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「被曝治療と自称Dr.」について、本サイトの見解(11/17追記)

11月1日に木下黄太氏のブログに次のような記事が掲載されていたことに関し、過去それに関わった立場からコメントを発信します。

--------転載記事ここから--------
記事タイトル:
「血液監察医」「高度顕微鏡」「点滴」等の用語、フィリピンで被曝治療をすると言う自称Dr.に注意せよ!

本文:
 下記のようなメールが福岡で出回っていると通報が入りました。被曝影響を怖れる人たちをカモネギ扱いをしている輩がいまだに跋扈しています。前にも伝えています。このことを行っているグループも当然のことながら、メールを出している連中も、同じ穴のムジナと思います。

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突然なんですが、血液監察医の××先生が今福岡にいます。血液観察と診察で1万円ですが、数日福岡にいるとの事でした。血液観察は被曝状態や臓器不全、がん、腸の状態など高度顕微鏡でその場でみてくれます。先生は東京大学出身でフィリピン政府医師免許を持つ方です。非常に多彩な知見がありあれだけ血液を詳しくみれる監察医は日本ではそういないと思います。ご興味がおありでしたら診察をうけてみては如何でしょうか?
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この自称医師は、日本の医師免許を持っていないと思われます。

そして、高精度の顕微鏡で、血液が被曝している様子があるといって、画像を見せて、フィリピンなどに渡航して高額の治療を奨めるようにする手口です。

血液監察医なんて単語は初耳です。

ネット上ではドクター××と自称していたケースもありますが、最近は本人は表で名前を出していないことが多いです。摘発をおそれている可能性が高いです。

この話にバンダジェフスキー博士の写真なども使って、悪質な誘導をしているブログを見つけました。勿論、博士本人や僕たちのグループはこの連中とは何の関係もありません。
⇒http://nueq.exblog.jp/page/2/ (バンダジェフスキー博士の写真などを無断につかっていますので、完全におかしいサイトです。話になりません。今後もこれを続けるようなら、警察に通報します。)

ここを見ると、「封印史研究会 事務局」 と名乗って、東京や大阪でセミナーをしているようです。これも入口でしょう。

この話は、大分からはよく聞こえてきこえてきていて、頻繁にセミナーもしているようです。

 今回の福岡まわりでメールが出回ったのは、被曝を懸念している人たちの中で、FBなどで以前に関わりのあったタイプの人が流していると通報が入ったものです。問題があって、こちらがまずいと思い、放射能防御プロジェクトから、一年半ほど前に辞めて頂いて、その後は、何のかかわりもない方の所業と聞いています。この方がグループを立ち上げて寄付を募り、それに関してのクレームが、僕のところに聞こえてきたこともありました。そのころから、論外だなあとは思っていましたが、こういう話は、どこまでも進行するものですかね。

 時間の経過とともに、いよいよはっきりしたのは、被曝懸念をしているから「仲間だ」は間違いであるという事です。被曝を懸念している共通項があっても、最低限の医学的知見を認めないこと、さらにはマルチ商法的な取り組みの勧誘を平気で行う輩もいますし、それを擁護する人間もいました。

 今回は、高額で、尚且つ、国内では法的に許されない、フィリピンでの血液の点滴療法に、人を誘導している話です。全く許されません。

 こんな馬鹿な話に騙されないで下さい。いくら被曝に関して、医師達が対応しないことが横行しているからと言って、当たり前の医学知見を何もかも否定しないで下さい。そういうあなた達の愚かな心が、こうした鵺の様なものを招きよせているのです。

 これを行っているグループはいずれ因果応報になると僕は思いますし、これに関わって勧誘していた人も同じ話だと僕は思います。合掌。

--------転載記事ここまで--------


まず、現在、私(日月土)は2012年4月よりこの自称Dr.と一切の連絡を取り合っていないことを明確にしておきたいと思います。

肝心の被曝治療の中身ですが、記事でも書いてきたように、その有効性は認めるところですが、「治療技術」「治療体制」として未だ完成されたものでないことに懸念を感じています。つまり、手探りの実験レベル以上のものではないということです。

次に自称Dr.の医師資格についてですが、正規の医学を学んだ経験はお有り(*1)で、知識については私も認めるところです。しかし、日本の医師資格は取得されていません。比国の医師資格取得については私も初耳であり、昨年は所持されてなかった資格をどうして今年になって取得できたのかは私もわかりません。元々日本の医師資格等があるならば比較的容易だとは思いますが。疑問がある方は比国の資格証書を見せていただくべきでしょう。

私は、この被曝治療は今でも内部被曝に対する有効な一手だと思っており、自称Dr.に同治療法が一般に受け入られるため、安全性を確保するための改善点などを進言してきましたが、このように漏れ聞こえてくる現在の活動からは、それらの改善が成された形跡はなく、木下氏にこのように書かれてしまうことを非常に残念に思います。

私の立場をもう一度明確にしたいと思いますが、被曝治療は未だ実験レベルであり、国内法的にも患者の立場は保護されていません(*2)。それを承知で被験者として治療を受けられるなら、それは個人の選択ですので何も咎められませんが、実情について詳らかに説明されていないのならばかなり問題です。私にも同治療に関する様々な相談が入りますが、現在の状況では自信を持ってこの治療を紹介できないと感じています。


*1 正規の医学履修(11/17追記):これもご本人から聞いたプロフィールであり、確認した訳ではありません。医学領域の学識を信頼して、嘘はないだろうと私個人が希望的に断定したものです。

*2 国内法による保護(11/17追記):比国政府の認定医師による比国内での治療行為であれば行為自体に不法性は認められませんが、もしも、そうでないとすれば日本の国内法により行為の適法性が判断されます。


 * * *


多くの方々が、それなりの金額を積んで遠くフィリピンを訪れている現状を知った今、同治療方法、および治療体制の何が有効で、何が問題なのか、また、私がどうして同治療法に関する記事掲載を取りやめたのか、その辺の経緯についてお知らせするのが、過去に関連記事を書いた者の責任と感じています。次回以降の記事ではそれらについて具体的に触れたいと思います。

管理者 日月土
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