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65オヤジのスタイルブック

若冲と蕪村展・ミホミュージアム

サントリー美術館から巡回から開催中のMIHO MUSEUMでの若冲と蕪村展を鑑賞。

サントリー美術館での観賞が多数の鑑賞者でにぎわい、ゆっくりと観れなかったので愛知から比較的近い今回の会場で再観覧しました。

当館は、信楽の里からほど近い山の頂きの中にある美術館で冬の時期は完全休館となります。設計ルーブルのガラスのピラミッドやワシントンナショナルギャラリーを手掛けたI・Mペイが手掛がけ桃源郷をイメージした建築は世界的に有名です。

また、金沢の旧家で発見された象と鯨図屏風は、当館所蔵の品で他にも若冲作品を多数所蔵しています。特に象と鯨図屏風は、普段は公開されないので31日までの展観は貴重な展観です。

とは言え、若冲人気は衰えるこなく、ここでも多数の来場者で賑わっていました。ただ、広い空間を生かした展示で、サントリー美術館よりもゆっくり鑑賞できました。また、今回の鑑賞で、同い年の画家である与謝蕪村の素晴らしさも再認識できました。特に晩年の雅号「謝寅・しゃいん」の作品は特筆すべきもので、今回の幻の水墨画「蜀桟道図(しょくさんどうず)」は、中国の南宗画風の傑作で、その細微な筆致に目を奪われました。

江戸時代の優れた俳人でもあった蕪村と画家として生涯を全うした若冲。二人の天才画家の作品が同じ会場に並ぶと、同じ時代に生き、京都の居を構えながら、共通の知人がいながら、交流の足跡がない、異なる人生を歩んだ二人が絵で交わり観る人を触発する大きな力を感じる貴重な展覧会だとつくづく感じます。

自然の景観と20世紀を代表する建築と江戸の二人の天才絵師の作品を楽しめる贅沢な時間を味わってほしいです。


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