このシートは、公民権運動の引き金となった白人に座席を譲るのを拒否した女史の席の位置に全車設けられた。実に粋な演出だ。そして、記憶として残していくにはすばらしいアイデアだと感じた。
夜は、教育テレビの世界の美術館と題した番組で「ボストン美術館」が取り上げられていた。ボストン美術館は、市民の寄付によって建設されたそうだ。金額にかかわらずすべての寄付者は名簿として保存されている。文化都市としてのボストンは、こうして市民の手によって作られた。
姉妹提携の名古屋ボストン美術館は、現在危機的状況にある。施設の狭さと立地条件なども問題だと思うが、目玉の展示が少なく提携にいささか疑問を感じる。
もとは、経済人によって企画された美術館だから、市民によるボストンとは考えに違いが出てきても不思議ではない。
先に市民レベルの交流を図っていれば、違ったものが生まれたように思う。
○12月10日に海外ドラマ「ローザ・パークス物語」が放映されます。これは必見!自由を学びましょう。
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