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人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

17対55

2008-05-24 00:04:09 | 出来事
6年ほど前にアメリカであるセミナーに参加していたときに、参加者の最年少である17歳の男の子と仲良くなりました。趣味は映画制作と催眠術。どちらも半端なくセンスがよく、今は映画制作の仕事をしていますが、おそらく私が経験した中で一番深い催眠に導いてくれた人です。言うことも発想も天才的で斬新でした。こんな17歳がいるからアメリカは面白い、と久しぶりの良き出会いに感謝していました(彼はカナダ人でしたが)。

しかし彼は、片方の耳が聞こえなかったのです。あまり人の顔を正面から見て話すような人ではなかったのですが、特にバランス感覚が悪いようにも見えず、あまり支障はないようでした。しかしそれを何とか治したいとは思っているようでした。

参加しているセミナーは神経言語プログラミング(NLP)という、言語による中枢神経等への作用を体系化したような学問の認定セミナーでした。教えるのは55歳の大ベテラン、その道では名前を知らない人はいないような人でした。自信過剰に見えるが、それが貫録ともとらえられるから周りが良しとしてしまうような人です。

そんな彼にセミナー中、17歳の少年が質問をしました。「僕は片耳が聴こえないんです。これがNLPで治ったら、NLPの効果を100%信じれます。なんとかなりませんか。」

驚くような返事が返ってきました。「こうやってなにかを治したら信じるという人は多いものだ。私は正しいものだと知っているし、別にあなたに信じてもらわなくてもいい。誰かに証明したくてやっているのではない。他のみんなも、こういういちゃもん相手にしなくていい」、と。

これはさすがにないだろう、と思ったのですが、さすがプロ、返事をさせる暇も与えず次の質問を受けてしまいました。これでは反論ができません。私も血が蒸発するような思いになりました。

そして休憩時間に入り、やはり一言いいたい、少年に対して謝ってもらいたい、と思って先生に話に行きました。そうすると少年が先に辿り着いて、二人で部屋の外に出て行ってしまいました。

気になって少し近づき、バレないように話を聞いてみました。やはり17歳だったわけですし、自分も怒ってはいましたが殴りかかったらやはり止めようと思いました。

しかし殴りかかる様子はありませんでした。怒鳴りすらせず、落ち着いているが力強い声でこう言っていました。

「別に治してほしいと言ったわけではない。しっかり自分で治してみせる。でも、あんな失礼なことを言われたのは生まれて初めてだ。そしてあなたに謝ってもらう必要もない。」

有名な先生に率直な意見を述べ、気持ちを抑え、怒っていても他人に聞こえないように配慮して場所を移し、自分でなんとかする決意を持ち、誤ってもらっても耳が治るわけでもないし意味がないと考えていた・・・私の脳内にはいろんな意味での感動が競い合っていたようでした。「おまえの勝ちだ・・・。」そう心の中で思いました。

もっとも、彼はそんなことで喜びはしませんが。

2008年の元旦メッセージ

2008-01-01 22:50:35 | 出来事
本年明けましておめでとうございます。
アフィア株式会社・東海大学医学部の岡本でございます。
例年通り、年賀状に代わる「年賀メール」をお送り致します。

2007年には「統合の年」というテーマを掲げておりました。希望と不安から生まれたアフィアは5期目を迎えることができ、医学部では人体の正常機能と病態をより深く理解し、今までの知識を関連付けることができたと思います。同時に人間が機械ではないことを再認識し、自他の健康にも以前より気を配るようになりました。

さて、本年のテーマは、「序曲の年」にしたいと思います。

本年11月には30歳となりますが、それまでにその万全な準備を心身とともに行い、今後10年における目標や方向性を固め、第一歩目を踏み出すことで30代という演奏の「序曲」となる一年にしたいと思います。何事も入り方が肝心なので、自分らしく未来に相応しい旋律を奏でてみたいと考えています。

2008年が皆様にとって幸せ多き年となりますよう心より祈念申し上げます。本年も、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

平成 20年 元旦
アフィア株式会社
岡本 武士

ご参考:
2007年(統合の年)の元旦メッセージ
2006年(余裕の年)の元旦メッセージ
2005年(初心の年)の元旦メッセージ
2004年(結果の年)の元旦メッセージ
2003年(飛躍の年)
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Happy 2008! I trust all is well with you and your family.
As in the past few years, I have condensed Christmas cards and New Year greetings into a single message.

Afia has proudly entered its 5th year of operations, and medical school has allowed me to understand the interactions between various systems within the human body, as well as mechanisms of the hundreds of disorders which may affect it. 2007 was also a year in which I came face-to-face with the limits and frailties of human beings, and I have come to pay closer attention to others' health as well as my own.

My theme for 2008 will be: A Year of Prologue.

As I will turn 30 in November of this year, I would like to take the time to prepare myself adequately for the next decade, to clarify my goals for the future, and to take my first step in that direction as to serve as a "prologue" for my performance going forward.

Finally, I would love to hear from you and correspond on an individual basis. Communication is a two-way street; I have put my latest "out there" and would be delighted to have your latest "out here."

Best wishes in 2008!

Best regards,

Tak Okamoto
Afia Corporation

January 1, 2008

本日の疑問

2007-10-17 23:33:52 | 出来事
近年では迷惑メールが日常茶飯事となってしまっていますが、「今後のメールを拒否したい場合はこのアドレスにメールを」の類のものが文章の最後にあることがありますよね。なにをいまさらご丁寧に・・・と思ったのですが、これってやはり拒否メールだした方が色んな迷惑メールが増えるんですよね?それとも法律に則ったフリをしているだけで意味はないのでしょうか?

ご存知の方、よかったら仕組みを教えてください。

ぬいぐるみとあんしん

2007-09-17 04:03:44 | 出来事
先日「ぬいぐるみ病院」というものに参加しました。幼稚園に行って、園児がぬいぐるみをつれてきて、それを医師や看護師の役をする医学生が診断しながら、園児に色々と教えていくプログラムです。

かるてはすべてひらがなでかきます。ぬいぐるみは熱を出したり怪我してたりします。そして園児はそのぬいぐるみの親として、3日間ほど看病するなどの課題を課されます。

個人差はありますが、園児でも実はかなりの知識があります。平熱が何度か、聴診器とは何か、なんで手洗いが必要なのか、などなど。そしてマセた子、シャイな子はいても、ニート候補になりそうなやる気のない子はいませんでした。そんなことに安心している自分がおかしく思えましたが。

ということは、「ニート特性」は小中高で育つものでしょうか。親の過保護か?逆に過剰な期待か?豊かな国のせいか?ゲームやマンガか?仲間の問題か?

人間は常に変わる環境と自己とともに生きていますが、現代では何もしなくても現状維持ができてしまいます。生物としては、実はニートになるほうが自然なのかもしれません。

思うに、ニートになるのは多くの場合、夢や野望がないからではなく、世間が怖いからでもなく、偏った知恵を身に付けてしまったからです。「理屈ではなく頑張れる」ということがバカにみたいに思えてしまい、「こっちの方が人生トクじゃねぇ?」と思えてしまうのではないでしょうか。そこから「面倒くさい」「うざい」「飽きた」という気持ちに繋がっていくのかもしれません。

今の10代に必要なのは協調性や忍耐力だけではありません。「理屈じゃないんだ感」というか、「とりあえずやってみるか感」というか、「習うより慣れろ感」が必要なのかもしれません。

園児のように、理由がなくはしゃげて熱くなれるような人で溢れる国が作れたら、などと夢を見てしまう今日この頃です。

231年の幸福追求権

2007-07-04 23:49:51 | 出来事
Star Spangled Bannerというバースデーソングが流れる一日がやってきました。水曜日が休日となったアメリカ1億人以上の労働人口はさぞ喜んでいることでしょう。

アメリカには日本と異なった愛国精神があります。アメリカでは、自国が世界ナンバーワンだということを疑わずに信じています。

スポーツでも、日本のように「地元チーム」を応援する人が多いのも確かですが、「勝ってる方」を応援する人が比較的多いようです。生まれつき「勝ってる方」に所属しているというプライド、これがアメリカ人の愛国精神を裏付けている大きな要素の一つだと思います。

だからアメリカ代表がスポーツで負けてもあまり熱くなりませんが、アメリカのナンバーワンの地位を揺るがす可能性があるもの(一昔の日本経済、テロや戦争など)に対しては敏感です。

そんな何気にナイーブなところもありますが、ナンバーワンであり続けているという余裕があることも確かです。誰に対してもオープンになれるのも、少なくても誰にも劣っていないという認識が助けているのかもしれません。そしてそんな気持ちは、相手をありのままに受け入れるということにつながり、好循環となっているのではないでしょうか。

何をもってナンバーワンになれるのか?普通に考えると軍事力や経済力なのかもしれませんが、見方によっては、アメリカは実はナンバーワンではないのかもしれません。しかし、そんなことはアメリカ人にとっても誰にとっても関係ありません。

自分が生まれつきナンバーワンだと疑いなく信じれたら、どんな人でも受け入れ、自慢の必要もなく、とても純粋でオープンで余裕がある人になれるような気がします。後天的にナンバーワンに上り詰めるのも大変ですし重要ですが、やはり自慢したくなってしまいます。それが当たり前だったら、他のことに目が向くでしょう。

多少フィクションが入ったとしても、そんな姿勢で物事に挑めたらいいなと思う今日この頃です。誰もが誰についても「幸福追求権」を認める世界を目指して、一人ずつでも変わって頂ければと思います。

祝!500件目のブログ

2007-06-16 15:28:42 | 出来事
まさか、500件目まで辿り着くとは・・・。いつもご愛読ありがとうございます。

こういう節目にはついつい過去を振り返る機会と考え、以前書いた記事などを読み返してしまいます。あまり成長していないのか、それとも人として心にもっとも近い内容を取り上げているからかはわかりませんが、今でも大事に思う内容がほとんどでした。

ひとつ気付いたことは、ほぼすべての記事が「人生論」というカテゴリーになってしまっていること。「人生論」という名のブログだから当たり前ですが、逆に「人生論」という名のブログに「人生論」という項目があるのはあまりユーザーフレンドリーじゃないですよね。

そこで、いつになるかわかりませんが、人生論という項目をいくつかに分けてカテゴリー化したいと考えています。いつもどおり、ご意見は歓迎します。

次の100件のブログでは、もう少しフリー作文を取り入れていきたいと思います。フィクションが書かれる社長ブログなんてあまりないし、実はフィクションを書くのも好きなので。とはいっても、ストーリーではなく、(今までどおり?)走り書きのようなものになってしまうと思います。

さすがに500件目のブログとなると、本当に「祝!」という気持ちになります。アフィアの4周年記念も来週なので、たまには思い切りお祝いしたいなーという気持ちです。たまに羽根を伸ばすことが如何に大事かがやっと少しずつわかってきた今日この頃ですから・・・。

それでは、今後ともよろしくお願い致します。

2007年の元旦メッセージ

2007-01-01 16:23:10 | 出来事
本年明けましておめでとうございます。
アフィア株式会社・東海大学医学部の岡本でございます。
例年通り、年賀状に代わる「年賀メール」をお送り致します。

4期目を迎えたアフィアはおかげさまで顧客数・スタッフ数・収益を拡大することができ、医学部では解剖実習などを通じて少しずつヒトの内なる世界を理解できるようになったと思います。

また、2006年には「余裕の年」というテーマを掲げておりました。常に「余裕」を持てたわけではありませんが、フルスケジュールの中でも心のゆとりを持ち、今までより日常に楽しさを感じるようになったと思います。引越しをしたこともあり、離れた家族や友人とのつながりという、余裕を持つべき理由を再度実感する年となりました。2006年、皆様にとってどのような年だったでしょうか。

さて、本年のテーマは、

「統合の年」

にしたいと思っています。

野球では塁に出ても、元の場所に戻ってはじめて何かを得ることができます。開始したことを最後までやり遂げ、あらゆる経験を統合して相互のシナジーを考え、1年をかけて地を固めることが今後にもつながると考えています。今年は幅広さより奥深さ、量より質、そして塵をもって山を作ることを目標にしたいと思います。

2007年が皆様にとって幸せ多き年となりますよう心より祈念申し上げます。本年も、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

平成19年 元旦
アフィア株式会社
岡本 武士
http://www.afia.jp
http://blog.goo.ne.jp/afiakk/

ご参考:
2006年(余裕の年)の元旦メッセージ
2005年(初心の年)の元旦メッセージ
2004年(結果の年)の元旦メッセージ
2003年(飛躍の年)

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Happy 2007! I trust all is well with you and your family.
As in the past few years, I have condensed Christmas cards and New Year greetings into a single message.

In its fourth fiscal year, Afia has grown in terms of clients, staff, and revenues. Medical school has also been an eye-opening experience, and has allowed me to gain perspective on our inner world as well as to make new friends and discoveries.

My theme for 2007 will be: A Year of Integration.

In baseball, getting on base ultimately means nothing until the batter comes home. I would like to use this year to complete what I have started, integrate various experiences to make new interdisciplinary discoveries, and to set the stage for more learnings going forward.

Finally, I would love to hear from you and correspond on an individual basis. Communication is a two-way street; I have put my latest "out there" and would be delighted to have your latest "out here."

Best wishes in 2007!

Best regards,

Tak Okamoto
Afia Corporation
http://www.afia.jp/index_e.htm

January 1, 2007

念願のマーボ

2006-10-14 11:43:11 | 出来事
念願の技を会得しました!

手のひらの上で豆腐を四角切りしました。

なんでもないことですが、ずっと怖かったのです。きっと皆さんも、このように「みんなができるけど自分は抵抗を感じてしまうもの」がひとつはあるのではないでしょうか。これを今日、克服してみてください!

それでは、マーボ豆腐を食べたことだし、仕事に戻ることにします。

911事件:その5年後

2006-09-11 20:41:59 | 出来事
911事件から早5年経ちました。

基本的に嫌な思い出は忘れて前向きに生きるべきというスタンスなのですが、忘れられるべきではないものもあります。

それは悲劇そのものではなく、掛からない携帯電話に24時間電話をかけ続けた人たちの愛情。それは政治的な論争ではなく、平和への忠誠心。そしてそれは誰が本当に悪いのかではなく、異なる価値観への理解に努めるべきという教訓。

神には祈りを、親しき者には愛を、それぞれの想う形で捧げれるような一日になればと思います。

はじめてのカレー!

2006-08-10 07:20:02 | 出来事
この歳になってはじめてカレーを作ってみました。もちろん、市販のルー使用です。具はちょっと工夫してエビ・ホタテ・イカ・椎茸・にんじんといったシーフードカレー。たまねぎは目が痛くなるので今回は避けました。

とても美味しかったです。

カレーは箱の裏の順序どおりに作っていけばいいので誰にでもできる料理ですが、「よし作ろう!」と思わないと絶対にできません。そこに初めて達した自分に小さな拍手を送ってみました。

人が何かに興味を持つ瞬間は、その人の未来予想図を完全に変えうる輝かしいものです。はじめてのカレーを作った日、それはそんな輝かしいものなのではないでしょうか。カレーを作ったことがない人は是非やってみてください。作ったことがある人は、サーフィンをトライしてみてください。両方やったことがある人は、政治の本でも手にとってみてください。

地方病院の実情

2006-08-09 00:05:52 | 出来事
先週は久しぶりに入院などというものをしてみました。しかも、栃木県宇都宮市で。問診・触診なしに「熱中症だな!」と言われましたが、食中毒だったと思います。無理やり点滴を4本打ってきました。

地方病院に入院することはもちろんのこと、訪れるのも初めてでした。とても辛い経験ではありましたが、同時にとても勉強になりました。

まずは緊急外来で診てくださった先生ですが、「これから52時間勤務だ」と仰ってました。明らかに40代後半ぐらいなのに。いくら労働基準法があてはまらないとしても、これはひどすぎるし、患者としても心配ですよね。顔も見ずに診断したくなるのもわかります。ちなみに私の最大連続勤務時間は60時間程度だったと思いますが、能率どころか世界がぼんやり白かっただけで目がほとんど見えませんでした(怖かったです)。

そして看護師もとても不安そうに点滴の針を入れてました。というか、「わかんないなぁ」といいながら適当に腕を刺されました。案の定血管にまっすぐ入らず、結局手の甲(ここは痛いんです)でやり直しになりました。今でも腕が青いというか、黄色いというか、まあ内出血の修復中です。

失敗するのはよくありますし、東京にある某一流私立大学付属病院(これでは普通にわかってしましますね)で麻酔してもらったときも同じことが起きました。麻酔と点滴では針の太さなど違うんでしょうが、まあ、医療従事者も大変だということです。地方での問題は、不安でも実践で覚えるしかなくて、指導してもらえないということでしょうか。回りの人も忙しすぎるので。もちろん、不安を声に出してしまっては絶対ダメですよね。上記東京の病院では自信持って失敗してました(これはこれで困りますが・・・)。

病室は6人部屋。平均年齢は私を入れても80才程度だったかもしれません。うるさくても意外と寝れるものだな、と思いながら起きてみて時計を見ると15分しか経ってないということが何回もありました。懐中電灯でチェックに来られると必ず目が覚めます。看護師が着ているということなので、みんな甘えたくてしょうがなくて文句を言い出します。すると余計目が覚めてしまいます。

技術的には意外と進んでいました。はじめて授業で学んだ機材を使うことになったり(パルスオキシメータなど)、見れたりして良い経験でしたし、点滴しながら歩き回るとどんな感じなのかも体感できました。これは慣れで、結構しっかり固定されているので棒が倒れなければ大体大丈夫なんですよね。

車椅子に乗せられて運ばれましたが、これも意外と斬新な経験でした。恥ずかしいかなと思っていたら、痛みでそれどころではなかったし、ちょっとの距離でも歩くより全然楽でした。歩けるならいらないのかな?と思っていたのですが、一歩一歩が辛いときにはまさに助け舟となります。

地方病院には医療従事者が足りないというのを肌で感じることができたので、自分が行かなかったとしても医療政策面、待遇面などのさまざまな提案を該当機関にできるようになりたいと一層感じる2日間でした。

落雷!

2006-08-08 11:43:38 | 出来事
今朝落雷とともに目を覚ましました。一瞬停電し、PCが落ちるとともにエアコンやドア開錠システムなど色んなものが一斉に再起動しました。実際の雷に効果が伴うのを経験したのは初めてかもしれません。

脳裏を過ったものの順序としては、何が起こったのだ?→雷だ→停電だ→はっ、データは?というものでした。現代を物語っているプロセスですよね。

現代には、普通の生物から考えて可笑しな連鎖が色んなところで見られます。きっとこんな思考を持つ動物がいると思います:

雄だ→いい季節だ→子孫を残さねば→ライバルは?

しかし21世紀の日本人はどう考えうるか?

男だ→
お、アルマーニじゃん→
指輪はしてないな→
でもただ合コン用にはずしてるのかも→
火曜なのに靴は今日磨いた感じだ→
これは女のしわざか→
なんか神経質っぽいな→
こっちからアプローチかけるのもねえ・・・

かなり複雑です。厳選しているように見えますが、この例ではまったく本質をみていないだけでなく、結局動けずにいて、非効率ともいえます。「愛」は非効率でいいのかもしれませんが、「愛」か否かを定める定義は効率的(一目惚れ?)であるのが自然の形なのかもしれません。

文明が人から一目惚れを奪ったのか?!
話の筋がわかりません(というか、ありません)が、落雷にはご注意を。

工事現場にて

2006-08-03 20:49:29 | 出来事
昨日、偶然工事現場での作業を観察しました。観察といっても、足を止めたわけではないので、時間にすると10秒ほどでしょうか。

火花散る中、水道管を補強していました。

そのときまず、「すごいなー」と思いました。そして次に頭に浮かんだのが、「きっと私は一生あのような技術を身につけることはないだろう」ということでした。

「世界は広い」といわれますが、「近所も広い」んですよね。世界で何かの王者になっても、その極めて近い分野では初心者のようなもの。隣のおじさんにも敵わないのです。

何年生きても、何回生きてもこの世界のすべてどころか、○町○丁目のすべてを知ることができない。こんな無限な環境に生まれてきて本当によかった。

さらば、相棒よ。

2006-06-16 19:20:35 | 出来事
とつぜんですが、今日新しい鞄を買ってきました。

今日まで使っていた鞄の寿命がついに来たのです。所々破れていたり、ジッパーが一部壊れていたりしてもお構いなしだったのですが、肩ストラップを引っ掛ける部分が半分千切れてしまいました。肩にかけたら絶対5つぐらいの破片に敗れてしまいそうです。

この鞄を使い始めたのは、なんと7年2ヶ月前。しかも大学時代にタダでもらったもの(プレゼントではなく、ある会議の参加者に配布された)。十分にその価値を引き出したといえるでしょう。

長い間愛用していたものに別れを告げるのは抵抗がありますよね。鞄はどこへでも連れて行くものなので、おそらく私の友人でその鞄をみたことがない人はほぼ皆無だと思います。トレードマークっぽくすらなってました。そう、あの鞄です。

さて、これを受けて私に「いい機会だからついでに○○も変えなさい」と言いたいと思う方は是非ご連絡ください。ファッションとか、平泳ぎのフォームだとか、斜に構える癖とか。「いい機会だから」というのは通常なく、いつでも「いい機会」なのですが、問題は現状維持が原則となってしまうことです。しかしひとつの変化が起きたら、変化する姿が「現状」となり、それを維持するために他の方法でも変化することができるのではないでしょうか。

「いい機会だから」あなたも何かひとつ、最近マンネリ化している何かを変えてみてはいかがでしょうか?

・・・日常に追われてブログ投稿があまりできていない今日この頃ですが、この別れは記して置きたかった。

さらば、相棒よ。

ピアノを購入しました!

2006-05-28 14:01:52 | 出来事
本厚木の我が家にもピアノが登場!アパートの契約の関係でヘッドフォンで弾かなければならない電子ピアノなのですが、ピアノとして使うピアノを買うのは初めてのことです(シンセではなく、ということです)。

カシオのものであるからか、ヤマハよりタッチはやや軽めですが、手にしっくり来たのと、ペダル3つ組み込んであることと、ボディがインテリアに合うことから迷わずこれに決めました。

あまり弾く時間はできないと思うのですが、新しい環境で新しいピアノを弾くなら新しい作曲家にチャレンジしたい!と思い、チャコフスキーの「くるみ割り人形」の楽譜を買ってきました。ピアニスト志望の方はともかく、普通にレッスンだけでやってきた人の中ではあまり弾いたことがない曲なのでは。

くるみ割り人形は、チャイコフスキーが作曲した最後のバレーであり、本人はこの作品にあまり満足していなかったとの話です。しかし世界に愛され、今でもよく演出されているバレーですし、個人的にもとても好きです。

チャイコフスキーはロシア出身でありながら欧米の影響を受けたため、その作品は「ありきたり」に聞こえたり、「中途半端」に聞こえる場合もありますが、全体的にはよい中間のポジショニングを確立できた人といえるでしょう。人生でもビジネスでも「中途半端」と「丁度いい」の差は紙一重だと思いますが、この僅かな差異を見極めれるような人になりたいですね。