
対日基本政策は「不変」=中央外事工作会議で確認-中国 -時事 2006.08.29 14:38-
http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=060830050027X921&genre=int【北京29日時事】中国外交政策の方針を決定するため、21~23日に開催された「中央外事工作会議」で、対日政策に関する議論が行われていたことが分かった。会議では、①対日重視②友好協力強化③靖国参拝など
歴史問題では譲歩しない-との基本方針は「不変」であることが確認された。中国政府筋が29日までに明らかにした。
これまで通り
・対日外交を重視し
・友好協力を謳いあげ
・歴史問題でいちゃもんをつきつけ
続ける。という解釈は感傷的に過ぎると筆者は思う。
ただし国内から目を逸らすために国民の目を外に向けさせる、という手法は古典的ではあるもののやられた方は迷惑極まりない。
↓迷惑な例
日本社会右傾化の不安 -新華網 2006.08.30 13:39 CST-
http://news.xinhuanet.com/world/2006-08/30/content_5025895.htm
中文だが、一見の価値がある。もし削除されていて見れない時は、その旨を連絡いただければなんらかの方法で対処したい。
内容:
・鶴岡の加藤紘一事務所兼住宅の放火事件の犯人が右翼である。
・世論は犯人の動機が加藤紘一の小泉首相の靖国参拝批判である事を知っている。
・政治家の反応が冷淡であり、メディアの報道もなおざりである。
・小泉首相は2週間もたってからコメントを出した。
などを列記し、「日本の有識者」の見かたとして「日本政界の一部の人間が、幾度にも渡り日本軍国主義をよみがえらせようとしている。日本社会の右傾化は深刻だ」「日本が「白色テロ」の時代に入ろうとする事を恐れる」としている。
続いて「日本社会右傾化の特徴」として「国内的には「戦前回帰」国外的には「親米反中」」だとして、「歴史を捏造し、侵略戦争を美化する『新しい歴史教科書』」を例にあげて「自民党、政界、教育界、マスコミに右傾化が広がっている」という。
更に、「『日中友好21世紀委員会小林陽太郎会長宅「焼夷弾」(原文ママ)事件』『今年7月の日経「火炎瓶」(原文ママ)事件』から、日本は戦前のテロ事件の影響から脱していない」という28日付け朝日新聞論説員の文章を紹介。(筆者註:asahi.comでは確認できず。声欄かもしれない)
最後に「小泉の政治姿勢の影響を受けて、親中派アジア派に対する暴力恐喝事件が頻発しており。日本の右翼
勢力はお互いに影響しあい、日本社会の右傾化は日に日に深刻になってきている」と結んでいる。
具体例としてあげているのは、加藤宅放火事件、『新しい歴史教科書』、朝日の文章、小泉首相の靖国参拝のみである。朝日の文章中の二つの事件は事実だが、文章そのものは確認できない。
さらに論理展開そのものもお粗末(というか単なる言葉の羅列で論理などない)で、要約すると「日本は右傾化している、なぜなら俺がそう思うからだ」としか書いていない。
これでは説得力がない。まあ、「活動中の日本右翼団体(資料)」なる画像を見てもらえれば、記事全体の説得力はなくなってしまうのだが。
筆者の個人的な感じとして、小泉政権以降国民の考え方、外交方針は明確に変化している。それが即白色テロにつながると考えるのは、民主社会というものを知らない、余りにも幼児的、情緒的な反応といわざるを得ない
。
文中で再三指摘している「戦前」においても、白色テロが実行された例を甘粕事件、浜口首相暗殺事件、血盟団事件、神兵隊事件、五・一五事件、二・二六事件(これは微妙)を除いて筆者は寡聞にして知らない。ちなみに筆者が義務教育をうけたのは昭和40~50年代である。
敢えて書くなら、おそらく筆者とこの記者とは歴史認識が違うのだろう。
追記:今見たら画像が入れ替えれていたので、デフォルトの画像を載せる。
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