中国軍幹部「宇宙の超大国一つではない」 (和文、産経)
http://www.sankei.co.jp/kokusai/china/070128/chn070128000.htm
スイス・ダボスでの世界経済フォーラムに出席している中国軍事科学院世界軍事研究部第2研究室の姚雲竹主任(上級大佐)は25日、中国が衛星攻撃兵器(ASAT)の実射実験に成功したことを踏まえ、「われわれの時代に宇宙空間は軍事化されると予測している」とコメントした。
中国軍の現役幹部が実験に公式言及したのはこれが初めて。姚主任は「宇宙での超大国は一つではない」と暗に米国を牽制(けんせい)した。(ダボス AP)
基本的に現在の中国は加工貿易で国を成り立たせている。加工貿易という点においては日本もそうだが、日本の場合原材料を除いて生産に必要な全てを自前でまかなえるのに対して、中国は人と場所以外を外国に頼っている、平たく言えば「組立下請け」に他ならない。
そのような国家が、なぜ顧客の信用を失い仕事を失いかねない帝国主義路線を取るのかが理解できなくて困っている。
上の記事を見ると、衛星破壊実験第一報で書いたように「中国はかつてのソ連の立ち位置を」希望しているようにしか見えない。
当時のソ連は西側と経済的な繋がりがなくとも食っていけた(少なくとも20年間は)、現在の中国が経済制裁をくらったら80年代に逆戻りしただけでは済まず、官僚腐敗農民蜂起の現状を中国4000年の歴史に当てはめると、最悪内戦状態になる可能性はある。ただし中国経済がそのような事になれば、もちろん世界経済もただではすまない。
とはいえ、現職の軍人が宇宙軍備、宇宙軍拡を明言したからには、中国には覚悟があるということなのだろう。
日本企業リスク分散だけではなく、最悪の場合のマニュアルをきめておいたほうがいいかもしれない。天安門事件時の筆者の経験からすると、大使館はあてにならない。
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