人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

ライバルは後輩の未来

2007-05-24 05:42:56 | 人生論・閃き
あなたには、職場でのライバルはいますか?そして、仕事でのライバルは尊敬できる上司か先輩ぐらいだろうと思ってはいないでしょうか。

私にとってのライバルは、先輩というよりは後輩です。正確にいうと、後輩の未来の姿です。陸上の世界記録が頻繁に更新されるように、世界一になっても後輩にやられてしまうケースがほとんどです。ワクワクさせてくれる競争相手は、見本となっている人ではなく、自分を見本として追いかけてくる人なのかもしれません。

私には年子の弟がいますが、正直「ライバル」と思ったことはありません。同じ試合で敵同士であってもです。子供の頃は一歳の違いは大きいし、もともと私の身体が大きかったからかもしれません。しかし意識して比べていたのは、弟と1年前の自分でした。

同じときに競ったら勝てても、さすがは要領のいい次男・・・同じ年の実力を比べたら何一つで勝ってないように思えました。そして努力をするわけですが、それは「1年後の弟でも追いつけないレベルに達したい」という気持ちがありました。

最近では、年の差を離れた人を意識するようにもしています。2歳上の先輩に勝てても、10歳上の上司はどうか。弟の一年後の姿に勝てたとしても、すでにインターネットで情報検索している3歳児の25年後にも勝てるか。わかりやすく「勝敗」で説明していますが、理解力や包容力、何にでも当てはまる概念だと思います。

・・・そして最終的には、全力で戦いながらも全力で指導を行うことで、子供たちの未来が我々の現状を超えるものになることを願っています。この一生涯をかけた「勝負」では、手加減をせず、正々堂々と負けるのが人類への最大の貢献なのかもしれませんね。