安倍首相の歴史認識について。
一九九五年の「村山首相談話」を引用し「わが国はかつて、植民地支配と侵略でアジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えた」と述べ、この歴史認識を踏襲する考えを示した。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20061003/mng_____sei_____004.shtml -東京新聞 -2006.10.03-
おおよそどこのマスコミも上記の解釈をしているようであるが、新華社になると微妙にニュアンスが変わってくる。
歴史問題の質問に対して、一九九五年の「村山首相談話」を引用し「わが国はかつて、植民地支配と侵略でアジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えた」と述べた。
http://news.xinhuanet.com/world/2006-10/03/content_5165783.htm -新華網 2006.10.03-
なぜ「歴史認識」である旨をぼかして、安倍首相自身の考えのように表現するのか考えていたらひょんな方面から示唆があった。まあ、関係国ではある。
ところが「首脳会談の前堤条件で靖国神社を参拝しないという確約をせよ」と要求した中国政府が意外にも妥協点を提示した。靖国参拝に対して明確な言及をしない代わり「植民地支配で大きな苦痛と損害を与えた」という1995年の「村山談話」をもとに「私はこのような歴史に謙虚に臨む」という内容の談話を発表するということで譲歩したというのだ。これによって日中会談が先に確定した。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=80459&servcode=200§code=200 -韓国中央日報 2006.10.03-
中共にとって上記新華網の発言が必要だったようだ。8日の会談がどうなるか楽しみである。
番外:全く逆のニュアンスに取っている例
また首相は、過去の日本の戦争とアジアへの行為について、「村山談話」(一九九五年)と「小泉談話」(〇五年)を紹介する形で、「政府としての認識は、わが国はかつて植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して、多大の損害と苦痛を与えたというものだ」と答弁。自らの歴史認識を示すことを避けました。
真実は議事録が公開されればはっきりする。
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