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四生の盲者日記

妄想による愉快な国際時事ネタ解釈

光華寮

2007-01-26 20:25:45 | 雑感

光華寮問題、中日共同声明に基づく適切な処理を希望(和文、人民日報)
http://j.people.com.cn/2007/01/26/jp20070126_67268.html
外交部の定例会見で25日、姜瑜報道官が質問に答えた。
  ――日本の最高裁判所で光華寮訴訟が審理されているが、大陸側の見解は?
  光華寮問題は一般の民事訴訟ではなく、中国政府の合法的権益と、中日関係の基本原則に関わる政治案件だ。中国政府はこれに高度な関心を寄せている。日本側が、中日共同声明の原則に照らし、問題を適切に処理することを希望する。(編集NA)
  ▽光華寮問題
  光華寮は戦時中に京都大学が中国人留学生の宿舎として賃借し、1952年に台湾当局が「中華民国」の名義で買収、67年、寮生である華僑ら明け渡しを求めて提訴した。1審係争中の72年に中日共同声明で日本が「中国唯一の合法政府は中華人民共和国」との見解を表明したため、所有権が中国政府に移るかどうかが訴訟の争点となった。
  「人民網日本語版」2007年1月26日
 

 日中共同声明に照らせば・・・内政干渉かダブスタにしかならない、いやそもそも「この問題は政治案件ではなく一般の民事訴訟」に過ぎない、などと脊髄反射がいくらでも出てくる発表ではあるのだが。原文をあたると、13件の質問のうち11番目、回答もわずか2行で終わっておりあまり重視しているとは思えない。
「大陸」という単語を使っているところをみると、質問者は台湾の記者かと思われる。「あーやっぱり聞いてきたかこの問題、んな生まれる前の訴訟なんか知んねーよ」という意思が、行間に込められているような気がするのは筆者だけだろうか。

原文
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t291720.htm

 非公式な広報組織、中華マスコミの取り上げ方も気のない様子。
・光華寮問題は日中関係基本原則に関する政治案件だ(中文)
http://news.xinhuanet.com/world/2007-01/25/content_5654167.htm
・ニュース解説:日中関係における光華寮問題(中文)
http://news.xinhuanet.com/world/2007-01/25/content_5654193.htm

 諦めているのだろうか?

 この問題について私見。
 人民日報は三十年前の争点を持ち出しているが、今回最高裁が釈明にあてって論点としたのは「国交のない外国政府(台湾)は、当該外国政府財産が福祉を目的として日本国内に所有する不動産の所有権に関する訴訟権を持つかどうか」だと思われる。朝鮮総連が訴訟を起こしている現実からすると、筆者は国交のない外国政府も訴訟は充分可能だと判断する。

 ここまで書いて、諦めているというよりことの重大さがわかっていないだけの気がしてきた。もしこれで台湾の訴訟権を認める判決だ出たら、お決まりの内政干渉的キャンペーンが始まるだろう。
 ネタには不自由しないのでいいのだが、いい加減ワンパターンで飽きてきた。

 

<参考>


日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明いわゆる日中共同声明
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/nc_seimei.html
二 日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する。
三 中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する。

 

別件

・プーアール茶への投資過熱、専門家「リスク高い」(日文、【情報局】)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0126&f=national_0126_002.shtml
  中国でプーアール茶への投資が過熱している。北京市では2006年10月に販売されたプーアール茶30キログラムの価格が900元だったが、現在では80%増の1600元にまで値上がりしているという。26日付で中国新聞社が伝えた。
  プーアール茶を収集している男性は「プーアール茶は何世代も経てば、価格が数百倍に跳ね上がる。時間が経過すればするほど美味しくなるので、収集家は飲み物ではなく、骨董品と見なしている」と述べている。
  しかし専門家は「プーアール茶を長期間に渡って保存するのはリスクが高い。プーアール茶の価値は時間だけで決まるのではない。産地、原料、加工方法も大事な要素だ」と警告を発している。写真はプーアール茶の餅茶(円盤型の固形茶)。(編集担当:菅原大輔)

×投資
○投機

 後に言う「上海茶会事件」である。
 以上



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