人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

私が(ほんとうに)愛した数式

2007-05-22 00:10:26 | 人生論・閃き
実は2週間ほど前にこのブログの3周年を迎えました。色々書いたと思いますが、なぜか私の人生論の根本にある数式について書いていなかったように思えます。

「博士の愛した数式」を見なくても、高校でe(πi)=-1と教わったときに密かに感動を覚えた人は多かったのではないでしょうか。そんな一人である私なりの、「愛する数式」のご紹介です。

私が子供の頃に「住んでいた」世界では、

y = ax + c

という数式が成り立っていました。
a=努力、c=才能、です。
x=時間、とりあえず年齢と考えていました。

努力で才能に勝てますが、才能がある人に努力されたら才能がない人は勝てません。なんだか筋がとおっているような気がしていました。

中1あたりで代数方程式を学ぶと、昔から思っていたのはこういうことなのだ、こう表したかったのだ、と思ってとても嬉しかった記憶があります。変わった子供ですいません。数学の無限の可能性を感じ、数学が大好きでした。大学で金融をやらなかったら、数学者になりたいと思うぐらいでした。

その後色々と考えました。xを二乗にした方が実態に即しているのではないか、cには範囲があるのか、xは年齢なのか、起きている時間なのか、など色々と考えました。すべてが円を描くe(πi)=-1ではなく、無限に届く唯一無二の数式・・・自分が納得できるものがあるはずだと思いました。

結局有る程度結論に至ったのは、大学卒業後でした。

y = a(x)^b + c + d

dという「偶然」もしくは「説明できないもの」を加えました。(エラーではないのでeと言う文字を使わなくて済んで、勝手に喜んでいました。)

では、努力がどれだけ実るかという最重要ともいえる変数、bとは何か。このようなものがあると思っても、実際言葉にするのは難しく感じました。人によって異なるものかもしれません。

しかし、あえて言うなら、「次元」です。私にとっては物事を見る「視点」、触れた「世界」の数です。A級の努力は当然必要ですが、bをひとつでも増やすのが成長への近い道と考えます。そこで、bを増やすことが私の生涯の目標とも言えるでしょう。

これで一旦満足したと思うと、更に疑問の嵐が生まれました。強かった疑問は3点あります。

①次元を探す意欲・能力・才能なども指数とすべきではないか
②次元同士の相乗効果はないのか
③すべての変数(とりあえずcは定数と考える)は時の経過とともに変化する可能性はあるが、一生涯をプロットすることはできないのか(→微積が必要)

特に②は、存在するという前提で歩む道をまで変えてしまっているんで、なんとか織り込みたいと思いました。

では変数が500ある数式を作ればいいのか、というとそうでもありません。複雑すぎて意味がなくなります。

そこで、変数を逆に減らすことにしました。
現状の「愛する数式」はこれです。

y = ax^b^a

ここまできたら才能も偶然も無意味。神を信じないとか恩知らずとかそういう話ではなくて、それだけに「a=努力」「x=時間」「b=世界」という要素が強いと考えます。特にaが2度現れていますが、これはただ「頑張る」という努力ではなくて、自分や周りの人の健康を考えたり、どういう世界を模索してみたいかという好奇心などを含めた「思考と行動」とお考え下さい。一言でいうなら、「熱意」といってもいいかもしれません。一応、aが2度現れることで組み入れたかったフィードバックのような要素も加えました。

ちなみにAXBAと言う形は、クラシック音楽のソナタ形式の「AABA」という流れの原則にも現れるように、美しく完結した形だと私は感じています。そういう意味でも、大好きな数式です。

まとめると、
y = ax^b^a
x=時間という軸を用いて、
a=熱意(思考と行動の量と質)
b=世界(次元や視点の数)
と考えます。

最後に・・・「y」は何だ?と考えてくれた人がいるかもしれません。もしこれが講義だったら、この質問をしてくれた人がいたら感動の涙を流したかもしれません・・・。この疑問を持った人こそ、小にとらわれて大を見失わない人だからこそです。もちろん目的である「y」が無意味だったらすべてが無意味です。しかしこれこそ、人によって全く異なり、誰にも教えてもらえないことですよね。

・・・ただ、イメージとしては、「y」だけに、
「夢の実現」でいかがでしょう?

「アフィア」という会社名が「夢の実現」を意味するのはご存知の方も多いと思いますが、これで私という人間が少し見えてくるようだと幸いです。