
先日の安曇野紀行から、茶々丸オヤジの専門分野、安曇野の素敵なアートスポットを紹介します。
今回は、森の古径の奥に静かに佇んでいる小さな美術館「安曇野ジャンセン美術館」です。
ジャン・ジャンセンは、アルメニア出身でフランスで活躍の洋画家です。
安曇野ジャンセン美術館は、世界で初めて専門美術館として93年にオープン。収蔵作品700点余りのうち約80点を順次公開しています。
彼の描く対象は、決して華やかなものではなく、バレリーナの人気作品でも舞台で喝采を浴びる姿ではなく厳しいレッスンの緊張感からとかれる一瞬の開放感を描いてます。
また、貧しい生活の中でたくましく生きる人々の姿や厳しい環境の中で根を下ろす山野草など、生と死を見つめながら、その本質を決して華美に主張せず描ききっています。そんな、崇高で静謐な時間が暗い展示室の壁と作品を照らす光の中に感じ取ることができました。