デブで見た目だらしなくて、酒ばっかり飲んでそうで、言うこと聞かなそうで、いびきがうるさそう・・・。
こんなひどいことを人に直接言えるわけはありませんし、それはマナー違反どころか幼稚園児並みの幼稚な行為です。しかし医療従事者は、このように考えなければならないことが多いのです。救命救急部のように、迅速に診断を下して治療に移らなくてはならない場合は特にそうです。
上記の例であれば、肥満(+)、不潔感(+)という所見を基に「お酒は一日どれぐらい飲んでますか?」などと問診をし、「アルコール依存症かも、睡眠時無呼吸症候群かも、処方どおり薬を飲んでないかも」と推察したうえで診察や検査を進めます。
世界中で同じことがされていて、これは患者さんのためになることなので仕方がありません。しかし、このような先入観や偏見で物事を進めるのは医療だけなのではないでしょうか。もちろん、「服、切りますね」「チクッとしますよ」の一言で大バサミで服を切ったり太い針を人様に刺したりするのも救急現場でのみ許されることでしょう。
このような環境に長く置かれると、それが普通ではないことを理解していても、世間でもある程度の先入観や勝手な行為が許されると思ってしまいそうです。
高率のところから攻める医学に対して、商品開発、治験、コンサルティング業などでは先入観にとらわれずあらゆる可能性を考えなければなりません。警察官や裁判官が「あの人はワルそうだからきっと犯人だ」などと考えていたら最悪です。ある意味、先入観を武器としていいのは医療者の特権です。
だから、それを用いる場面をしっかり考える必要があると思います。
日常ではしっかりと先入観を捨て、人間そのものを多面的にみることが必要ですよね。病院外で「デブで見た目だらしなくて、酒ばっかり飲んでそうで、言うこと聞かなそうで、いびきがうるさそう・・・。」と考えるべきではないことは当然のこと、この表現で「男性かな」と考えることすら男女差別で、偏見かもしれません。
病院では可能性が高い、または重大な疾患から疑う医療を行いながらも、世間に一歩出れば広い視野であらゆる可能性を考えれるようになりたいと思います。2年後、5年後、10年後でも、このような線引きがしっかりできるままでいれれば、と思います。
こんなひどいことを人に直接言えるわけはありませんし、それはマナー違反どころか幼稚園児並みの幼稚な行為です。しかし医療従事者は、このように考えなければならないことが多いのです。救命救急部のように、迅速に診断を下して治療に移らなくてはならない場合は特にそうです。
上記の例であれば、肥満(+)、不潔感(+)という所見を基に「お酒は一日どれぐらい飲んでますか?」などと問診をし、「アルコール依存症かも、睡眠時無呼吸症候群かも、処方どおり薬を飲んでないかも」と推察したうえで診察や検査を進めます。
世界中で同じことがされていて、これは患者さんのためになることなので仕方がありません。しかし、このような先入観や偏見で物事を進めるのは医療だけなのではないでしょうか。もちろん、「服、切りますね」「チクッとしますよ」の一言で大バサミで服を切ったり太い針を人様に刺したりするのも救急現場でのみ許されることでしょう。
このような環境に長く置かれると、それが普通ではないことを理解していても、世間でもある程度の先入観や勝手な行為が許されると思ってしまいそうです。
高率のところから攻める医学に対して、商品開発、治験、コンサルティング業などでは先入観にとらわれずあらゆる可能性を考えなければなりません。警察官や裁判官が「あの人はワルそうだからきっと犯人だ」などと考えていたら最悪です。ある意味、先入観を武器としていいのは医療者の特権です。
だから、それを用いる場面をしっかり考える必要があると思います。
日常ではしっかりと先入観を捨て、人間そのものを多面的にみることが必要ですよね。病院外で「デブで見た目だらしなくて、酒ばっかり飲んでそうで、言うこと聞かなそうで、いびきがうるさそう・・・。」と考えるべきではないことは当然のこと、この表現で「男性かな」と考えることすら男女差別で、偏見かもしれません。
病院では可能性が高い、または重大な疾患から疑う医療を行いながらも、世間に一歩出れば広い視野であらゆる可能性を考えれるようになりたいと思います。2年後、5年後、10年後でも、このような線引きがしっかりできるままでいれれば、と思います。