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瀋陽の日本総領事館に身分不明者が強行進入した事件について -人道編-

 筆者は、「今回の事件はこう落ち着く」などと予言しようと思っていたが、もたもたしているうちに落ち着くところに落ち着きそうである。

<総領事館連行事件>「第3国出国」も選択肢の一つ 政府検討

 中国・瀋陽の日本総領事館内連行事件で、政府は中国の武装警察官に連行された北朝鮮の住民5人について、引き続き早期の身柄引き渡しを求めると同時に、人道上の配慮から、第三国への出国による解決も選択肢の一つとして中国側と交渉する方針だ。事件をめぐって両国は互いの主張を譲らず長期化する様相も出ている。(毎日新聞)[5月11日23時29分更新]

<総領事館連行事件>中国も出国を容認か

 事件の解決を模索する中国側も、今後の日本政府との折衝などを経て北朝鮮住民5人の出国を認める可能性が高い。5人を「身元不明者」としていることがポイントになっている。在日中国大使館の黄星泉参事官は11日、5人について「公安局に連行後、初めて亡命希望者とわかった」と語ったが、国籍には言及していない。 (毎日新聞)[5月13日3時2分更新]

<総領事館連行事件>亡命希望の5人 韓国が受け入れ方針

 【ソウル堀信一郎】韓国政府は12日、中国・瀋陽の亡命希望者連行事件で中国側に連行された朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の5人を韓国に受け入れる方針を固めた。韓国政府は今回の事件は、人道的な見地から速やかに対応すべきとの立場だ。中国政府が5人を北朝鮮に送還するという最悪のシナリオを避けるためにも、第三国経由での受け入れの方針を固めた模様だ。韓国政府当局者によると、受け入れの意志は既に中国側に伝えたという。

 早期の身柄引き渡しを強く求めている日本政府も、5人の安全確保を最重視する考えだ。中国政府が応じれば、これまでの中国における北朝鮮住民の亡命事件と同様、5人をいったん第三国へ出国させ、韓国に移す形で決着が図られる公算が強くなった。

 韓国政府は、5人が日本総領事館から連行された際の事実関係を巡って日本と中国が対立していることを憂慮。当局者は「日中間の外交摩擦が、今後の処置に影響を与えてはならない」と述べた。さらに韓国側は、5人が韓国への亡命を希望しているとみており、「5人が望むように処理されなければならない」との立場を表明した。

 今回の事件について韓国政府は、基本的には日中両国の問題という考えだ。だが、両国の主張に隔たりがあることから、事件が長期化するのではないかと憂慮している。 特に、亡命希望者が北朝鮮に送還された場合、亡命者は「極刑」を避けられず、韓国政府としては同じ民族が処罰されることは避けたいところだ。北朝鮮も、食糧難を理由に亡命希望者が相次いでいることに神経をとがらせている。北朝鮮の亡命希望者の存在が、世界的に注目を集めると北朝鮮はメンツを傷つけられることになる。このため韓国政府は、日中間の対立には触れずに「人道的な見地」を強調し、中国政府に受け入れ意志を伝えたものとみられる。

 8、9日の両日、相次いで瀋陽の米国総領事館に駆け込んだ北朝鮮住民の計3人についても、韓国への亡命を受け入れる方針だ。(毎日新聞)[5月13日3時40分更新]

<第3国移送を容認=小泉首相>

 小泉純一郎首相は13日夜、中国・瀋陽の日本総領事館における亡命者連行事件の事態打開のため、拘束された朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の5人を第3国に移送する案について「よく交渉し、お互い話し合いを続けて、いい解決に結び付けばいいと思っている」と述べ、容認する考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。 (時事通信)[5月13日21時3分更新]

<総領事館内連行事件>中国が「マニラ経由」を打診

 【マニラ井田純】フィリピン外務省筋は13日、中国・瀋陽の亡命希望者連行事件で中国側に連行された朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の5人について、中国当局からフィリピンに第三国の出国先として受け入れることができるかどうか打診があったことを明らかにした。すでに5人を受け入れる方針の韓国側からも同様の打診があったという。日本、韓国両政府は人道的観点から速やかな対応を求め、中国と水面下で折衝を開始した。事件は5人がフィリピン経由で韓国入りするという形で週内にも決着する可能性が高まってきた。

 フィリピンは97年、当時北朝鮮の最高幹部の1人だった黄長ヨプ(ファンジャンヨプ)・朝鮮労働党元書記が北京で亡命を求めた際も第三国として一時滞在を許可した経緯がある。今年も亡命希望者26人を韓国への亡命前に一時滞在させている。

 フィリピン外務省筋によると、中国当局者は8日の事件発生直後から在北京のフィリピン大使館に接触。両者の数回にわたる協議の中で、5人をマニラ経由で出国させたいという意思を表明したという。

 中国側は最終的な亡命先には言及しなかったが、韓国政府は第三国経由で受け入れる意思をすでに中国側に伝えている。フィリピン政府は、中国政府からの非公式な打診と受け止めており、関係当局で受け入れに向けた具体的な協議を始めた。

 同外務省筋は「これまで個別のケースごとに判断して、人道的見地から一時滞在を認めてきた。今回の件については、正式な要請はない」と慎重な姿勢を示している。だがフィリピンは、北朝鮮住民の亡命事件がアジア全体の安全保障に影響を与える問題として重視、過去の受け入れ実績もあるため、正式な要請があれば受け入れる可能性が高いとみられる。(毎日新聞)[5月14日9時21分更新]


 以下のようなやりとりがあったものと思われる。(
定冠詞本文

日「
5人の身柄を引き渡し正式に謝罪せよ。どっか関係ない国経由して、出てってもらちゃえば?
中「
武装警察官は副領事の同意を得て領事館に入った、我が方に落ち度はない。そうアルな、前にもやってるアルし。
韓「
日中は良心の呵責を覚えないのか。うちだったら別にいいニダ、直接くるのはまずいけどムニダ。
米「
米国はウィーン条約の義務を非常に真剣に受け止めており、他国にも同じことを期待する。
日「
我が方の調査では副領事は同意していない、あまつさえ両手を広げて阻止しようとしている。これは明らかに日本の主権侵害である、改めて5人の身柄を引き渡しと謝罪を要求する。この前はマニラ経由だっけ?
中「
日本は理非曲直を問わず、横暴に、むきになって不合理な要求を突き付け、中国に屈服を迫っている。ちょっとフィリピンに電話してみるよろし。
韓「
こうした日本の2つの顔のうちどちらが真実なのか。それじゃ、うちも連絡しておくニダ。

中「
自民党要人や右翼メディアは、事件に乗じて極めて扇動的な反中国言論をまき散らしている。ギンゴナ(テオフィスト・ギンゴナ:フィリピン共和国副大統領(外務長官兼務))先生アルか?
比「オウ!ドントアングリー、一体ナニ事カ?
中「先生ニュース見てないアルな?朝鮮人が日本領事館に亡命して大変アルよ。
比「フィリピンじゃ、大したニュースになってマセーン。
中「フィリピンの新聞などどうでもよろし、亡命者をマニラ経由で出国させたいアル。
比「OK ノープロブレン
中「えらい簡単アルな。韓国からも連絡がいくアルよ。

韓「
われわれは2つの顔を持った国家をどうやって相手にすればいいのか。ヨボセヨ、ミスター.ギンゴナ?
比「OK ノープロブレン
韓「まだなにも言ってないスミダ。
比「中国が連絡よこしたばっかりネ、問題ないネ。

日「
5人の引き渡しを求めるとともに、中国側に対して陳謝と再発防止を求める。どうだった?
中「
馬木副領事は、お辞儀をしながら中国語で「謝謝、謝謝(ありがとう、ありがとう)」と言って、今回の事件に対する処理に満足の意を表明した。OKアル。

 だからだんだんトーンが高くなったのか、むう、中国の方が面白いこといってるなあ。いずれにせよ、うまくいくといいですね。

(このテーマ続く)
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