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秦剛節

結構きれいに収まったかに見えた「航行禁止水域問題」、なにも蒸し返さなくてもと思うのですが秦剛節が聞けたので可。

日中中間線は認めず=航行禁止水域修正で-中国外務省

 【北京18日時事】中国外務省の秦剛副報道局長は18日の定例記者会見で、中国が東シナ海のガス田開発に絡み通知した航行禁止海域を修正したことについて「中国は日本が一方的に主張する中間線を認めていない」と述べ、修正が日本側主張を受け入れたものではないことを強調した。さらに、「日本が中間線を根拠に中国を非難したことに不満を表明する」として、日本政府の対応に強い不快感を示した。 
(時事通信) - 4月18日19時0分更新

上の記事の元ネタを新華網から抄訳してみました。

定例記者会見(中文)

中国海事局のサイトで、3月1日に航行禁止が通告された。内容は東シナ海”平湖”(ママ)ガス田工事の為、作業水域への船舶侵入を禁止するものである。中国のいう作業海域は、日中(ママ)中間線の日本側を含んでいる。この問題について質問したい。
Q1:中日(ママ)関係と国際法から考えた場合、このような通告は妥当と考えるか。
Q2:日本のニュースでは、17日深夜に中国外交部アジア州司から日本外務省に、海事局の通告は技術的な間違いであり、作業水域の範囲を修正する、と連絡があったと伝えている。日本側の言い分は正確だと思うか、中国側の言った技術的な間違いとは具体的になにを指すのか。
Q3:本日午後まで、中国海事局のサイトはまだ通告を改正していないがそれはなぜか。
Q4:航行禁止の政策について、台湾問題に関係があるのではないか、特に台湾の軍事演習について関係ないのか。
Q5:間違った海域設定はどのような影響があったか。
Q6:日本政府の発表によれば、中国海事局は3月1日に航行通告を発表後、ずっと日本側に説明をしていないそうだが事実か。

A1:調査によれば、中国海事局交付の航行に関する通告は技術的な間違いであり、中国側の実際の作業水域は中日双方の係争海域を含まない。中国は日本が一方的に主張する中間線を認めていない、日本がいわゆる中間線を根拠に中国を非難し誇張された報道を行うことに不満を表明する。
A2:サイトについては変更したのではないか、調べてみてください。
A3:台湾に関係があるのではないかとの事だが、もう一度中国海事局の通告を見てみてください、この通告の目的はなにか見てみてください。
A4:この事件の影響について。中国はこの問題について態度を明らかにしている、これは技術的な間違いだ。もしある人間、またはある勢力がその他の解釈、あるいはその他の目的の為に誇張された報道をするならば、それによって発生する影響の方が逆に考慮に値する。
A5:今いったとおり、実際の作業は中日双方の争議海域には関係ない、つまり中国の関係する作業は中国の海域内で行われる、主権行使の正常な活動で、日本に通達しなければならない必要があるとは考えられない。

問答が噛み合っていないので、あまり深く読み込む必要はありません、それこそが秦剛節の醍醐味なのです。

注目したいのはQ5→A4の流れ、筆者などは「緯度を2度間違えた」だけだと考えているのですが、A4のような言い訳になっていない言い訳をされると「ある人間またはある勢力の暗躍があったのではないかと、逆に考慮に値する」
Q4→A3もいいですね、思わず正直に答えてしまったのでしょうが。台湾という「国内」問題に「外交部」の報道副局長が答えたら流石にまずいでしょう。

案の定、人民日報日本語サイト↓では、全質問とA2-3が割愛されています。
海事局サイトの船舶航行通告について 外交部

本当のところどうだったのか気になる。

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