てしまった。もう葉書がついているだろう。電話をとおしても伝わってくる実家の雰囲気は殺伐としているようだ。
胸が痛む。両親に対してなにもしてあげられないわたし、自分のことしか考えられな状況から抜け出せない。
ひとりで暮らしているのだからもちろん現実的なことがいっぱいまとわりついているのだが、いつも現実とはひとつ次元がちがう、夢と交錯した世界にいるような気がする。

一昨日だったか突然〇〇ちゃんからTELがあった。高校(女子高)の同窓パーティーの話だっがもちろんいけやしない。たちまち現実だった。☆☆さんも含め、明らかに彼女たちとはすっかり世界を違うことを痛感。いやもともと違ってはいたのだろうが、彼女らは結婚して子どもを生み、わたしは上京してひとり暮らし、女性にとっては境目であった年齢で、くっきりと道が分かれしまった。それでわたしがキャリアを積んでいれば様になるのだが、いっこうに中途半端な状態から抜け出せないのだから、格好悪い話だ。
でもひとりもいいもんだなと思うこともこの頃ある。目にはみえないがプラスになったと思われることはたくさんある。彼女らにとっては当たり前だった話がわたしには当たり前でなかった。つまり結婚云々なのだが、結婚云々を話さなくても人と話ができるのが嬉しくて、わたしには自然なことだ。
2〇歳と2カ月、いけないのかもしれない、このままでは-。
自問自答の日々は続く。
いや、人それぞれの生き方がある。
今いちばん気持ちが向いている方向に歩いていけばいいじゃないか。
書きたいことをいつ書けるのかわからない。本を読むだけでもずいぶんと時間がかかりそうだ。さほどのものが書けるとも思えないし、だいいちあの部屋でモノが書けるのだろうか、うーん、もうちょっと進めてみよう。ほんとうに現実になることなどあり得ないことばかりを思ってしまい、あまりにもバカバカしくて我ながらあきれ、とても人になどいえやしない。
もしこの旅を無事に終えることができたら大きな自信につながるだろう。しばしせまい世界を忘れて楽しもう、楽しもう。

  日本時間、8時45分

ほんとうにひとり来てしまったロンドン。ウォー!! まわりは英語だらけ。
ここにたどり着くまでウロウロしたけど今のところなんとかなっている。
なんとなくかんたんな英語ならわかる。少しばかり嬉しい気持ち。
ここのホテルは場違いだったかな。
明日はホテル探しからだ。
起きてから考えることにしよう。
もういい加減に眠い。
なんと長い一日だったことか。
なにからなにまでわからないことだらけでやっぱり疲れているようだ。
おやすみなさい」

 ヒースロー空港に到着したあと、どうやってホテルまでたどり着いたんでしょうね、もはや記憶がよみがえってきません。自覚なかったですが、30年あまり前の自分、郷里エリアになじめないものをものすごく感じていたということでした。

 ロンドン市内、美術館の入場は無料でした。トラファルガー広場を歩いていてぶらりと入ったのはロンドン・ナショナルギャラリーでした。この頃の自分に絵の深さはわからなかったし、ほとんどなにも知りませんでした。宗教画をたくさんみた記憶がおぼろげにあります。28年の歳月を経て、先日日本で再会し、ようやく深さを感じたのでした。