小牧城から程近い場所にあるメナード美術館。企業が基となる美術館としてはコンパクトな美術館ですが、内外の美術作品をジャンルの垣根を超えた幅広いコレクションとして、アート通の人には有名な美術館です。また、地域交流に力を入れており近隣地域への宣伝活動や美術教育の啓蒙活動なども積極的で、地域に愛されています。
今回は、年の初めの企画展として、所蔵品による「和のかたち―絵画・書・工芸」展覧会が開催中です。
近代現代の日本画家の梅、椿、桜、牡丹などの春を彩る作品がずらりと並び、優美な世界を展開、また、今回の目玉と言うべき、俵屋宗達の伊勢物語・隅田川や北斎の娘、葛飾応為の夜桜美人図などの江戸絵画、藤原行成、定信、本阿弥光悦の和歌や烏丸光広の三十六歌仙色紙貼合屏風などの書作品に、祝いの紅白色をテーマに展開された工芸、陶芸、絵画作品など、様々な角度で和のかたちを、今の季節に合わせて展示されています。
異常気象で季節の移ろいを普段とは違う昨今、日本の四季を改めて目出てみてはどうでしょう。きっと新春の移ろいを感じていただけると思います。