goo

報道されない内容から妄想

 今日9月18日は満州事変の発端となった「柳条湖事件」が勃発した日であり、中共は「日本軍国主義が中国侵略を開始した記念日」としている。
 新華社も大キャンペーンを打っていたものだが、今年は不漁。

・安徽省17市では9.18事変(満州事変の中国側呼称)記念に空襲警報を鳴らす(中文、新安晩報)
http://news.xinhuanet.com/local/2007-09/18/content_6743982.htm
・忘却は美徳ではない、彼等はどのようにして歴史の記憶を保ち続けているか(中文、国際先駆導報)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-09/18/content_6745425.htm
・新華評論:国辱国難教育は風化させてはならない(中文、新華網)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2007-09/17/content_6740359.htm

 不漁といいつつも、なんとなく引っかかる内容なのでネタにしてみる。

 国際先駆導報、新華網が口にするタイトルだけを見ると、日本並みに「祝日の由来を知らずにただの休みの日だと思っている」と言っているように見えるが、記事の中身を読むと、タイトルとは裏腹に中共は「歴史を風化させたい」ようだ。

根拠1:
抗日が絡んだ場合この国でそのようなまわりくどいことはしない。素直に「2003年作バリバリの抗日特集(中文)」←のようなキャンペーンを張る。
根拠2:
つい半年前まで「鉄証如山」と言い張っていた南京事件を、「毎年記念日には2000人しか集まらない」とこきおろす。
根拠3:
「中国の学者は追悼そっちのけで、賠償のネタにしようとしている」とこきおろす

 もちろん、そう感じたのは筆者の主観なので、素直に読んだ場合、「歴史を風化させようとしている」まではひどくなく、せいぜい「日本みたいに静かに追悼するのが本当じゃないの」程度、これでも180度といっていいほど逆の論調ではある。
 圧力のベクトルが変わった気はする。

 もう一方の当事者、日本のマスコミも全く報道しない、腹立たしささえ覚えるほどの徹底っぷり。
 筆者は、満州事変は軍事的には大成功を収め、国際政治的には日本を孤立させる口実になった軍事行動だと考えている。全てプロパガンダの中国はともかく、国内においてはせめてもっと報道してしかるべきではなかろうか。
 もちろん、日本国民は「正しい歴史認識」を持つべき、などと主張するつもりはない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

9月18日

・新華社(抜粋)
http://news.xinhuanet.com/politics/2007-09/18/content_6737988.htm
1931年:
中国東北部の駐屯日本関東軍は、中国東北軍、北大営を攻撃、瀋陽に進撃して、国内外を驚かせた“9・18事変”を開始した。19日、日本軍は瀋陽を侵略、数日のうちに長春、吉林など占領した。1932年2月、東北全域が占領された。“9・18事変”は日本帝国主義による、中国武力制服を企図した端緒である。

 

・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/9%E6%9C%8818%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8

1931年 - 南満州鉄道線路上で爆発事件(柳条湖事件)。満州事変の発端に。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )