65オヤジのスタイルブック

台頭するナショナリズムとグローバリズムの復活

今回のコラムは、現在の起こっているナショナリズムを国家中心主義、また差別的人間主義と捉え、グローバリズムを国家相互理解主義、平等的人間主義と捉えています。

トランプ政権誕生から、ナショナリズムが台頭し一部の国でも、それを指示する傾向が強くなってきています。トランプ支持者の中には、Qという実態のない悪の存在を煽ることで、トランプ大統領を救世主のように崇め、反トランプを攻撃しユダヤ教会銃撃事件が起こるなど、その影響は、一般市民にまで波及しています。

先日も、ブラジルで軍人出身のボルソナロ氏が大統領が誕生、貧困層やLGBT、さらに女性差別など、その発言は露骨です。サッカー好きの僕にとって、アメリカのような事態が起これば、サッカー王国ブラジルの危機にもつながるように思います。

現在のナショナリズムは、単一的な民族主義や差別主義に起因する場合が多く、思想信条に共通するもの以外は排除する傾向があると思います。また、自国の利益を優先しすることで、国家の安泰を図りろうとするあまり、地球規模の問題には耳を傾けない利己主義的な傾向ももっています。こうした考え方は、攻撃する相手を常に作ることで存在るのではないでしょうか。

僕が思うグローバリズムは、国家間の相互理解を前提に、他国の思想、文化を認め、自らの文化と共に享受する人間主義に根差したものです。

グローバリズムは、理想主義的傾向があり時間を有します。しかしながら冷戦後に、その潮流は現実に近づいていました。それが、ゴルバチョフとレーガンとの間で交わされたINF中距離核ミサイル全廃条約です。この歴史的な条約をトランプ大統領は離脱しようとしています。このことは、東西冷戦以上脅威だと思います。

日本は、国連の進める核兵器禁止条約に参加していない現在、国際的な安全保障の環境を無視していると批判するアメリカの立場と実効性に乏しく、国際社会の分断を深めるとの主張から、被爆国でありながら、核の抑止力の強化に加担する結果となりかねません。

先ずは、核保有国が連帯して、トランプ政権の離脱を阻止してほしいものです。国家は誰のためにあるか、平等に国民のためにあることを願って、地球市民の一人としてグローバリズムの復活を望みます。


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