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たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『いわさきちひろ・おはなしえほん夏』より_「はじめてのなつやすみ」

2020年07月03日 22時56分51秒 | いわさきちひろさん
「「うまれて はじめての なつやすみなんだぞ。」

ゆうたは、うみに むかって むねを はります。

「くすくす、くすくす、くすくす・・・。」

「じゃあ、きょねんの なつは、うまれてなかったの?」

「うまれてたよ。でも ぼく、ことし 1ねんせいに なったんだ。だから、はじめての なつやすみ。」

「はじめてって、すてきな ことよね。」

 なみが、また うれしそうに わらいます。

「すてきで きもちが いい ことだよ。 なにもかも あたらしんだもの。あたらしい なつやすみ、あたらしい すいえいパンツ、あたらしい ぼうし。」

「あかい ぼうしね。ゆうやけいろね。」

「はじめての なつやすみに よく にあう ぼうしね。」

 くすくす、くすくす、くすくす・・・。

 なみは、ますます うれしそうに わらって、ゆうたの あしを くすぐりました。

うみに はいると、なみは、ざっぷん、ざっぷん、とっぷん、ちゃぽんと ゆれました。つめたくて、いい きもちです。

「あ、みきちゃん・・・。」

 なみうちぎわに たって いるのは、きょうしつで、となりの せきに すわって いる おんなのこです。

「おいでよ、みきちゃん。いっしょに およごうよ。」

 ゆうたが さそっても、みきちゃんは しょんぼりして います。

「どう したの? はじめての なつやすみなのに、うれしく ないの?」

「だって・・・。」

 みきちゃんは、 したを むいて いいました。

「わたしの ぼうし、きいろいんだもの。あかい くつと おそろいの、あたらしい ぼうしが ほしかったのに・・・。」

「とりかえっこしようよ。みきちゃんの ぼうしと ぼくの ぼうし。」

 ゆうたが あかい ぼうしを もって くると、みきちゃんは めを まるく しました。

「わたしが ほしかった ぼうしよ。ほんとに とりかえっこしてくれるの?」

「うん。ぼく、きいろい ぼうしの ほうが すきだもの。」

 みきちゃんの ぼうしは、ひまわりの きいろです。

「かぶって ごらんよ。」

 ゆうたは、あかい ぼうしを みきちゃんの あたまに のせました。

「ゆうたくんの においが する。それから、うみの においも。」

 みきちゃんは、ありがとうと いって、うれしそうに わらいました。

 あかい ぼうしの みきちゃんと、きいろい ぼうしの ゆうたは ちからを あわせて、おおきな すなやまを つくりました。

 うまれて はじめて、ふたりで つくった すなやまでした。

 あかい ぼうしを かぶった みきちゃんは、すてきな おんなのひとに なったみたいでし。」



 はじめて海をみたのは小学校低学年の頃だったでしょうか、波が不思議でした。夏休みだったかどうかわかりませんが、父親の運転する車に乗り家族5人で出かけたのだろうと思います。亡くなった母親も、母親に似た私も乗り物酔いがひどい体質で、車でお出かけ、近くても遠くても大変でした。(統合失調症を発症してからの母はそのことも妄想につながってしまいました。)この時買ってもらった貝殻の置物、長らく家の床の間に飾られていましたがしばらく前にお別れ、家族が幸せなものだと信じて疑ったことなどなかった頃の幸せの記憶は心の引き出しへ・・・。

 無事に引っ越しは終わりました。来週また面接の連絡、ハードだとわかっていても、お給料安いとわかっていても進んでいくしかないです。

今日をのりきれば・・・

2020年07月03日 10時19分25秒 | 日記
 昨日は荷造りと家からの荷物だしの疲れがとれぬまま、久しぶりに歩きかなり体が疲れていました。田舎生活の2-3カ月分ぐらいを一日で歩きとおした感じです。一昨年の訪問の時などこれぐらいの坂、これぐらいの距離、よく歩いていました。さらに遠ざかったままでいたら、こうして戻ることはもう無理だったかもしれません。やらなければならないことが多すぎてひとつひとつがすごくきついです。ひとつひとつクリアしてきました。これ以上年をとって同じことをするのはもう無理だったかもなあ。スパで大きなお風呂に入って疲労度を実感、足腰ガタガタです。

 今日の夕方荷物の搬入、洗濯機と電子レンジをはじめてネットで注文してみました。今日配送予定。冷蔵庫は明後日ぐらいかな、今までお店で選んで買ってきたのでどうなるのか、どきどきです。まだガスレンジないし、エアコンついていないのですが扇風機とサーキュレーターでは夏を乗り切ることはできないですね。

 街とシンボルとなるタワーがみえる部屋。築49年、耐震工事はこれからとのこと。千葉沖地震が続いているのも心配ですが、今どこでなにをしていてもみんな不安。これからくる、みえない不安に巻かれていても仕方ないです。

 まだ郵便物を確認する余裕がないですが来週は面接、これでわずかでも収入を確保できる道がみつけられなかったらどうしようもないですね。書類の準備をせねばですがその前に午後荷物をもってバスに乗り、てくてく、てくてくと部屋へ移動。シーリングライトはまだないですがクリップライト買ったし、非常用のガスコンロがあるのでお布団広げられればなんとか落ち着けるかな。今日一日がんばれ、自分・・・。お昼までスパにいられるのでそれまでゆっくり、慣れないベッドで疲れているのになかなか寝つけず、結局マットレスで7時間熟睡、朝食にかろうじて間に合いました。

 昨日はかなり疲れていたし時間もなかったので、ぐだぐだなブログになってました。落ち着いたら観劇録や旅日記なども綴っていきたいです。

 イケメン三人衆のルドルフ写真集、1229円の値がつきました。他は大切にしてきた本も一円単位、十円単位、それでも値がついて必要な人のもとに回るならまた少しずつ整理して手放していこうと思います。

 外の暑さと冷房効きすぎの差が体にこたえる夏の始まり、水道水に強い薬の匂いを舌触りを感じるのはコロナなのかな、コロナとの共生生活、いろいろと慣れないです。少しずつ、少しずつ、ふんばるのだよ、自分・・・。