人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

ぬいぐるみとあんしん

2007-09-17 04:03:44 | 出来事
先日「ぬいぐるみ病院」というものに参加しました。幼稚園に行って、園児がぬいぐるみをつれてきて、それを医師や看護師の役をする医学生が診断しながら、園児に色々と教えていくプログラムです。

かるてはすべてひらがなでかきます。ぬいぐるみは熱を出したり怪我してたりします。そして園児はそのぬいぐるみの親として、3日間ほど看病するなどの課題を課されます。

個人差はありますが、園児でも実はかなりの知識があります。平熱が何度か、聴診器とは何か、なんで手洗いが必要なのか、などなど。そしてマセた子、シャイな子はいても、ニート候補になりそうなやる気のない子はいませんでした。そんなことに安心している自分がおかしく思えましたが。

ということは、「ニート特性」は小中高で育つものでしょうか。親の過保護か?逆に過剰な期待か?豊かな国のせいか?ゲームやマンガか?仲間の問題か?

人間は常に変わる環境と自己とともに生きていますが、現代では何もしなくても現状維持ができてしまいます。生物としては、実はニートになるほうが自然なのかもしれません。

思うに、ニートになるのは多くの場合、夢や野望がないからではなく、世間が怖いからでもなく、偏った知恵を身に付けてしまったからです。「理屈ではなく頑張れる」ということがバカにみたいに思えてしまい、「こっちの方が人生トクじゃねぇ?」と思えてしまうのではないでしょうか。そこから「面倒くさい」「うざい」「飽きた」という気持ちに繋がっていくのかもしれません。

今の10代に必要なのは協調性や忍耐力だけではありません。「理屈じゃないんだ感」というか、「とりあえずやってみるか感」というか、「習うより慣れろ感」が必要なのかもしれません。

園児のように、理由がなくはしゃげて熱くなれるような人で溢れる国が作れたら、などと夢を見てしまう今日この頃です。

1 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-09-22 18:03:57
最近自分に熱中できるものが不足していることに気がつきました。中学、高校と楽しくなかったので、人に対する諦めと不信感が完全に消えません。
人から素直だといわれるとうれしいですが、それが、度を過ぎて誰かを傷つけることもしばしばです。
もっと強くなりたい。変な先読み思考をやめる自分になりたい。


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